遊ちゃんと2人だけの夜

・・自分記録の独り綴り・・

私の仕上げ

2025-03-11 23:02:40 | 風の音

帰宅して19時過ぎ。

iPhoneが鳴らないのに、留守電に切り替わった。

かけてきた名前を見て、中身を聞こうとしたら、入ってない。

あん? かけてきたのが数秒前だから、かけ直した。

 

先週、数人に連絡を取って、やっと春休み学童の助っ人をゲットした。

1312円の時給で、何でこんな業務までやらされるんだか。不当だ。

 

その人には土曜日18時30分に会い、

市の(いわゆる臨時)職員の登録用紙を手渡した。

3枚あり、それぞれ丁寧に説明した。

記入に迷ったら未記入でOK、14日出勤日に教えます。

と、繰り返し言ったはずなんだけど、

電話で聞きたかったのだとか……14日でいいんだけど。

彼女が書いた部分も書いてない部分も、聞いて、説明した。

く、くどい。不要な話がからまる。

思い出した。そうそ、こういう人だった。忘れてた。

25分話し、14日によろしくお願いしますと電話を切った。

 

 

私はすっかり嫌になった。

何が嫌になったのか、はっきりしないけど、

とにかく「自由になりたい」気分が襲ってきて、

 

 

まずは赤い靴が履きたい気がした。

 

赤い靴を履き、赤いカーディガンを羽織る自由。

そんな小さなことすら、今は、年齢を気にしてできない。

 

あー、嫌だ嫌だ。 

この年になって、まだ他人の意識に合わせる気?

 

 

今日届いた洋服のカタログをめくった。

欲しい服がひとつもない。

 

ネットに目を移したら、

えー! サラ・ジェシカ・パーカー?

今はこんな?

 

ど、ど、どしたのよ? 何才になった?

整形もボトックスもしてないとこが、潔い。

拡大してみると肌の衰えがすっごい。

潔すぎる。ちょっと何かやったら?と言いたくなる。。

 

 

すると、この人も出てきた。

実は本物の天才、シャロン・ストーン。

「氷の微笑」から何年経ったろう。

素顔に近いあっさりメイク。

この人も、自然に年を重ねている。

いや、50才の時は確か、

ボディをパーン!とゴージャスに整形していたっけ。

もう完全にやめたんだな、そういうことは。

シミもシワも、彼女の場合は美しい。

オードリー・ヘプバーンも加齢を一切修正しなかった。

若い時とは別次元の熟成した品がある。素敵だ。

 

 

全く違う、若い時のジャクリーン・ビゼットも出てきた。

10代の後半、この人の雰囲気に憧れた〜 

この眼差し。憂い。

彼女は中年になっても、

年齢を味方にしたような柔らかい美しさを放っていた。

スペシャルな娼婦を育てる女主人役が素敵すぎた。

 

 

若い時期の写真や動画を見てしまうと、

どうしても若い方が生き物としてキレイに決まってる。

しかたない。わたしも年を取るらしい。

それをやっと今頃、実感している。

ほんとはもっと前から気づき始めていたけど、

まだ大丈夫と自分に催眠をかけてきた。

もう癌以降は、どんなに強力な催眠術も効かなくなった。

 

 

春休み学童の助っ人からの電話に嫌気がさしたことと、

自由になりたいことと、

年を取って容姿が衰えていくことに、

何のつながりがあるかというと。

完全にピーン!と1本線で繋がっている。

 

私を仕上げなきゃ。

 

 

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