9月7日に、24節季のひとつ「白露(はくろ)」を迎えました。
夜中に大気が冷え、草花や木に朝露が宿りはじめる頃。
日中の暑さも和らぎはじめ、耳をすませば秋虫の合唱が聞こえてきます。
そんな秋の深まりに合わせて、天神様についてのお問い合わせも増えてまいりました。
まことにありがとうございます。
今年度の天神様の展示は10月上旬頃を予定しております。
準備が整い次第、改めてご案内させて頂きますので、今しばらくお待ちくださいませ。
※富山県外の方へ、天神様についてご説明します。
天神様とは、平安時代に学者・政治家として活躍した菅原道真公のことです。
道真公を祀る神社は、天満宮または天神社といい、「学問」「芸能」「正義」の神様として、あつく信仰されています。
富山県や福井県では男の子が生まれると、健やかな成長や学業成就への願いを込めて、天神様を描いた掛軸を飾る風習があります。
第二次世界大戦の終結より、今日で76年。
昭和、平成、令和と時代が移り変わり、戦争体験者の高齢化が進んだことで、戦争の記憶が風化していくことが危惧されるようになってきました。
長崎の式典では、90代の被爆者の方が体験を証言されていましたが、戦地に赴かれた方に話を聞くことは、すでに困難になりつつあります。
そんな戦後の過渡期にあって、歴史は「社会の役に立たない」という理由で、軽視され続けてきました。
自国の歴史を学ぶことは、「誇り」を感じたり、「恥ずかしさ」に耐えるためではありません。
過去の過ちを知り、同じ悲劇を繰り返さないようにするためです。
今の社会の在り方や政治を見ると、歴史から学ぶことは、まだまだ沢山あるように思えます。
先人の想像を絶する苦難の末に手に入れた平和を、私たちはこの76年守ってきました。
非戦の誓いを新たに、平和のバトンを未来につなぐ大きな責任が、僕の、そしてあなたの肩には重くのしかかっています。
夏のひとときだけ穏やかな明かりを灯す蛍。
闇夜を照らすその光に、人々は昔から魅せられてきました。
本紙部分拡大図
全体図(寸法:幅71×丈140cm)
ほのかに霧がかった幻想的な風景の中、美しい蛍火が飛び交っています。
かつて何処にでもあった日本の原風景を思わせる、趣ある作品です。
実は2年前にも当ブログでご紹介したのですが、個人的に大好きな作品の為、改めてご紹介させて頂きます。
カタログ等に掲載の無い、受注製作品です。
残り1点限り!
【作者略歴】
中沢勝(なかざわ まさる)
1943年 千葉県出身
田中青坪に師事
日本美術院展入選、個展・グループ展多数
儚いホタルに魅せられた管理人のお店 吉村唐木店ホームページ もよろしくお願いします。
例年より早く梅雨が明け、本格的な夏に突入した富山県。
頬を撫でる風は一段と生ぬるくなり、厳しい日差しが容赦なく肌を刺すようになりました。
自然と外出するのも億劫になり、インドアに拍車がかかっている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
夏といえばお盆、お盆といえば名号掛軸だろうということで、こちらをご紹介させて頂きます。
六字名号(南無阿弥陀仏)掛軸
季節の花鳥画や山水画
六字名号(南無阿弥陀仏)の掛軸は、お盆や各種法事をはじめ、ご命日や故人を偲ばれる際にいつでもお使いいただけますので、一幅あると大変便利です。
当店では、浄土宗・浄土真宗用を中心に扱っておりますが、禅宗用(南無釈迦牟尼佛)もご用意できます。
事前にご連絡頂けましたら、多くの種類からお選びいただけますよ。
合わせて、「朝顔」や「翡翠」など、涼やかな夏の掛軸も展示中です。
豊かな季節の移ろいを、ご自宅でお楽しみください。
その他にも、在庫の種類は豊富ですので、お問い合わせはお気軽にどうぞ。
すでに夏バテ気味の管理人のお店 吉村唐木店ホームページ もよろしくお願いします。
髙垣康平「円相 無尽蔵」尺八横(寸法74×135cm)
無量童子(童姿の仏さま)がとても可愛いです。
手を合わせて一心不乱に祈る無量童子。
愛らしい童子を見守り支えるように、美しい蓮が四方に咲き誇っています。
心がほっと安らけぐような、優しい雰囲気の作品です。
円相(えんそう)は、悟りの象徴であり、人の心が本来円満であることを表しています。
無尽蔵(むじんぞう)は、全てを投げ捨てて虚心に学ぶことで、尽きることの無い世界が開いてくるという考えです。
盛夏やお盆にはもちろん、年中掛けとしてもお飾り頂けます。
【作者略歴】
●髙垣康平(たかがきこうへい)
1935年 岐阜県生まれ
1984年 中国、南京芸術学院にて中国画を学ぶ
1986年 真宗大谷派僧侶となる
1988年 国内・国外にて個展開催、仏画を「無量童子」と名付ける
\(・_\)コノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ
蓮つながりということで・・・
先日、店先の蓮が花開きました。
はかなくて美しい・・・
蓮は、泥沼に生じて美しい花を咲かせることから、古来より仏の悟りをあらわす仏教のシンボルとして親しまれてきました。
そのため、極楽浄土を描いた絵には、蓮が描かれているようです。
蓮のはかない美しさに魅了された管理人のお店、吉村唐木店ホームページ もよろしくお願いします。