四谷のしっぽ お散歩日和

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梅仕事 (梅酒&梅ジュース)

2018-07-08 20:17:00 | ハンドメイド/料理
梅仕事

6月頃、その年に収穫した梅を使って梅酒や梅干しなどを作ること。

梅はアルカリ性の食品。
加工して保存性を高め、クエン酸やミネラルを補給して暑い夏を乗り切る。
手間と、時間と、知恵が込められた年に一度の恒例行事。

「仕事」と言ってもお給料がもらえる訳でもなく
やっても、やらなくても、どちらでもいい。

にもかかわらず年に一度、この時期にしかできないと思うと

「早くしなければ店頭の青梅がなくなってしまう…」

という強迫観念にかられ、スーパーへ行っては
よい梅はないかと探し続けてしまうのだ。

きれいでよい梅に出会えたらやる気バロメーターはマックス。

初夏の日差し降り注ぐ中カゴいっぱいに梅を収穫し、
汗を拭きながら

「あ~今年も忙しい、忙しい…ふぅ~」

なんて言っている自分の姿を妄想してみたくなる。

そして作り終わると
「気になっていたことが片付いた…」
と安堵する。

仕事感が半端ない。

「趣味」か「仕事」か「義務」か、はたまた「妄想」か
わからなくなる感覚がせわしなく、楽しく、やみつきだ。



妄想は妄想、実際は店頭で収穫する。

今年はよい青梅が手に入り、梅酒と梅ジュースを作ることにした。

大きく、肉厚でしっかりした実は甘く爽やかな初夏の香り。



竹串を差してヘタを取る。
ただひたすら、丁寧に、ひとつひとつ。

静かなキッチン、壁時計の秒針が刻むリズムにのってひとつひとつ。
何に追い立てられることもなく単調作業に集中する心穏やかな時間、
黙々と仕込み作業が続くのだ。

「仕込む」とは種をまくこと。
成長、熟成に向かっていく最初の作業。
完成へとたどり着く唯一の方法。

ビンの中に閉じ込められた梅は氷砂糖との相乗効果で甘さと香りを増し
時間とともに色も質も変化していく。

一年後、この梅酒が完成する。
それまでに私も種をまき、たくさんの力をかりて知恵と経験を蓄え
またひとつステップアップしていることを願っている。




【梅酒】
・青梅        1㎏(私は濃く作りたいので通常より多め1.5㎏くらい)
・氷砂糖      1㎏
・ホワイトリカー  1,800ml

①竹串などで青梅のヘタを取り水で洗う。
②瓶を熱湯消毒もしくはホワイトリカーをまわし入れ消毒。(水気をとり乾燥させる)
③青梅の水気を拭き、青梅と氷砂糖を交互に瓶へ入れる。
④ホワイトリカーを注ぎ、冷暗所に1年置く。



【梅ジュース】
・青梅      1㎏
・氷砂糖     1㎏
・ホワイトリカーもしくは酢 100ccくらい(発酵防止)

①竹串などで青梅のヘタを取り水で洗う。
②瓶を熱湯消毒もしくはホワイトリカーをまわし入れ消毒。(水気をとり乾燥させる)
③青梅の水気を拭き、青梅と氷砂糖を交互に瓶へ入れる。
④ホワイトリカーもしくは酢を入れ、冷暗所に置く。
(2~3週間で飲めるようになる)

※梅はカビが生えたり腐ったりするので遅くとも1ヶ月で取り出し、
 ジュースは冷蔵庫で保管。水、炭酸で割って飲む。



作った時は水気がほとんどない梅ジュース。

2日もすると…



びっくりするくらい水分が上がってくる。

梅ジュースでクエン酸やミネラルを補給して、
暑い夏を乗り切ろう 

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