住民説明会で社会勉強

2005-01-19 23:47:56 | 日記・エッセイ・コラム
横浜市鶴見区の賃貸マンションに住んでいた去年のちょうど今頃。すぐ近くに大型のマンションが建設されることになった。駅から徒歩3分という絶好の土地で施工、不動産会社とも某有名会社。

賃貸マンションの私たちは、いつだって出て行けるという気楽さもあって、どんなマンションが建つのかな?安けりゃ買おうか?
という気分でいた。そのうち建設側が地元住民に説明会を行うということで、3回目の説明会に興味100%で顔をだしてみることにした。

そこで印象に残った3人。

近所のエステ店の若い女性。静かなお店にしたいのに建設音やダンプの音でお客が離れるのでは?としくしく泣く。

自分の家の前がダンプの通り道ということで車をとめて妨害すると息巻く初老のおじさん。

「冬は3階の居間でぽかぽかした陽にあたるのがすきだったのに」と日照権を主張する上品ぶったおばさん。

私が思ったのは、新しいマンションが建設され、消費者が増えることで、一番恩恵を受けるのは当然すぐ近所の商店街の店々だと思われた。エステ店しかり。よくしらないけど、エステ店って夜来る客(建設作業終了後の時間)が多いのでは?
建設期間中では作業員は近所のコンビニで何かと買うだろうし、食堂で飯を食べるだろうし、飲み屋で酒を飲んで帰るかもしれないし。とにかく商店街に金を落とすと思われる。ダンプの妨害をするっていうのは建設完成を遅らせかねない、単なる感情論でしかなく、全く意味がない。商店街の人にとっても明らかなマイナス行為。
日照権のおばさんの家は3階建てだそうで、私などそれを聞いただけでむかついた。あなたの家もいっぱい日陰をつくってるんちゃうの?最後にこのおばさんは自分の持ちアパート(!)の総改築を行うので、ダンプが邪魔だと言い出した。このおばさんもトラックなど使う工事を発注するとのこと。なんじゃそら。

そんなわけで、近隣住民は建設反対者ばかりで自らのよくわからないエゴを気張って主張していた。景観等は全く話題にもでないし、日照権にしても、どれだけの世帯が日陰をこうむるのかまったく数字としてだしていない。"我の家が"との主張ばかり。気が付くと私の感情は近隣住民と敵対していた(笑

その後、建設もたけなわになるころ、私の家族は今の家に引っ越してしまい全く関係は無くなったけど、あの説明会に出席したのは、いい社会勉強になったと思っている。