日が暮れると、鈴虫の鳴き声が聞こえるようになりました。
店の庭に腰を下ろし、優しい音を愛でていると、自然と心も休まります。
鈴虫は、古今より人々に愛されてきたのでしょう。
『源氏物語』38帖に「鈴虫」という巻があります。
巻名は以下の両首から。
「おほかたの秋をば憂しと知りにしをふり捨てがたき鈴虫のこえ」(女三宮)
「心もて草の宿りを厭へどもなほ鈴虫の声ぞふりせぬ」(源氏)
今日はそんな鈴虫の鳴く頃に、自信を持ってお勧めできる掛軸のご案内です。
東京都知事賞などを受賞した遠田一成先生の「秋草」尺五立です。
掛軸「秋草」尺五立
秋草拡大画像
広い余白をとったのびやかな構図の下、優しい色彩とタッチで秋草が描かれています。
正絹裂地の表装と合わせ、とても上品な掛軸となりました。
通常の尺五立よりやや幅広の為、大きな床の間をお持ちのお客様にもお勧めできます。
店のショーウインドーに飾っておりますので、ぜひご覧ください。
同じ作者の掛軸「山葡萄に栗鼠」もいかがでしょうか?
掛軸「山葡萄に栗鼠」尺八横
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
秋を愛する管理人のお店、吉村唐木店ホームへージ もよろしくです。