★弁天喜楽会囲碁★

     

はめ手

2006-08-19 07:51:33 | はめ手と切り
2006/8/20 〈日〉 晴れ

与野党、ロシアに抗議の意向・漁船拿捕事件
 自民党は16日、北方領土歯舞諸島の貝殻島付近海域で日本漁船がロシア警備艇に銃撃、拿捕(だほ)され、乗組員1人が死亡したことについて「到底容認できない異常事態であり、厳重に抗議する。ロシア側に早急に事実関係の確認と説明を求め、拘束された乗組員の即時解放と謝罪・賠償など適切な対応を求める」とする武部勤幹事長の談話を発表した。

 公明党も東順治国会対策委員長が国会内で記者団に「行き過ぎではないか。真意を明らかにしてほしいし、外務当局は毅然(きぜん)たる態度で臨むべきだ」と指摘した。 (19:47)

2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
もようされました。
喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。


はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてみた。

黒先 ツケ切り
星にケイマのカカリ。ここで白1,3といきなりツケ切ってきた。

あまりいい手とは思えないのだが、うっかりすると騙されそうである。心をしめてことにあたって貰いたい。


1図

黒1と宛て、3,5とアテつぐ。ちょっと俗なうち形であり、白10まで実利をせめられてどうであろうか。


2図

次いで黒1と押すと白2,4の二段バネが絶好となり、6までいい形を与えてしまう。黒谷や不利と考えたい。


3図

白1の二段バネに黒2,4とする打ち方もある。ここで5と押し、7に抱えればこれは白先手。黒8のカケツギとなって、しろ面白い。


4図

悪いのが黒1,3と隅を活きようという手。5に這うと白6の切りから8にノビられ、黒9の活きが後手になってしまう。実につまらないうち方であり、黒大悪と知られたい。


5図(正解)

黒1,3と両方アテ、5とここをツグのが正着である。ツギ方ひとつであとの形がすべて変わってくるのだから碁は難しい。


6図

次いで白1とここを曲がれば、黒2,4と変わってしまう。黒4とハネた格好がよく、これは白やや不利であろう先着した白が優位に立てないのでは、その間の白の打ち方が拙く、そして黒がうまくやったということになるであろう。ともあれツケ切りはあまりたいした手でないことがこれによってわかる。


7図

黒5のツギの時白6とこの方向から抱えれば、黒はイと割っていくてはない。しかし黒7の押さえの利くところ気持ちよく、9の展開となる。辺に好型を作られこれも白やや不利と見られる。次に黒はイの出を狙うのではなく次図


8図

黒1のハネがよい手である白2なら黒3とノビ中を厚く打つのがいい形である。
前図9の後黒イと出るのは白ロと切られて感心しない。


9図

もう少し附言しておこう。黒1のツギの時白2とわたるなら、黒3と二子を取って悪くない。白イ、黒ロ、白ハ、黒ニと打つ手が第二線を行くので黒に痛痒を感じない。二子を抜いて辺が厚く、黒意気のあがる姿である。


10図

黒1の次に白2と上を切れば、黒3,5と隅を取ってしまう。ついで白イの押しは好所だが、黒の損はあるまい。黒3ではイにアテ白4抜き、黒ロと二子をとっても差し支えない。


11図

白の最も拙い手が、2の抱え。黒3,5の好形を与え、かつ白6の曲がりには黒7と跳ばれて一歩出足が遅くなる。つまり2の点に一着無駄手を打っているわけでこれは6図と比較すればすぐわかることだ。


12図

黒1のアテに白2,4と上から包む手は、残念ながら成立しない。黒5のツギまで、次に白イと継がねばならず、黒ロのノビとなって、白どうにもならない形である。2と打つ手がないので、黒遠慮なく1に宛てることができるのである。


13図

白のツケ切りに対して、黒1のアテから3のオサエを考えられるところである、しかしこれには白6と二子の腹につける手がうまく、黒そんなにうまくいかない。ついで


14図

白1のツケには黒2,4と割って行くぐらいのもので、6のハネとなるが、白7にケイマして互角のワカレであろうか。黒は6図と違って隅を二子にしてたられ、そのことが同図より多少とも劣るのである。


