年が明けて作品制作に精を出しています。
その合間を縫って古田織部展(松屋銀座/~19日まで)など桃山から江戸にかけての美術展をいくつか回ってきました。
織部ゆかりの品々の中に特に好きなものが何点かあり、刺激を受けました。
古田織部は利休の弟子ですが、利休と織部の師弟関係は互いに尊敬しあい学び合い
刺激し合い、そして見せかけは一見違うものを提示した――しかし通底する感覚は同じなのだと今回観てつくづく思いました(織部の弟子の小堀遠州はタイプが違うと思います)。
「わび、さび」とは侘しく、寂しい古びたイメージに固定されたものではなく、
限られた命を深く広く強く自由に自然とともに崇高に生きることであると思います。
こういう関係性の中で人間の生み出す美の世界が繰り広げられ、築けたなら作り手として本望です。
着物の世界は一人勝ちするものではなく、取合せの美の世界です。
裏方の仕事も含め良き同士と出会い高めあえる関係を持ちたいです。
今月25日のかたち塾の小川郁子さんへのインタビューの会でもよい話が聴けるものと確信しています。
まだ少し余裕がありますのでお申し込みをお待ちしています。
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