
私がはじめて「ナツエビネ」に出会ったのは、
昨年の9月半ばの古処山だった。
それはそれは本当に偶然の出会いだったのだが、
ひっそりと清楚に佇むように咲いていた姿は、
今でも、私の心の中に鮮明に残っている。
あれから早一年。
今年は、別のところの「ナツエビネ」にも会えた。
それはそれとして、素晴らしいものだったけど、
どうしても、また、あの花に会いたくなった。(なんでやねん!)
つまり、「古処山がおいらを呼んでいる!」が整った。
ということで、台風の傷跡が少し心配ではあったが、
また、午後からの雨予報もあり、早めに登ることにした。
今回は、いつものYさんとKさんに加え、
花友のAさんとそのお仲間3人の計7名。
普段は少人数で登っているので、にぎやかで楽しい山行になりそうだ。
登山ルートは、古処山林道奥の五合目登山口から。
8時30分には、林道入り口に着いたが、心配していたことが現実となった。
林道の入り口に、通行止めのバリケードが待っていた。
仕方ないね、近くの空きスペースに車を止めて

8:50 林道を歩きはじめる。

林道には、2ヶ所このような大きな木が倒れていた。

9:18 五合目の駐車場に到着。

ここからは、短いけど結構急登が続く。

台風の雨の影響か、滝の水量も多め!

この山には、お地蔵さんがいろんなところで迎えてくれる。

登山道が、沢になっている。

この登山路は、とても感じがいい!

ここで、ビムラムの靴底を発見。思わず白山を思い出した。

だいぶ上まで登ってきた。

雨上がりでなのか、キノコも見かける。

10:05 水舟に到着。

ここからツゲの小径を歩くのだけど、
皆さんにお願いをしていた。「ツゲの木に注意をしてください!」と。
そうしたら、小径に入ってすぐに一人の人から声が上がった!
「これじゃないですか!」。「え!いましたか!」
そう、皆さんはじめて見る「ニシキキンカメムシ」。

いくつかのブログで紹介されていたのを覚えていた。

それで、あまり期待はしてなかったけど、多人数なので、
探してみましょうか、と言ってたのだ。

全部で、6匹を探しだした。

どなたかが言ってたけど、「目が14個だからね!」と。
「きれい!」「美しい!」「こんな虫がいるんですね!」
と、皆さん大喜び!私も、大満足!良い日になったね!
これは、上手く撮れなかったけど、青い「ニシキカメちゃん」。

稜線に出たところで、雨粒が落ちてきたので、
ランチを済ませ、急ぎ気味に頂上へと向かった。
稜線上では、「シギンカラマツ」が咲いていた。


11:58 頂上到着。記念の一枚。

頂上には「キンミズヒキ」が咲いていた。

下山途中にも、「オオハンゲ」。

下山途中にも、お地蔵さんが。

珍しそうなキノコ!

これは何かな?

13:10 というような感じで、5合目駐車場に下りてきた。

ここでは、「イヌビワ」がなっていた。
同行の人が「食べれるよ。」と言われるので美味しくいただいた。

そうそう、忘れていた。本日の目的は「ニシキカメちゃん」ではなく、
「ナツエビネ」だった。

残念ながら、昨年より2週間も早く会いに行ったのに、
今年も少し旬は過ぎていたかな。

でも、がっかりはしていない。それが自然のなせることだから。
帰りには、みんなで、秋月の「葛切り」を食べて、

甘木温泉「卑弥呼の湯」で汗を流して、大満足な一日となった。
皆さん、お疲れさまでした。
エビネの名、地味な色度とばかり思ってましたが・・・
なんと美しい虫?
虫なんて言ったら
失礼になってしまうほど
美しい!
貴重なものをみせて頂き
ありがとうございます。
「ナツエビネ」はとても清楚な色合いの花です。
私が見たのは、どちらもひっそりと人知れず!という感じのところに咲いてました。
「ニシキキンカメムシ」は、準絶滅危惧種で、あまり見ることができないそうです。
私もはじめて見て、大感動でした。彼の地でずっと生き抜いて欲しいと思ってます。