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吉川市立図書館ブログ



第9回読書会を市立図書館ミーティングルーム4にて開催しました。

 

今回取り上げた本は、葉室麟「鬼神の如く」です。

黒田騒動をメインとし、主人公である栗山大膳が、わがままな主君をはじめとする周囲から、疎まれ続けながらも黒田家を破滅に追いやろうとする幕府や竹中の策謀を逆に利用し、鬼神の如く敵を追い詰めていく、圧巻の時代劇作品です。

 

【印象に残った参加者の感想】

・葉室氏の作品は何冊か読んでいたが、今回の作品が最も複雑だった。史実、フィクションが入り乱れ、面白かったが、登場人物について消化不良の箇所もあった。

・キリシタン弾圧は遠藤周作の「沈黙」に敵うものはないとおもっているので、なんとなく歯がゆい気がしました。

・主人公の大膳は、自分の生をかけた戦に勝ち抜いていった。彼は様々な策を弄し、相手を切腹に追いやるまさに「鬼神」そのものであった。彼の生き方に学ぶ事大であった。

 

第10回は1月28日(金)三浦綾子「塩狩峠」です。

資料は市立図書館で準備しており、カウンターで借りる事が出来ます。

市立図書館セミナールーム3でお待ちしています。



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