15図

白1に黒2,4と打つと、白5に伸びられ、次にイとロを見合いにされて困る。ロで中の黒三子が動けぬことを確かめていただこう。


16図

白1の曲がりのとき黒2,4と割っていくと、白5,7と二子を取られる。黒も8で3子は掌中に出来るが、後手だし、やや不利である。


17図

黒1,3と単にアテ継ぐもの一法であろう。白4なら黒5以下9まで、これは6図と同型に帰する。


18図

黒1に白2と内へ曲がるのは、黒3,5と宛てられて疑問。9のコウトリまで白不利と見られる。


19図

黒1に単ノビし、白2,4の時黒7と抱えると後に白イ、黒ロ、白ハのハネで隅が死にハマってしまいます。

はめ手

2006-08-18 07:20:52 | はめ手と切り
2006/8/18(㈮) 曇りのち晴れ

(2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
もようされました。
喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。


はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてみた。

白先 ごつい手
高かガカリに黒1とハサンで、白2とツケタた。ここで黒3とブツカって5に切るのも、無作法といえば無作法だ。しかしこれはない手ではなく、シチョウしだいでは時に有力である。白の応法を問う。



1図

ブツかって切るのはごつい手である。これに対して白から5と活きるようでは黒の思う壺だ。こんな消極的な態度では碁は打てない。


2図(正解)

白1のハネがよい。黒2,4の時白5と伸びれば、黒6とシチョウに抱え、この二子が取れる条件なら黒よい。


3図

早晩黒△の抜きに一手かかるが、この厚みは四囲を圧して悪からずである。


4図これも(正解)

黒1のツギの時、白2と動けば、黒3,5である。白6に一本ハネ、黒7と受けさせてから白8,10と活きて、黒11まで、これは互角の折衝と見られる。2図のように打ってシチョウにとられて面白くないという場合の、白の打ち方である。


5図

白1のハネに黒2,4と打てば、隅は取ることができる。しかしこれは白5のケイマを与え、黒6,8の手順を経て12と打たねばならないので白13の抜きを与えて拙い。ごてながら白はまだ外からシメツケがきって極度に厚く,大いに威勢の上がる姿である。黒の実利十数目というのでは白の厚みには及ばない。


6図

白1のハネに黒2と押さえると、ハマってしまう。白3、黒5と抱え込んでいく手がよく、黒6,8と二子を取れば、白9とこの方の二子を取られてします。手わり上黒損といわれるワカレである。


7図

白1と単に上に伸びる手も考えられるが、黒2とはハネられてどうだろう。白3から7とハネた姿はいいが、黒8と飛ばれて墨の実利が大きいであろう。白やや不利と見られる。


8図

白1のノビに黒2と下がるなら、白3,5から7の活きとなる。黒8にコスんでこれなら互角であるが、黒は前図のように打つ公算が大だ。


はめ手

2006-08-17 08:01:21 | はめ手と切り
2006/8/17/(木)曇り

(2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
もようされました。
喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。


はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてみた。

黒先 疑問

黒1と高くケイマにカカリ、白2のハサミの時黒3とケイマした。ここで白4,6と切って来て、この後どうなるのだろう。またここまでにいたる手順に疑問はなかったであろうか?


