薄れない記憶

2011-06-16 00:46:00 | 日記・エッセイ・コラム

それは京都での学生時代。ちょうどいい感じに京阪電車の三条駅から出町柳まで開通してくれた。これがなかったらいつまでも混み混みのバスで通っていたはずで、ゾッとする。



さて、その電車に乗っていたある日。



出町柳駅に着く寸前。ほとんど乗客がいなかったんですが、寝入っていた私が顔を上げたとき、いやこれは、マジでゾッとした。



たぶんその車両には私、そしてあと一人。車内は広いのに、いっぱい座席は空いてるのに、なぜか私の問い面に座っていた。それは女性。のはず。頭の半分が異様にいびつに盛り上がっていて、その部分の髪の毛が薄い。目が大きく歪んで、いや顔の半分が歪んでいた。



そして私を見ていました。



あ! と思って、車両を降り、
後ろを振り向かずに歩きました。ちょっと震えてたかも。申し訳ないけど、あの姿では街は歩けないと思う。いや、ひょっとして見てはいけないものを見たのかもしれない。



コメント
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