帰宅して19時過ぎ。
iPhoneが鳴らないのに、留守電に切り替わった。
かけてきた名前を見て、中身を聞こうとしたら、入ってない。
あん? かけてきたのが数秒前だから、かけ直した。
先週、数人に連絡を取って、やっと春休み学童の助っ人をゲットした。
1312円の時給で、何でこんな業務までやらされるんだか。不当だ。
その人には土曜日18時30分に会い、
市の(いわゆる臨時)職員の登録用紙を手渡した。
3枚あり、それぞれ丁寧に説明した。
記入に迷ったら未記入でOK、14日出勤日に教えます。
と、繰り返し言ったはずなんだけど、
電話で聞きたかったのだとか……14日でいいんだけど。
彼女が書いた部分も書いてない部分も、聞いて、説明した。
く、くどい。不要な話がからまる。
思い出した。そうそ、こういう人だった。忘れてた。
25分話し、14日によろしくお願いしますと電話を切った。
私はすっかり嫌になった。
何が嫌になったのか、はっきりしないけど、
とにかく「自由になりたい」気分が襲ってきて、
まずは赤い靴が履きたい気がした。
赤い靴を履き、赤いカーディガンを羽織る自由。
そんな小さなことすら、今は、年齢を気にしてできない。
あー、嫌だ嫌だ。
この年になって、まだ他人の意識に合わせる気?
今日届いた洋服のカタログをめくった。
欲しい服がひとつもない。
ネットに目を移したら、
えー! サラ・ジェシカ・パーカー?
今はこんな?
ど、ど、どしたのよ? 何才になった?
整形もボトックスもしてないとこが、潔い。
拡大してみると肌の衰えがすっごい。
潔すぎる。ちょっと何かやったら?と言いたくなる。。
すると、この人も出てきた。
実は本物の天才、シャロン・ストーン。
「氷の微笑」から何年経ったろう。
素顔に近いあっさりメイク。
この人も、自然に年を重ねている。
いや、50才の時は確か、
ボディをパーン!とゴージャスに整形していたっけ。
もう完全にやめたんだな、そういうことは。
シミもシワも、彼女の場合は美しい。
オードリー・ヘプバーンも加齢を一切修正しなかった。
若い時とは別次元の熟成した品がある。素敵だ。
全く違う、若い時のジャクリーン・ビゼットも出てきた。
10代の後半、この人の雰囲気に憧れた〜
この眼差し。憂い。
彼女は中年になっても、
年齢を味方にしたような柔らかい美しさを放っていた。
スペシャルな娼婦を育てる女主人役が素敵すぎた。
若い時期の写真や動画を見てしまうと、
どうしても若い方が生き物としてキレイに決まってる。
しかたない。わたしも年を取るらしい。
それをやっと今頃、実感している。
ほんとはもっと前から気づき始めていたけど、
まだ大丈夫と自分に催眠をかけてきた。
もう癌以降は、どんなに強力な催眠術も効かなくなった。
春休み学童の助っ人からの電話に嫌気がさしたことと、
自由になりたいことと、
年を取って容姿が衰えていくことに、
何のつながりがあるかというと。
完全にピーン!と1本線で繋がっている。
私を仕上げなきゃ。
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