1図

黒1と上を伸びる一手であろう。白2に下がってこの後黒どう打つべきかを考えねばならない。なお1で2と下を当て、白イとつがせるのは論外だ。


2図(正解)

黒1のツケから3の切がよい手。しかし7までなってどうであろう。ポン抜きを与えたのが痛く、黒やや不利とみられる。


3図

白1と下からアテ3,5と打つ筋もあろう。黒眼が泣く、どことなく腰がすわらず、やはりやや不利であろう。


4図

黒1,3のツケ引きはよくない。5の活きを必要とし、白6と打たれて中の二子が浮いてしまった。黒イには白ロとあおられ、概してこういう戦いは黒逃げ一方で不利であると知られたい。


5図

黒1,3のツケノビはいささか鷹揚な打ち方だ。墨を捨ててもいいという考え方だが、白4,6と二子をすっぽり取られてはさすがにでかい。部分的に見え、黒損であろう。


6図

白1のグズミに対して黒2のサガリは、白3以下多く這わせようという作戦。白5、黒6まで打って白7と取れば、黒イの押さえは利かない。前図よりは中辺が厚くはなったが、やはり損 黒やや不利と見られる。



7図

黒1のアテは俗筋であり、夢夢こういう手は打ってはならない。3とハネでも白4で隅の二個はすっぽり取られる形であり、黒5のサガリしか利かないのが痛い。白6までこういう好形で実利を与えては、石を捨てたとはいえないのである。外の姿も不完全であり、黒大悪といえよう。


8図

本題は黒が三々にケイマした手がよくなかったのである。白2には黒3のコスミが正形であり、次いで白イ、黒ロ、白ハ、黒ニとなれば一丁前の姿である。

はめ手

2006-08-16 06:59:12 | はめ手と切り
2006/8/16/(水) 曇りのち雨

(2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
もようされました。
喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。


はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてみた。

黒先 見通し
白1の切りは、はめ手という代物ではないが、しかしこの形ではなんとなく切ってみたくなるではないか。

黒はどう応じればよろしいか、よく読んで最善を尽くされたい。


1図 

黒1としたから当てて3,5とする。白6のトビとなって戦いだが、石が切れて黒よしとはいいがたい。白にチャンスを与えたことになるのである。


2図 

黒1,3と押さえ込んでいく。手段としてはこうありたいのだが、後の見通しを立てて打たねばならないのはいうまでもない。ついで次図


3図 

白4のアテに黒5と告ぐのでは失敗。白6とはハネられて3子がぽっくり取られてしまうではないか。


4図(正解)

問題は白1とアテられたときである。黒2,4と下からいくのが手筋というもの。白5と抜くよりなく、黒6から8とカケツいで一段落。うまく白の切りをさばいた形である。


5図

黒1のオサエの時白2とサガれば、黒3にツイで攻めあう。白4,6の時黒7にサガって一歩も緩めず責めることが肝要である。白8,10には黒11とコウを取って天下きかずです。しろ悪いと知られたい。


6図

前図黒7のサガリでこう外をカケツイでいる余裕はない。白2のツケから黒3なら白4とハネられ、くろがさきにおちてしまうのである。1、は緩着であり、攻め合いに緩みは禁物である。


7図

白1のアテには、黒2とこちらからしごくこともできる。4,6と当て、8のカケツギまで。これも黒さばいた形であり、正解といってよかろう。白5の抜きで6に下がるのは、黒5と継がれいけないことを確かめていただこう。


8図

黒1のオサエに対して、白2とコスむ手はこの場合成立しない。黒3,5と強くオサエ、白6の切りには黒7の引きで、白に手がかりがなくなる。白6で7にハサミツケ、黒6、白イにワタるなどは、黒ロの打込からトントンの筋を狙われてどうにもならない。論外である。



タマネギせっけん試作 あわじ島農協
2006年 8月15日 (火)



 あわじ島農協(南あわじ市)は、特産のタマネギの表皮を練りこんだせっけんを、このほど試作した。出荷時に大量に廃棄処分している表皮に、皮膚を保護するといわれる物質、ケルセチンが含まれている点に着目した。農家や取引先に無料で配り、好評という。

 タマネギは五-七月の生育期、太陽の紫外線に対抗するためケルセチンを豊富に作り出す。紫外線の吸収や抗菌などの作用があるといい、同農協で表皮の有効利用を模索してきた。

 今回、神戸大学農学部と提携、せっけんの試作品を完成させた。奈良県内の会社に製造を依頼した。せっけん全体の原料に対し、タマネギの粉末が3%含まれている。果肉も混ぜてあり、香りがする。

