明日は職場の最終日。
職場建物内には、私を除いて、通常14人いる。
退職にあたって、なぜかお返しを用意。
1人に2枚以上行き渡るように、クッキー。
ずっと一緒にやってきた4人だけに、タオルハンカチ。
どちらもネット注文で昨日到着。
先週半ば、リーダーMさんが、
「 261円! 261円! 」と呟きながら、
私の後ろを走って行った。
私は吹き出した。
皆んなからお金を集めて、私の退職記念品を買うのだろう。
忘れないように金額を言いながら、集め回っていた。
仲良しKさんと同い年Fさんに、
「ちょっとー、聞こえたよ、1人261円だって?」と言ったら、
2人は、勢いよく吹き出し、
「バレた?」
「前より、集めるお金、すごく安くなったねー!」
3人で涙を流して大爆笑。
昨年年末、辞める人に贈る品代を、所長が設定した。
人の出入りも頻繁だし、金額はバラバラだった。
①2年以上勤務しなかった人にはあげない。
②3000円の物➕ネット送料➗人数
③辞める人は、お返しをしなくていい。
・・が、この地域の習慣らしく、
春休み夏休みだけや月に2回くらいしか来ない人でも、
①に該当しない人でも、
なぜか、辞める人は、
皆んな決まってお菓子だの何だのを置いていく。不思議だ。
仲良しKさんが言う。
「なんかさ、エバーフラワーだよ、あげるの。」
「えー、私それ要らない。ナマ花の花束の方がいい。」
「もう注文しちゃってるよ、これからは全員それだわ。」
「フォーエバーな花なんか要らないよねえ。」
「ほんとよ。誰、決めたの?」
「O先生!」
「そりゃ誰も何も言えないわ。あははは!」
Kさんがさらに言う。
「辞める人はお返し要らないんだけどねえ。」
「だよね。面倒だし、やめとくかな。」と私。
「え!ダメダメ、お菓子くらい置いて行きなよ。何年も言われるよぉ。」
と、真面目なKさんは、ホントに不安顔をして私を見つめる。
笑いながら聞いてるFさんに、
「一番、それ言うのは、あなたよね? あははは!」
と、突っつくと、Fさんも爆笑して、
「そうそう! 私が何年も語り継ぐよ! あの人は、って。」
そしてまた3人でお腹を抱えて笑う。
去る職場で何を語り継がれてもいいのだが、
彼女らの「思いやりアドバイス」を尊重して用意した。
私には、退職する者が返礼するって感覚がない。
私が、そういう、この地域の習慣を何とも思わない性格だと充分知ってて、
2人は、やりなさい、と言ったんだから、そうする。
まあ終わり良ければ、全て良し?