
お彼岸期間中に着物で外出しました。
自作の単衣紬にシナ布の八寸帯。表が紺、裏が深緑の柳縞
文紋紗の羽織を塵除けとして着用しました。
羽織紐は少し上目についていますが、肩から八寸五分の標準寸法になっています。
最近帯を下目に締めるようになってきたり、衣紋を今までより抜くようになったので羽織の乳(ち)の位置は次の仕立では三分下げようかと思います。
羽織紐が帯締の方までかかるのは帯回りがうるさい感じがして好みではないのと、これは長羽織ではないので上目でいいか、、と思います。
羽織の乳の位置は着方や羽織丈、羽織紐のタイプによって変わってきますね。

9月の取合せはその日の天候により微妙なのですが、この日は夏日で暑かったので、帯締はブルーグレーと焦げ茶の二色使いで涼し気な色にしました。帯揚げは柿で染めた茶味のグレーで科布の渋めの自然な色に合わせました。
この微塵格子のシナ布は透け感が少ないので今月いっぱいは使えそうです。
着物は桜染の此の手縞で本当によく着ています。
一時、大きな赤ワインのシミを付けてしまい押し入れの奥に丸洗いした状態で数年しまわれていたのですが、、、ダメ元でカラー漂白剤に浸けたり、炭酸塩のアルカリで後媒染したりして生き返らせた着物です。^_^;
表裏も返して仕立て直しました。決してオススメはしませんが、紬はタフですね。(^^ゞ
夏の名残と秋の気配が行き交うこの時期、着物には難しい時期ではありますが、自然の声を聞いて取合せを愉しみたいと思います。