 一個八十グラム。四万二千個作った。二個セットなどで「粗品」として配っている。

 表皮を使った「タマネギ染め」を商品化している農家の女性グループもある。しかし、大半の表皮は捨てられており、同農協は「タマネギせっけんの美肌効果に期待し、循環型農業の取り組みとしてアピールしたい。商品化も考えている」。TEL0799・42・5200







はめ手と知りつつ

2006-08-15 07:30:52 | はめ手と切り
2006/8/15/(火) 曇りのち晴れ

(2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
もようされました。
喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。


はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてみた。

黒先 封鎖破り
置石がだんだん減っていくに従って碁の向上が目に見え、楽しみも増してくる。

一間トビに白1,3と封じ込めようという手段は、上達の過程で一度は通過しなければならぬ関門である。


1図

黒1とこっちを出て3と出る。5,7から9と一子を取るのは拙く、白12までぴったり外を封じられる。極悪である。


2図

まだ黒、1,3と切るほうがいいが、5,7が悪い白10まで、これも大悪の口である。


3図

黒1の切から3のブツカリは少し利口になった白8まで外に傷を残すからだが、しかしこれとて封鎖された罪は責められなければならない。少悪である。


4図
悪い打ち方の中にも変化はある。これを少々いっておこう。

黒1に切、3と押す手は白4のハネを受けてよろしくない、黒5,7から9と打っても、白10以下14とぴったり封じられて、これまたよからずである。大体切ってアタリアタリと持っていく手にいい手はないとしたもの。1の切がそもそも悪く、そして5,7とアタリアタリと打たねばならぬのもつらいところ。5,7を招いた原因は1の切にある。


5図

前図には黒もう一手手入れを要する。それを怠ると、イのノビダシをみて白1のハネを与えてよくない。黒受けように窮する。前図のまま囲いの中が全部地だと思ったら、とんでもない間違いである。


6図

4図の変化で、黒1の押しの時、白2と一子を引き出すようなら、黒3と伸びきってよろしい。イのシチョウが有利というのが根拠で白4,6から8と打ってくるが、このとき黒にはうまい手がある。


7図

黒1のツケから3の引きである。イのオサエとロ白ハ、黒ニとカケて取る手を見合いにして、黒やったりである。ただし4図で黒悪いのだから、この変化を研究して見てもあまり意味はない。


8図

(ツケ)正しくは黒3、白4の時、黒5のつけである。イと直接切るのはよくなく、5につけて、ロのカカエを見るのが手筋というものである。


9図(正解)

そして白6のハネの時、目の前にある切りをぐっと我慢して、黒7にはハネだす。白8の時黒9とノビきり、これが白の封鎖を破る秘訣である。二度三度と切りたいのをこらえるのがこの形のコツと心得られたい。


10図

黒1のツケはよくても、白2のハネの時黒3と切ったのでは落第である。白4のノビを打たしてはもうj出口がなく、黒5以下白8まで、3図と同じ封鎖形が出来上がる。罪は3の切りにありここは鬼門である。


11図

さて黒1とハネダした後の変化である。それを知らねば、これまでの好手連打の意味がなくなる。結論を先に言って、1の筋を打たれて白二は概して打つ手がない。白2,4から6と抵抗しても無理形であり、打てども打てどもよくならないのである。


12図

ついで黒1のノビきりが沈着で、白2とシチョウに備えた時、黒3以下9とこの白を取りかけにいく。白10のケイマなら次図


13図

露骨に黒1,3とで切ってよく、かろうじて白4でコウになったが初コウにコウ無し、こんな形で白がコウに勝ったためしはない。黒大勝である。


14図

白1のケイマに黒2と遠慮深いことを打つと、白3,5と大いばりで活きられてしまう。活きられては失敗、とたんに白は大きな顔をして周囲を強く打ってこよう。何の遠慮することやあろう、前図の如くごしごし取にいってはばかるところはないのだ。


