長崎歩きのつづき
ここは行こうと思っていた亀山社中。坂の上、高いところにあるというので、おすすめにより長崎駅からタクシーで風頭山山頂(152m)に行き、風頭公園から降ることにした。タクシー代約1,600円。
降りていくとかなりの急斜面に家々が密集している。家と家との間の狭い、人がやっと行き交える古い石階段をくねくねと下り、亀山社中に到着。
亀山社中の遺構として今に伝わる建物を、所有者の好意により市が管理している。内部は幕末当時そのままに復元したものとされている。
それにしてもまだまだ山の中腹にある。商社商売をするには不便と思うが、役人が登って来るのはよく見えたであろうと妄想。しかしタクシーの運転手さんは「亀山社中もグラバー邸も船の来航を見張るために高いところにある。グラバーは自分で武器の売買ができなかったので龍馬と取引をしていた。グラバー邸には志士をかくまう隠し部屋もあった」と話されていた。貿易も回天も体力勝負である。グラバー邸には今はエスカレーターがついている。
亀山社中を出て、またくねくねとした石階段を降りきってしばらく歩くと眼鏡橋がある。
続きはまた。
3,000枚以上という写真や動画資料からコラージュ手法でつくられた、活気があった時代(1972年に無人化)の暮らしの様子映像が30mスクリーンで流れ、軍艦島で生活されていたという専属ガイドの方が解説。滑舌がいい。宣伝しているみたいだけれど、その他にもさまざま凝った模型とデジタル映像とを組み合わせた展示などがありおすすめ。

乗船。3階構造の新しっぽい船。

軍艦島に近づく、小雨が降っていた。
天候により上陸率94.7%



上陸!




御年80歳、炭鉱で働いていたというガイドさんの解説と数人の若手スタッフの補助。奈良大のスクーリングの様なイメージかも。





約2時間半のツアーになる。
なんだか名残惜しい。また来るかも。
おまけ
出島


もう少し長崎の旅は続きます

仏教考古学は83点でした。今回の提出レポート、先生から出された課題を拡大解釈し、書いてみたかったことを書いて出していたので、少し心配していました(^_^;)
よかった。感謝。
専門科目のスクーリングは全て受講しました。奈良大学のスクーリングは(他の大学のことは承知していませんが)、一定水準の知識を学生に習得させるという形ではなく、多くは先生ご自身の研究の成果を経過・経緯を含めて学生に伝授するという感じの大学らしい(と言ってもいいと思いますが)ものでした。味わい深い先生も多かったように思います。
これで卒業要件を満たしたことなります。
時々、突然に読書期に入る。どっと本を読みたくなる。1月に読んでいた、加藤陽子『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書)がキックになっていたのか、近代史の本が読みたくなり、8月は近代史月間になった。
歴史のお勉強を記録しておきたいと思ったブログでもあり、読んだ本を列記してみる。
加藤陽子著
『戦争の論理』(頸草書房)
『戦争まで』(朝日出版社)
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(新潮文庫)
『とめられなかった戦争』(文春文庫)
『模索する1930年代』(山川出版社)
野島博之『謎とき日本近現代史』(講談社現代新書)
小風秀雅編『大学の日本史4 近代』(山川出版社)
まだまだ読みたい関連本もあったけれど、当然キリもないので中断。
加藤先生の著書、論文をまとめた本は別として、一般向けのものは現代に関わると多少ワープしたような印象を受けるのは僭越な感想であろうと思う。
引用論文、図書に、昔の学生時代に読んだ丸山真男、E.H.カー、入江昭の論文、著作が出てきていた。すっかり茶色に変色した懐かしの本。また読み返してみたい。
読書期は終わり、また通常運転が進む。