いや~、このタイトルの雰囲気久しぶりでございます。
映画ネタでございますです。
上映開始から随分時間がたっていますが、ジャパニーズホラーを見たい私としては、なんとか滑り込みました。
今回見たのは「忌怪島」というタイトル。
犬鳴村・樹海村・牛首村といったタイトルを制作した、ジャパニーズホラーの巨匠作品です。
腕時計では、約110分フォーマットかな。
シナリオや解説については、公式ページなどを見てね。
私は、あくまでも感想を書きます。
ざっくりシナリオを俯瞰で見ると、使い古された、よくある話を現代風にした感じですね。
基本的には、「リング」の現代風な塗りなおしに見えました。
ということは、「リング」というタイトルが、これほどまで偉大なのかと思わせられます。
とはいえ、「これがジャパニーズホラー?」って感じもします。
見てて思うのは、この作品を見せたいターゲットが明確である点。
それは、主人公の「ジャニーズ なにわ男子~君」を見たい女子たちが、明確なターゲット。
そのため、難解な話、複線、カメラにちらっと映るヒントなどを、とにかく排除した単純な話の構成。
そして、役者たちのバストアップのアップばかりのカメラワーク。
これは、ホラー映画を作っているわけではなく、役者のプロモーションを作っているのだと、私は思いました。
昔は
「漫画なんか読まずに、小説、新聞を読みなさい!」
と言われたものですが、現代は、漫画すら難しくて読めない人が多いと聞きます。
そんな人が、映像を見ると「全て解説」しないと難しくて見れないということなんだろうと思われますね。
本当にホラーを作りたいのであれば、エンドに向けて「何が恐怖なのか」を明確にし、原因は何か、逃れられるのか逃れられないかを伏線とともに(説明せずに)チラ見せして行くべきじゃなかったのかな?
そう感じずにはいられないかのような、単純な流れ。
色々なところで「考察」って書いてありますが、考察しなければいけないということは、色々話がつながっていないことですからね。
カメラワークも、奥から手前、手前から奥といった一点透視法的な構図ばかり。
う~ん、なんでだろうね。
すごく単調になっています。
話の途中に、急に合わせ鏡のシーンがあり、意味があるんだろうな。。。とは思いますが、わかりにくい。
多分最後のあのシーンにつながることなんだろうと思うのですが。。。
それから、主人公以外のキャラクター性というか、役割が不明確。
というか、単なる”にぎやかし”にしかなっていない点。
いなくても、あまり困らない存在になっていることは、非常にかわいそうなキャラクター達です。
一人ずついなくなるとか・・・そういう役割を持たせてもね、良かったのでは?
役者さんが、少々かわいそうでしたね。
時間ループ、世界から抜け出せないなんて、使い古されたネタですよ。
(物語の最後は、こういう意味なんだと思いますが。。。)
ちょっと、「サマータイムレンダ」とか「ゼーガペイン」「ひぐらしのなく頃に」を思い出しちゃいました。
アニメの世界では良く使われる話です。
「まだ解決はしていない」
これは「リング」から派生した話。
ホラーってこういう良い話が、脈々と違うアプローチで使われるものなんですね。
とはいえ、本作にノベライズがあるのかはわかりませんが、たぶんノベライズは面白いと思います。
ようは、見せ方なんですよね。
まあ、ジャニーズのプロモーションなので、こうなっちゃうんだろうけど。。。
なんで、主人公は下を向いた影を持った男ばっかりなんだろう?
素直な、あくまでも普通なキャラクターにはできないものだろうか?