よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の覚書007(月夜のQBPフィルターⅢ)

2023-05-07 06:00:00 | 覚書・機材

5月5日午後10時過ぎ~、月齢14.9、曇

画像①M27亜鈴状星雲(QBPフィルターⅢ使用、元画像からVGA切り出し)

*)VGA=640×480の画素数

画像②M57リング星雲(QBPフィルターⅢ使用、元画像よりVGA切り出し)

本日は満月に近い月夜で電視観望は予定していなかった。月の手動撮影後夕食を取り、球状星団観望のためのピント合わせ練習でもの気持ちでパソコンを立ち上げる。球状星団の位置確認のため、iステラHDを見ると、M101回転花火銀河が観望できる位置にあった。

この前から回転花火銀河に縁がある。ちょっと見てみようとFMA135を向ける。Neptune-CⅡにUV IRカットフィルターとCLSフィルターの2枚付け。

画像③M101回転花火銀河(Astapで、プレートソルブ、Deepsky annaotation処理、α,δ grid処理。VGA切り出し)

M101は捉えているが、pngファイルでは、ほぼ見えない状況。QBPフィルターⅢ(以下QBPⅢと略記)を試してみるかと、フィルターをQBPⅢに換える。少し見える。しかしピントが合わない。そうこうしている内に、M101は、メダカ部屋観測所の観測範囲外に。

ベガでピントを合わせ、せっかくだからとM57リング星雲を観望、意外にM57見える。小さいが見える。リング外側の赤も前より見える。

SharpCapProで、プレートソルブできる。DSIA(ディープスカイ・イメージ・アノテーション)できる。プレートソルブ後の再同期でき、観望対象が中心に移動した。そして、画像②が撮れた。M27亜鈴状星雲も再観望(画像①)。

さらに不思議なことに、いつもはダーク補正しても出る輝点ピクセルの赤・青・緑ミミズがほぼ見られない。

調子よし。

数日前、しし座に月があるときは、隣のおとめ座M49をQBPⅢで観望して撃沈だった(ゴースト・かぶり・他)が、月からある程度離れると、QBPⅢで観望できる?

色々なネット情報で、月夜でもQBPⅢを使用すると電視観望できることを知ってはいたが体験が無かった。これで月夜も星雲・星団観望できる。ただ、多くの人がQBPは時間かかるの言葉通り、画像のざらざら感はUV IRカットフィルターより強めに感じる。(初心者には無視できる事項)

そして、館長が「いつまで、電視観望しているの!!!」 (>_<) 「朝までやったら!」と優しく電視観望の許可をくれる。「やった!朝までできる!」と思ったら、曇空。残念。

 

正式名称

◎ QBPフィルターⅢ=Quaud Band Pass Filter Ⅲ

◎ UV IR カットフィルター=(Player One) UV IR- cut1.25"filter

◎ CLSフィルター=(SVBONY)City Light Suppression filter=光害抑制フィルター

 

参考資料 

1)QBPフィルターⅢ~サイトロン

2)PlayerOne UV IR-カットフィルター~サイトロン

3)CLSフィルター~SVBONY

4)M27亜鈴状星雲~電視観望の記録038

5)M57リング星雲~電視観望の記録035

6)M101回転花火銀河~Wikipedia

7)iPad用 星図表示アプリ「iステラ HD」

8)サイトロンYoutube講座

 

初心者向け電視観望講座「フィルターの選び方」「カメラのバックフォーカス」

 
撮影データ画像①、②
2023年5月5日月齢14.9、晴れ所々雲あり
メダカ部屋観測所
こと座M57リング星雲、こぎつね座M27亜鈴状星雲
FMA135+Neptune-CⅡ+Virtuoso-GTi+QBPフィルターⅢ
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存
Raw8、Area1920x1200、Offset=20、Gain=300
Exposure=8s×93frames、8s×93frames
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapで、fitsファイルをプレートソルブ、自動色補正、α、δgrid処理、jpeg保存
Microsoftフォトで、色・明るさ調整、VGAサイズでトリミング