文化財学購読 Ⅰ は、奈良大通信に入学して最初に取り組んだ科目で、ブログ立ち上げ前だったのでここに書いていなかったが、記録しておこうと思う。
弥生時代の突っ込んだ学習をしたことがなかったので、テキストに忠実に若干関係図書で補足しながら進めた。
レポートは、まず、問題文を掲げてこれについて論述するとして、題意に沿って、1.集落、2.墓、3.祭器として、問いを立てつつ、テキストの要約を記述した。最後に、4.まとめ(時代像)として、自分の考えを取り入れてまとめたつもりだったが、そこは認められなかった。
レポートの評価はB6つとC2つだったが合格で、講評は、「〇〇さんのレポートは、テキストを理解し、設題にある3項目に焦点をしぼって整理され、学習されている様子がうかがえました。ただし、墓のところで触れている再葬墓について、どのような墓なのか事例をまじえて説明していただきたかったとおもいました。最後に全体を通してまとめておられる点も良いと思いましたが、テキストを読まれて持たれた疑問やご自分の考えなどを取り入れながらまとめられても良かったのではないかと思いました。今後も様々な資料に触れて、学習を重ねていってください」というもので、初学者に応じた講評だったと思う。
科目修得試験の設題は「記せ」というものだったので、解答はテキスをまとめて作成した。初試験、80点でほっとしたのを覚えている。
参考図書『農耕社会の成立』岩波新書
奈良大での歴史学習の原点になった科目。懐かしい。
合格
A・・論点の明確さ、論理の一貫性、着眼点、文字や表現の正確さ
B・・設題意図の把握度、テキストの内容把握度、独創性、文書構成力
講評
「設題に指示する歴史叙述の特徴について論じることとは、歴史や鏡物全体に関する説明や私見を書くことではなく、後鳥羽院に対する個人的見解を書くものでもなく、暦史解釈を書くのでもなく、『増鏡の取り上げた章段から歴史叙述の特徴を具体的に述べること』が必要です。〇〇さんのレポートは、「新島守」の内容を詳細に述べ、歴史叙述の特徴を要領良く述べているので、合格としました。今後とも頑張って下さい。」
科目修得試験について、設題群のたとえば「実朝暗殺について論述せよ」などについても、文学論としてどういう切り口にしたらよいのか不明。増鏡の山は高く、和歌の海は深くで、もうここらでいいかなと考えたりする。
参照した文献
『神皇正統記 増鏡』岩波書店
『増鏡(上)』講談社学術文庫
ご飯をくれそうな観光客を全方位で値踏みしている賢い鹿神さまたちの陣形の図