15図

白1とこうコスんも活きない。黒2と急所をつき、白3なら黒4とつけて、二眼の余地はない。白1で2なら黒1だし、要するに白はこのスペースで活きがないということである。


16図

黒1にハネダされて白は本当に困ってしまう。まともにここを切る手がなく、白2と打つのは黒3と継がれてこれが両アタリ。必要が生じては初めて3の点に石が行く。はじめからここへ黒石を持っていくといけないことは前述のとおりである。


17図

なお黒1の切りに白2と上をノビるなら、黒3,5の出から9まで上辺を大きく地にして悪しからずである。白はこう損をしては打てないであろう。


18図

黒1の出に白2と抑えるのは無理であり、13までとどめをさされる。念のために本図を付け加えておく。

はめ手と知りつつ

2006-08-13 17:32:12 | はめ手と切り
2006/8/14/(月) 晴れ時々曇り

(2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
もようされました。
喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。


はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてまた。

白先 存外
はめ手は大体上手が打つものと相場が決まっている。

置碁で黒1、3とツケ切るような生意気なことをする奴がいる。そして結構こんな手が存外なのである。白たるもの、その対策だけは心得ておかねばならない。


1図

何を、と喧嘩早いおとだと、白1から5,7と出て行きそうだが、これが黒の思うツボ。8と切られて苦しいのは白のほうである。おとをとっくり研究されたい。


2図

(アテツギ)おとなしく、白1のアテから3とついで打たねばならない。


3図(正解)

ついで白1,3と二子を抱えれば、黒10までとなる。黒十分であり白も二子を抜いて厚いのでまあまあであるか。


4図(正解)

もうひとつの正解は、白1とアテ、3に這う打ち方である。黒4の二段バネがよく、白5のとき黒6とツぐ。白7には黒8から10とヒラいて一段落。これは前図よりも白やや勝る結果かと思われる。
黒イ、白ロの打交をきめないのは、白イと押されても黒ハとハネていく調子がいいのでその含みを残したもの。黒イはいつでも打てるし、場合によっては黒ロのほうから切り、白イ、黒ハとアテていくこともできる。イとアテてしまわぬ奥床しさに留意されたい。


5図

白1とコスむのも正解のひとつである。黒2のノビなら白3,5と二子を取り黒6以下10となって、白先手。ほぼ正常のワカレと見られるが、白は二子をいただいて辺が厚いので、それほど不満はないであろう。


6図

黒1のノビの時、白2と隅に転ずるのも一法であろう。黒3,5と一子を抜き、白6と打って、実利と厚みのワカレ、これも互角といっていいだろう。


7図

白1のコスミに、黒2,4と打つのは、白5,7をきかされるのが不満。14まで、白の勢いもなかなかのもであり、黒やや劣るといえよう。イの押しはともに好所。


8図

白1のサガリもあって、これも正解のひとつ、以下黒8まででまずまずだが、白は5図に比較してやや劣る。


はめ手と知りつつ

2006-08-13 10:33:45 | はめ手と切り
2006/8/13/(日) 曇りのち晴れ

(2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
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喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。


囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。

黒先 無作法者
高ガカリにケイマのハサミ。

黒1と三々にツケたら、やにわに白2とハネダシ、4のアテから6に伸びてきた。まったく無作法なやつである。これを懲らしめるのに、手暇はかからない。


1図

黒1とアテ、白2と変わってしまっては息切れである。黒3白4と押さえはきいても、外の白一子がまだ活きていて、これはさばき形とはいえない。


2図

黒1,3と隅を活きる方針はよくない。白4,6の好形を与え、黒7の時白8,10のうまい筋を放たれて中の白四子が浮いた。


3図

前図白6では、1のケイマも考えられる。黒イ、白ロ、黒ハ、白ニ以下2子を捨てて外勢を張られても黒不利。


4図(正解)

