雑にゃん日記<俺ってズレてる?>

いろいろな趣味や語りを書きたいと思いまーす。
私の頭の中、一般的と言うものとはズレているみたいです。

どう書こうか?「変な家」見てきたんですが。。。どうしよう

2024-05-19 12:22:08 | 映画
この頃、映画って見れていなかったのですが、やっと1本見てきました。
この季節から出てくる、ホラー?サスペンスもの?と言うやつ。
そう「変な家」と言う映画。
フォーマットは、約110分。
申し訳ないですが、最後の15分は不要でしたね。
潔く90分フォーマットでも良かったのでは?
・・・メディアにしたりする際は90分フォーマットはダメなんでしょうね。アニメなら許されるんだけど。。。
という事は、起承転結が・・・微妙な感じ。
見ている人は、上映末期だったと思いますが、数人ぐらいでした。

私、邦画を見ると良くない感想を書くのですが、本映画は、ある意味「悪くない」という感想です。
間違っちゃいけません。
「ある意味」
です。
この映画を見た直後の率直な感想は
「これ、活字だったら、すごく面白い」
でした。
映像にしたことで、「粗」や、映像にしにくい、もしくはカメラの置き場所が無くて妥協した部分、舞台演出の間違い等が見えて、残念な個所が多かったです。
その分、活字にすると頭の中での補完がある分、より正しいサスペンスものになるのかな?と感じました。

お話としては、起承転結はあるもののの、お話スタートから終わりまで「まっすぐ」進むストーリー。
寄り道も伏線も何もなく・・・動いたら何かを見つけて、もしくは与えられて、その通り進んだら、何かを与えられて・・・を続けて最後まで進む感じです。
見ている方から言えば、何にも困らないし、頭も使わない。
ふ~ん
が連続するストーリー。
逆に言えば、見ている方が「単純なストーリー」を求めているため、このようなストーリーを乱発しているように感じます。
見ている方も良くないのでは?と。
昨今は、全てセリフなどですべて説明しないとわからない視聴者が多いと聞きます。
プロデューサーから「全て説明してわかりやすくしてください」という指示もあるとかないとか。
そういう事が影響しているのかなと。
そうならば、活字の方が面白い感じがします。
活字はイメージの宝庫、ある意味「妄想」の宝庫ですから、読み手が勝手に面白くしてくれます。。。いや、そういう自信があります(笑

後は、主演の男女がいまいちで、流行りの「怒鳴り芸」もちらほらと言うのも良くない。
感覚的には、セリフを追いかけることがやっとと言う感じ。
役者を対面に立たせて、肩口や腰のあたりから背中越しに相手を映すカメラワークばかり。
理由は知りませんが、邦画は、このカメラワークが大好き。
役者に「動き」を要求する必要が無く緊迫感を演出できるからかもしれません。
あとは、ほとんど役者の「バストアップ」だけ。
せっかくの「変な家」なのだから、「家」をメインにすべきなのに・・・とは思いました。
「家」なのだから、もっと俯瞰的なストーリーの取り回し、その中で役者はストーリーテーラーになるべきなのに、やっぱり役者中心で「家」はそうそうに忘れるという展開がいまいちなんですよね。
そして、たぶん「カメラが入らなかったからこのカメラワークで」という箇所もちらほら。
予算の問題なのかな?仕方がないのでしょうかね。
切迫感を出すために「右に向いて演技」のところを左向きで演技させるとか、いまいちな演出もあったり。

と、細かいところを突けば「粗」はたくさんありますが、この中で話をより良い方向に向けたものも感じました。
それは・・・
一手に佐藤二郎さんの演技。
正しく説明する演技、コメディな演技の全てをこなし、主演男女の棒読み演技をうまく上下左右に振らし、ストーリーをしっかり引っ張る、引き上げる演技は圧巻だと思いました。
ふすまを「バン」とあけるシーン一つでも「このシーンの重要性を理解している」とわかる圧巻演技です。
この方の演技一つで、作品自体を締めあげた感覚がありました。
やっぱり「舞台を経験した役者さん」は、役者さんである。そういう感じがします。
演技の勉強をしたことが無い人が、ぱっとやってできるものじゃない感じがするですよね。
私はエンジニアですが、自分でシステムを作ったことが無い人が「プログラム」を語るなよ。。。と同じように演技の勉強をしていない人が役者ができるほど、世界は甘くないよな~と感じます。

カメラワークでは、家の天井から全部屋を通しで撮るカメラワーク。
これが「俯瞰」という特徴づけです。
このカメラワークは「やりたかった」と考えていたのか、私的には「がんばったなー」と思いました。
そう、こういう雰囲気ですよ。これこれ。こういうのが欲しかったんです。

と言う感じで、絶対的に悪いところばかりではなく良い部分もあり、そう悪くはなかったんではないでしょうか。
お話としても、シンプルな構成で難易度も低く、ちょっとしたホラー風味の作品としてはちょうどいい。
とはいえ、ゾクゾクする感じを味わいたい場合は、活字が一番なのかもしれません。



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