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今期の紬塾も5回目を通過、5合目まで来ました。
曇天の蒸し暑さの中、自分で紬いだ糸と帯揚げ、半衿などを工房の桜と柿を使って染めました。
参加者のお一人が自分の記録のため撮っていた写真を何枚かブログに使わせていただきました。
工房は庭木の剪定を終えたばかりでしたが、今日この時間のために桜も柿も一部剪定せずに残してありました。
高枝鋏は初めて使う方も多いのですが、伐るところを指示してそこを伐ってもらいました。
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その枝をハサミでチップにしました。細かくするほうがよく抽出されます。ハンマーで叩いたりしてもいいです。
樹皮と芯材を分けたりもします。この時に樹皮や芯材の様子、匂い、質感に触れることができます。ここから草木で染めることが始まります。
ん?右の方のハサミの持ち方逆ですね。。
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柿は枝のみ使いました。もう少し早い時期の若葉ですと緑味の黄色も染めることが出来ます。煎液はかすかにぬめりがあります。
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桜は枝と葉を分けて使いました。葉ももう少し細かくちぎるほうが色が出やすくなります。今日は時間がなくて、ザッとちぎっただけで煮浸しの感じですね。。
煮出すととてもいい香りで、みなさん美味しそう!などと鼻をクンクン聞かせていました。(^ω^)
自然ないい香りは呼吸を深くしてリラックスできます。笑顔も自然にこぼれます。
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染め方の詳細は誤解を招くといけませんので書きませんが、工房秘伝のタレ!?に漬けて・・留め釜中。
糸を染めるようにしてムラなく染めてしまいます。(^_-)
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染の放冷の時間を使って休憩もとりました。紅芋餡の葛菓子をいただきました。
みなさん何がおかしいのか嬉しそう・・(*^ヮ^*)
何故か麻のコースターが妙に散らばってますね。。^_^;;
植物は日々刻々と色素の状態も変化していて今日はどんな色になるのだろう?と楽しみでもあり、コワゴワな気持ちもあります。濁りやクスミが出ることもあるからです。
皆さんが半襟や帯揚げを家庭で染めるために、媒染剤がなくても堅牢で深い色に染められる方法なども説明しました。
よく染液の状態を観察することです。草木染めと言っても媒染剤色のものをよく見かけますが、自然な味わいの色もいいものです。
「自分の好きな色はOO色」という思い込みを離れて「色とは何か――」を多少なりとも垣間見て頂けたのではないかと思います。
草木を生の状態で染めるということは時期、染液の煮出し方、時間の経過、媒染でも色は大きく変わってきます。
染め重ねでも違います。
今回2枚ずつ染めたアルミ媒染の帯揚げと、灰汁媒染の帯揚げを4人でジャンケンで分けました。共に黄色系に染まりました。
この時期、この染め方の桜の色です。また後日ご紹介できると思います。