同じ二子を捨てるにしても、黒1と下を切らねばさばき形は得られない。白2と逃げる石の反動を利用して、黒3,5と割っていく。黒7とハネて外の白一子の死命を制し、これがさばきというものだ。1,3ともっていく手筋に注目ありたく、1図の凡庸とは技巧の上でかなりの開きがある。


5図

ついで白1と隅を取らせ、黒2とカケてしっかりした形である。黒悪くない。隅を活きに行くか捨てるか、その方針の選択には迷わされるが本題では前図7のハネが絶好なので、捨てたほうがよい。こういうものは感覚的な問題である。後の形を想定して良し悪しを決めるのだ。


6図

前図白1の守りは省力できない。これを手抜きすると、黒1,3から、5に打ち込む手を生じる。7とオサエてコウである。こんな手を残してほかを打っても、白は得するものは何もない。


7図

黒1白2とハネダした以上、黒3のキリには白4とわたる一手だ。


8図

ついで黒1にハネ込み白2、黒3の時白4,6がよい手。黒7、白8と抱えあい、10までが定石である。白後手ながら厚く、黒は先手を得て満足というわけである。黒7ではシチョウがよいと8に曲がる手があり、これは別な定石を生む。



石をさばく

2006-08-11 17:39:23 | さばき
2006/8/12(土) 曇りのち雨

昨日(2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
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喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。


囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。

白先 ハネ
白△の切りをどう形に結びつけるかである。

これまでの石運びとはやや趣を異にするので、十分考慮を払っていただきたい。


1図

白1とこのアテをきかしてしまうのは、あまりに勿体無い。白3、黒4となるのでは姿が重く、まるで漬物石を持って歩く感じだ。


2図

白1,3とコスンでいく形では、黒4,6と押され、前図同様さばきになっていない。重い重いである。


3図

前図白3を1としたにツケて見ても成功しない。黒2のハネダシ以下10とハネられ、まとめて浮石になりそうな図である。


4図

やはり白1のキリから行動を起こさねばならぬが、黒2の時、白3,5と当てて出るのはやや直線的な打ち方の嫌いがある。白7とツケて黒一子を封じ込めたかに見えるが、次図の手があって完全とはいえない。後述の形と較べて、次善というぐらいのところである。


5図

前図の後、黒1、3と動く手がある。白4,6のワタリなら、黒7と封じられる。外の黒が厚いので、上方は地になったが、これで白よしとは断じられまい。


6図

前図白6の変化である。この手では気合として1と出て行きたい。黒イのハネ味を残し、白ロ、黒ハで大コウとなるので、それへの配慮は怠ることは出来ない。


7図

黒1,3に対して白4と伸びるのは、黒5とツグ余地を与え、戦争になる。白8、黒9以下何がなんだかさっぱりわからぬもみ合いが予想されるが、概して黒の打ちよさそうな喧嘩である。


8図

黒1の出に白2,4とアタマを押さえると黒5から9で下が抜ける。黒7のキリが一本入ったのが痛く、白はさばきに少しばかり手間ひまのかかる姿である。


9図

白1のツケは、ひとつの手筋である。しかしこれも黒2と上をおされて如何であろうか?この後の変化を若干調べておこう。


10図

ついで白3と下をハネると、黒4のブツカリがよい手となる。白5とたてば黒6と突き出し、これはこれでひとつの別れであるが、もうひとつつっこんみの足りない感じがする。尚白3で4とツッパると、黒イとたっての戦いとなり、これがまた容易なことではない。


11図

黒1の時白2とワタれば、安全だが、黒3のアテをきかされるのがつらい。白少々下を這わされすぎの感じだ。


12図

白1、黒2の時白3と上をハネれば黒4,6と二子を取られる。イとポン抜いて立派な姿には違いないが、もう一歩という感じがする。


13図

黒1のハネに白2,4なら、黒5のツギまでとなろう。外からシメツケがきくので白も満更でもないが、やはり実質の損は歪めない。


14図

黒1のハネに白2とブツカルと、黒3,5とここを破られてしまう。これは白だまされた形である。


15図、16図(正解)


