猫が長生きすると
猫又になるように
家もその地に長く建っていると
妖怪化するのだと思います。
木や草が勢いよく
生い茂った中、
200歳の家は静かに
建っていました。
初めて見た時
もうそれは
個人的な「家」ではなく
地球と一体化しているような
妖怪化しているような
神化しているような
畏れ多い感じでした。
そして私はこの家に
一目惚れをして
強烈に惹かれて
ここに越してきました。
江戸時代に建てられたこの家は
木と土と紙でできています。
電気もガスもプラスティックもない時代に建てられた家です。
天井は船底のようで
梁はとても太いです。
そして囲炉裏の煤で柱も梁も真っ黒です。
この家が建てられた200年前ことを
想像したいと
思っています。
東京都神奈川県の境の町から
もっと空気の良いところに移住しようと
探し始めたのは
1997年でした。
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