東北関東大震災の発生から12日。
死者・行方不明者は2万人を超え、今も多くの方が不自由な避難所での生活を余儀なくされています。
毎日、地震のニュースに心を痛めない日はありません。
しかし、そんな悲劇の土壌からも、多くの希望の芽は生まれてきているようです。
たとえば、被災地で頑張る子供たち。
家族や友達、他にも大切なものを失い、そのことを受け止めるだけでも大変なはずです。
生きていくこと、前を向くことは、彼らにどれほどの勇気と苦痛を要求するでしょうか。
そんな苦境に立たされながら、避難所で、地域やお年寄りのために、ボランティア活動をしている子供たちがいます。
誰かに包みこんでもらいたいはずのその手は、より小さな子供達を抱きしめ、守ってあげています。
僕は、彼らの姿に、激しく心を揺さぶられました。
思えば、子供の教育や規律のためと称して、多くの学校に存在する校則や制服ほど、いまの子供達に不相応なものはありません。
非常時に責任ある立場に立たされたとき、彼らは多くの大人たちより立派に、その責任を果たしました。
情けないことですが、厳格なルールが必要なのは、政府の一部や電力会社の役員達ではないですか。
子供達のことをもっと信頼してもいいと、僕は思います。
さて、希望の芽がどんなに長くしっかりと根を張っているとしても、被災地の復興の道のりは、大変に険しいはずです。
そのための支援を、僕たち被災地以外の住民がしっかりと担っていく必要があります。
世界中の眼もまた、強く日本に注がれています。
多くの支援や励ましのメッセージは、たとえ直接には届かなくても、確かな支えになるはずです。
私達人間には証明できるでしょうか。
世界が国境ではなく、人でつながれること、つながっているということを。
人は誰でも、誰かの役に立てるということを。
辛いときに差し伸べられる手が、必ず、あるということを。
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