白1に切り、黒2,4となった時、白5とハネて打つのが、この際絶妙の手筋である。あくまでも辺の黒一子を意識し、その石への影響を見て打つのがこういう場合のコツと心得られたい。黒6と出てくるならば、白7、9のアテから11にツギ、このツギが黒一子の存在価値を消してしまうところがよい、もうこの黒は動けず、これを正解とする。


17図

白1のハネに対して黒2の抜きは前図のように一子にさわらせまいという応手、しかしこれなら白3のアテが気持ちいいところで、黒4のツギはやむをえない。白5のツケとなって、これは4図の別れとはかなりの違いである。前図とともに、白のさばき形と見られる。この後の変化だが次図


18図


前図の後、仮に黒1以下黒9までとなったとして、この後白イとカケればかなりの格好であり、これは8図の黒の切りの入った形とは段違いである。


19図

また黒3以下7となった形を想定してみよう。これまた5図とは大違いで、白△の切りが入っていることが大きい。白イとすぐ動き出さないとしても、早番イの抜きに黒1手をようするのは明らかであり、これらは皆17図絞りの効果と知られたい。




石をさばく

2006-08-11 07:11:00 | さばき
2006/8/11(金) 曇りのち晴れ


囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。

黒先 二子の利用
高ガカリの下ツケの型。

白手抜きしたため黒1と切られたが、前に出た形と違うのは黒の第4線のハサミのあるところ。時と場合によって、白の打つ手は当然違ってこなければならないのである。


1図

白1,3のアテツギは凡庸に過ぎる。黒4と曲げられて三子にした石が重く、この後どう打っても黒の納得行く姿は得られない。


2図

白1のアテから3の押しも不可。黒、い、と伸びられてもいけないし、い、で、ろ、に切る手もあって、ともにさばけない形である。


3図

手順を変えて白1,3と打っても、黒4で前図と同じようなこと。白5,7の押しが黒8のノビと変わって拙く、損な図である。


4図

といって、白1と引くのはさらに悪く、黒2,4とぴったり封鎖される。白5なら黒6,8の二段バネで出口がなく、白の不利は言うべくもない。こうなっては碁はおしまいである。


5図(正解)

1図から4まで、切られた一子を直接動くことの不利はご覧の如くである。切られた石は捨て置いて、その周りで行動しなければならない。白、い、または、ろ、と当てる二子の利用を念頭に置き、それをすぐ打たずに白1とここへツケるのがうまい筋である。しかもツケるのはこの位置に限り、ここからサバキを求めるのである。


6図

白1のツケに黒2とこちらの一子を抱えるなら白3と突き出す。黒4と後腐れなく抜いた時、白5とハネてこれがさばき形。外の黒一子の動きを制し、この結果が得られれば満足できるであろう。


7図

前図の後、白1とハネる手が残り、これが次に、いとアテる筋を見てなかなかカッコいい。黒、ろ、と切るならさらに白、は、とアテてきかすこともできる。


8図

白1と出たとき、黒2と外の一子にこだわるならば、白3の押しから5と下がり、これまたさばき形である。黒、い、のツギなら白、ろ、黒、は、となり、白、に、の絞り筋をみて行動することになろう。


9図

白1のツケに、黒2と突き当たってくるなら、白3の上ノビである。黒4には白5と切り、7のカカエとなる。外の一子をシチョウに取れれば、これはさばき以上の結果である。白5のキリに対して、黒6で何かほかの手を打つと、白6と切られて失敗する。はじめに切られた二子が思いのほか働いていることに注目されたい。これは白1のツケが筋にかなっているからでありその効能と知られたい。


10図

前図のシチョウがよくなければ、白3のサガリであろう。黒4に白5,7と一子を抱え、9までとなる。白としては前図を望みたいが、本図でもひとつの裁きと見られる。1が筋に来ているため、黒はどうしてもこれを懲らしめることはでき


11図(正解)

