第12回読書会を市立図書館ミーティングルーム4にて開催しました。
今回取り上げた本は、小川洋子「小箱」です。
芥川賞、泉鏡花文学賞、谷崎潤一郎賞から紫綬褒章まで様々な賞を
受賞してきた著者による、東北地方の亡くなった子供への品々を、ケースに収めて奉納する
土着的習慣から、インスピレーションを得た著者独自の世界が描かれています。
【印象に残った参加者の感想】
・生と死について考えさせられた。初参加の人も参加していて、良かったです。
・作品の特徴として、舞台設定が特異(元幼稚園、音楽会等)で、漢字が多く、著者の考え方は論理的であった。子どもの死に対する視点は、現実的でないように感じた。
・不思議な小説だった。”死んだ子供も成長する”という、フレーズが印象に残ったが、
仏教の世界では”死んだ子の歳を数えるな”という、言葉の方がピッタリくる気がする。
・参加者の意見を伺って、理解と同感を得た。
令和4年度 第1回は4月22日(金)井上靖「後白河院」です。
資料は市立図書館で準備しており、カウンターで借りる事が出来ます。
市立図書館ミーティングルーム4でお待ちしています。