その客は、かなり酔っていた。それも機嫌のいい酒で
はなく、くだを巻く方の質(たち)の悪い酒である。
「ウィ~、ヒック! おう、運転手さん。悪いけどな。
わいの愚痴聞いてくれへんか」
「それは構いまへんけど、お客さんの話が終わる前に、
行く先についてしもたらどないしましょ?」
なるべく要領よく話してくれ、できれば話さないで
くれというニュアンスを、暗に含めたのだろう。さ
すがタクシー歴13年のベテランである。しかし、敵
もさるもの。なかなか引き下がろうとはしない。
「そんなもん、適当にそのへんを走っとってくれたら
ええがな」
運転手の顔が、ほころんだ。
「分かりました。ほな、なるべくゆ~っくり、詳~し
く聞かせてください」
「魂胆がいやらしいわ!」
友人3人とLINEの対話。最初はとまどって
いましたが、ようやく慣れました。
中日新聞HPの「達人に訊け!」コーナーに、お気楽悩み
相談室」を連載しています。
相談その321「友人の自分史の中で、自分の悪口が書かれ
のではないかと心配している」
のではないかと心配している」
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