白1のツケが手筋である。これに対して黒が直接行動をするのはすべて面白くないことは、以上に見てきた通りである。相場は黒2と上に伸びるぐらいのものであり、これをもって正形とする。そして白3とハネ、実践では大体こんなことになるであろう。










石のさばき

2006-08-10 07:29:29 | さばき
2006/8/10(木) 晴れ



囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。

黒先 対応策
白1の打ち込みに、黒2とこちらをコスんだ。

白3,5とツケ切ってきたのである。よくある置碁の打ち方で、黒はその方法を誤ってはいけない。


1図

黒2のコスミに白3と押すと、黒4のたたきがよくなる。白5だと黒6,8と打つ調子がよく、白は全体的に重い姿となる。これがいやで本題のように変化してきたのである。


2図

黒1の引きは、白2と一子を抱えられて失敗である。ついで次図


3図

黒1と逃げると、白2以下6と追われて面白くない。白8のツギで黒△のコスミが腐ってしまい、これは好んで白にさばきを与えた結果である。


4図

下手のよく考えつきそうなのが、黒1,3のアテツギ。白4と抱えられ、黒5、白6となっては、白一子を分断したとはいっても白をさばかせ、割損と見られる。


5図

黒1と上をノビたのはいいが、白2のアテに黒3と一子を捨てる思想では正解は得られない。白4とポン抜かせてはその勢いがよく、黒5まで前図よりもっと悪い結果と知られたい。


6図

せめて前図黒5は、1とアテたいところだ。しかしこれとて白、い、のコウは覚悟せねばならず、その点がやや心配。ようするに白ポン抜きを与えてはよくないということである。


7図

黒1とアテ、3にツグのも、感心した打ち方とはいえない。白4と抱えられてその一子を逃げるわけにもいかず、といって黒、い、のアテは白、ろ、の抜きを与えて厚い姿にさせるので、これも失敗といえよう。


8図

(正解)正しくは黒1と上にノビ。白2のアテの時、黒3と下がる手である。これが白に対して一番きつい打ち方でもある。5図のポン抜きとは比べ物にならぬくらい力強さを感じられるであろう。さてこの後がどうなるか後の見通しがなければ、3の下がりは打てぬはずである。


9図

シチョウのよいことを前提として考えるが、白1のオサエには、黒2,4とはい、6のノゾキも利かしてしまう。


10図

ついで黒1のキリから3とアテ、5に伸びるのが絶対の手順。これで二子の取とシチョウを見合いにするのである。


11図

白6と曲げるよりなく、そこで黒7と二子を取る。白8の切りなら、黒9,11とアテついで、上辺の白をすっぽり頂戴してしまう。大成功である。


12図

白も前図のように打っておられない。黒1,3の時白4とこの石を逃げざるを得ない。それなら黒5,7とヘネて打ち、白ばらばらである。


13図

10図の黒の手順を絶対といったが、これには細心の注意を要する。うっかり、黒1,3とキリノビようものなら、白4のノビきりを与えて今度は黒が被告の立場に立たされる。黒5、白6と要の二子を取られて失敗である10図3,5の手順を記憶されたい。


14図

前図の変化だが、白1と伸びられていまさらあわてても始まらない。黒2と押しても、白3と二子を逃げられ、黒4、白5となってこの石はつかまらず、上辺の四子はすっぽり取られてしまう。こうなる前にあらかじめよく読んで、10図を試みなければならない。


15図

黒1,3の時、白4とこちらを押さえるなら、黒5と曲がっていてよろしい。この黒を取る手はなく、白6には黒7,9とヘネノビびて大成功である。変の白のシノギはむつかしく、黒がよほどへまなことを打たない限り、どちらかの石はは取れるはずである。


16図

黒1のノビに対して、白はシチョウが悪ければ2と下からアテ、4,6と打つぐらいのもの


17図 

ついで黒1にオサエ、白2なら黒3と応じて、外が厚い姿になるので黒これまた大成功である。


18図

黒1とコスんでさらに白2と這わせる手もある。何よりも外勢を張ったのが好ましい。