Kさんが
カバンの中のかわいいクマのぬいぐるみを
私に見せてくれた。
「2歳の時から持っているの」と。
彼女のクマさんは
もう毛が
擦り切れていてボサボサ。
ちょっとさみしい目をしていた。
私は彼女に断って
クマさんを抱っこした。
彼女のクマさんを抱っこして
私も
むかしむかしは
小さい小さいウサギのぬいぐるみを
いつもいつも
持ち歩いて
仕事の時もそばに置いていたことを思い出した。
けれど
そのことは
けっして誰にも言わなかった。
彼女は
私にクマさんを見せてくれたのだから
彼女は
私のような人生は歩まないで
きっとしあわせになると思う。
おまもりが必要な時がある。
おまもりが助けてくれる時がある。
彼女がいつか
クマさんがいなくても
生きていけるのか。
私には
今もおまもりが必要。
それは
この古い家かな、
そしてカヤックなんだと思う。
これからもよろしくお願いします。
はじめまして。
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