雨・・・・最近大雨になると・・「どこがで土砂災害・・・あの時被害に遭ったグループホーム・・」とか・・連想ゲームのように頭に浮かんでしまう
雨はどちらかというと好きなんですが・・・災害やそういう事故や心が痛む出来事が多くなってきたのでしょうかね・・・・
僕の雨の日の強い記憶・・・仕事の話です
以前働いていた職場でしたが、色々な理由があり毎日、時間や天候に関係なく「帰ります」・・・時には無言で外に・・・
その方と一日をずっと過ごすことが、その職場での僕のポジションみたくなっていた時代があったんです
まだ介護の仕事をして間もなかったので正直「どうやって施設に戻そうかな」・・・という思考しかなかったんです
あらゆる手段や演技をして繰り広げられた支援・・・・その方の心に寄り添おうと考えていなかった自分
今思えば・・・すべて見透かされていたのでしょうね
それから数年・・・・その施設も退職していた僕は、急にその方に過去の未熟な僕のせいで不愉快にさせたことをおわびしたくて、そのご家族に連絡をして今の現状を知りました。
その方も別の施設にいかれていた。逢いに行ったんです
その方は「アルツハイマー認知症」という病気・・・発症して十年以上はたっている
「覚えていないんだろうな・・・・」と率直な思い・・・・・本人の居室に案内された
その方はかなり痩せてはいましたが・・・すぐにわかりました。
「〇〇さん・・・長い間ご無沙汰しました。覚えていますか・・・あの時は未熟で本当に申し訳ありません。今日はそのお詫びにきました・・・・今なら素直に言えると思って突然ですが・・・」
と言ったときに眼が開き「あ”~~~」と叫び僕も一瞬戸惑いましたが・・・よく表情をみると・・・涙をながしていました
「ごめんな。。〇〇さん・・本当にごめんな。」・・・・・
僕が支援や心に後悔しないよう決めた瞬間でした・・・
そのあとすぐにご家族様がこられ・・・「ほとんど起きることも無かったのに・・・」と言った言葉に何かを感じました
あの時・・・・思考はどうあれ・・・とにかく〇〇さんのことだけしか考えていなかった自分・・・・
この方法なら笑って機嫌よく施設に戻ってくれるんじゃないだろうか・・」「この曲なら少しでも嫌なことわすれるのじゃないか」とか・・・・・最後にあったのは病院でした・・・・僕の介護の本当の先生というか・・・師匠というか・・・命がけで見せてくれた〇〇さんの数え切れない言動が・・・・僕の介護の原点ですそういえば・・・・・・あの時に一緒に働いていた職員・・・僕が、ほぼ毎回朝から晩まで外にいたり、つきっきりで他の業務を一切していなかったのに「私たちがこっちを守るから」「いつもありがとう」と逆に感謝されていた・・あの時のある意味愚痴も批判も文句もなく・・・「団結・信頼・協力」していたな~みんな・・・・