辞令が出て

風除室の植木にお水をあげていたら、

近所のおばさんが通りかかって、

「どういう世の中になってしまうんだかねえ」
とため息をついた。

ホントにねえ。 と同調し、
マスクやトイレットペーパーや、
東京にいる孫の元を訪ねたいけど行けない、
と、あれこれコロナ関連話をひとしきり。



そうよねえ、なんかさ、息苦しい。
日本全体、世界中こんな騒ぎで、話題はコロナばかり。

先の見えない閉塞感。




でもね、
うちには、素敵なニュースが入った。


息子25歳。 我が家で一番しっかりしてる子。

先日、辞令が出て、
スポーツクラブの支配人になりました。

電話で聞いた瞬間、

キャー！ カッコイイ！ じゅんちゃん！

と大きな声で喜ぶ母、イコール私。



可愛くて素直で明るくて天然で、
でも金勘定はしっかりできる女の子と結婚して、
それだけでも、なんて息子は幸運なんだ、と思ってたら、

入社3年で、君は支配人になったのね。

も〜なんて素敵な我が息子！



でもさ、めちゃくちゃキツイよ、最初は地獄だわ。
今の支配人の仕事見てるしさ、めっちゃ大変だ。
と息子。

何言ってんの、この時期でラッキーよ。
日本中どこも、本社自体、全店減益になるの承知してる。
それって君のせいじゃないもん。
コロナ不況のうちに、支配人ぽくなりゃあいいだけよ。
コロナでみんな地獄よ。 同じ同じ〜

うん、 そうかなあ。

大丈夫大丈夫。
だって君を支配人にしたのはエライ人達だし。
どっちみち、君の責任ではない。

はははは！
辞令が出たと聞いた時は、
どこに飛ばされるんだろ、とヒヤリとしたけどねえ。

ママもよ、今、辞令が出たと聞いた瞬間、
九州とか北海道かとビビった。
で・・ 君が目指してたのは、マネージャーじゃなかった？

そう。 次は店舗マネージャーになりたいと思ってたんだけど、
それをすっ飛ばして、支配人だって。

キャー！ じゅんちゃん、
それ、中学の800メートル走以来の快挙！

だろ？
いや、運動なら、まだあるけどさ。

そうだっけ？

あるよ。

そうよねえ、あったよねえ。
も、ホントに良かった！ おめでとう。

うん、頑張るよ。



息子は、ダメ母の田舎一人暮らしを心配して、
こっちへ転勤願いを出そうかな、とか、
いっそ、田舎に住んで漁師とか農業とかやろうかな、
と、考えたりもしていた。


そんな話をしてくるたび、

私はいつも、
地方都市に自分で転勤願いなんか出したら、
都には戻れなくなる。 来たらダメ。
この辺りの地域たらい回しになるだけ。
君自身を活かす道を見つめなさい。
一番に大事にしなきゃいけないのは、
ママじゃなくて、君の夢と妻よ。
と言ってきた。

それでも息子は悩んでた。


だから、良かった。
転勤願いなんか出さなくて。
息子を見て評価してくれる人がいて。



神さま、ありがとう。
ダメ母に素敵な息子を授けてくださって。


心に、幸せの春の知らせ。

潮風春めく

電話で目が覚めたら、午前11時半だった。
こんな時間まで寝てたのは、
10年に一度あるかないか。 いや、ないな。

時々、とんでもないくらい寝てしまう。

先日は11時間。 今日も10時間。

そのうち、そのまんま目覚めなかったりして。


何も予定のない土曜日だから、
起きなくちゃという感覚もなかった。




今日はすごく良いお天気。暖かい。
ゆーちゃんと海へ。








久しぶりの浜辺の野放し散歩で、ご機嫌。


海に行くと、さすがにまだ風が冷たい。
強風？ いや、中風くらい。
でもお日様がピカピカだから、
寒さも少し緩んでる。



15分20分くらい、歩いたり走ったり、
2人で久しぶりの砂浜遊びを満喫。


気持ちいい〜！
海は緑がかって、見上げる空は青。
空気は澄んで、潮のにおい。


誰もいない海はマスクもいらないし、
嫌なニュースからも解放される。

潮風が春めいてきたなあ。

春だなあ〜〜