会社の僕の部屋には、昭和天皇と美智子様の写真がある・・・
なぜだかと言うと・・・よく部屋に色々な不安や悩みを打ち明けに入居者様がくるんです。
ドアの真横に数枚・・・あとは東京オリンピックの写真
「ちょっといいかい?」といつも来る入居者様・・・「私をいつ帰すの!!」と・・・ちょっと不機嫌。
「私はもう今晩でもいいからあの世に逝きたい」とくる入居者様・・・かなり落ち込んでいる・・・
ドアを開けると目線の先に写真がある・・・・
60パーセントの確立でだが「あら・・・これは美智子様かい?」と写真のほうへ向かい美智子様の話題に変わり「この人は本当に苦労しているの、私たち以上にね」と。
そこからは、話題は自分の今この瞬間の不安ではなく「私もまだ頑張れるかな」に変わる。
時に・・・2人同時に来たときは事務所の椅子で昭和初期の話で盛り上がっている。
僕は、傾聴をする前にまずこういった環境や過去の強い記憶をもとにその人の言動や表情、声のトーンや眼の動き等を読み取る。
「忙しいのみお邪魔してごめんね」といういうので、僕は「どうぞどうぞ、好きなだけいてくださいな」と初めて声を出しお茶とお菓子を用意。
そして仕事をしてる振りして、2人の会話を・・頭の中の引き出しに詰め込む・・・
その時の話の内容を共通の話題まではいかないですが・・・・こちらからその話題を振ることで不安から共感につながった事が多々あった。
色々な本や映像で昭和初期の時代を学んだが・・・やはりその時・・その時代を生き抜いた人の話が一番学べる
今朝・・・・ドアのノックの音が聞こえた
「美智子様を見てもいいかしら」
お茶とお菓子は断られたが・・今日の目的は写真だけであった(笑)