所在地:長野県飯田市山本西平
現状:山林
遺構:曲輪、堀切
表示等:「西平城跡」の案内板
駐車場:なし
山本西平の浄玄寺北西側の山頂に遺構が残ります。
久米ヶ城を中心とした小笠原氏関連の城跡ではと考えられているようです。
遺構は、山頂に土塁の残る主郭を中心に、搦め手と思われる北側に続く尾根に二重の堀切、北東、南東、南側に下るそれぞれの尾根上に幾つもの曲輪と堀切、東側斜面上に複数の帯曲輪、等が残ります。
国道153号線「二ツ山」の交差点から西側へ入り、すぐ左折、500m程先の広域農道(西部山麓線)との丁字路を左折、しばらく走行すると右手に浄玄寺とその南側下に「西平城跡」の案内板が見つかりました。
案内の矢印に従って細道を上がり、浄玄寺西側の墓地脇の「西平城跡」の案内板に従って尾根を登ります。
尾根は細くなったり広くなったりしながら続く、途中堀切状の浅い窪みも見える。
登り始めて15分程、崩れた祠をみる。
この先からはっきりとした城跡の遺構が見られます。
堀切と少し急な尾根。
登ると北側に派生する尾根上にも曲輪の痕跡が。
見上げると曲輪と堀切、そして頂上が近い。
山頂の南東側下から見上げる。
右側に主郭、堀を挟んで左側が南の曲輪。
道にそってまず南の曲輪へ上がり北側を見る。
正面、堀とその奥が主郭。
南側の尾根を見下ろす。
画像では確認しづらいですが、下ってゆく尾根上に複数の曲輪が築かれています。
下ってみましたが倒木や下草で歩きづらく見辛いです。
主郭。
南北に長く、南 北 西の三方に僅かに土塁が残ります。
中央東側に石積みの残る窪みがありますが、後世の神社跡に思われます。
主郭から見下ろす搦め手、北側尾根上の二重の堀切。
この尾根上にはさらに北側にもう一条の堀切がみられます。
主郭から見下ろす北東側尾根。
こちらも複数の曲輪が続きます。
十数段の曲輪を見ながら下ると堀切があり段曲輪もここまでのようです。
北東側、南東側尾根に挟まれた東側斜面上にも複数の帯曲輪が残ります。
遺構がよく残り去り難い城跡でした。
(画像及び記事は2015年05月に訪れた時のものです。)