昨年末に読み終えた本。
「運は遺伝する」という、「そんなバカかな」と思う反面「やっぱりそうか」と思う内容。
NHK出版新書 710 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 | NHK出版
著者は「橘 玲」さん。
「安藤 寿康」さんとの対談で進められる本となります。
私が橘さんの本を読んだのは「バカと無知」と言う本が最初。
この時も、タイトルを見て「まさか」と思ったのですが、一方で「やっぱりね」とも思ったのも事実。
今回の「運は遺伝する」というタイトルも、同じような印象でした。
どちらの本も、実験に基づく数値で語られており、信ぴょう性・・・というか「やっぱりそうか」と言う感じがします。
とはいえ、全ての人が納得できる話ではないと思います。
これを「やっぱり」と思える人は少数ではないでしょうか。
常日頃から「何か変」と思っている人、息苦しいと思っている人が感じられるのではないかな?と思います。
そういう人は、少数派の人。
つまり・・・良識者のベルカーブがあるとすれば、右から1/3ぐらいの人だと思います。
私も、今は地方に住んでいます。
関東から実家があるこの土地に引っ越した時
「なんてひどいところに来てしまったのだろう?」
と思いました。
今でも思っていますし、いまだに息苦しい。
言葉にしてみれば「先進国」から「発展途上国」に来た感じでした。
行動パターンが、某アジア系の国とそっくり。
とにかく「本能のみ、遺伝子にいざなわれるのみで生きている」感じ。
行動に一貫性が無く、一貫性が無い。
ルールより、自部の都合が最優先。
危険予知もできず、全ての行動が「行き当たりばったり」
ほとんどの人が、こういう行動をします。
全ての行動が「ごっつあん」でやるので、感謝なんかしない。
人にぶつかろうが、車をぶつけようが罪悪感が無い。
どちらかと言うと、この土地の高校生~大人は、関東の中学生ぐらいの価値観。
中学生は小学生、小学生は幼児と言う感じで、かなり幼いという印象。
昔は「この土地の教育が変で、この変な教育が先祖代々から続いているのだ」と思っていましたが、本書を読んでから
「はっ!」
としました。
そう、本書では「教育、育て方の影響は小さい」とのこと。
そりゃそうだ。
義務教育で、同じ教育を受けているのに、関東と、この地方との育ちの違いは・・・起こりえない。
ではなぜか?
そう「遺伝子が求める」から。遺伝子が心地よいと感じる世界がこの土地。
つまり、遺伝子が「幼い」という事になる。
遺伝子が突然変異(というか、ランダム遺伝なので発生する)すると、この地方が居心地悪くなる。
地方に残された「心地よい」と思う遺伝子が交配し、この土地ならではの人が増える。
そして、こういう人の見になる。
これが、土地柄と言うやつ。
関東の人が、地方に移住しようと思っても、遺伝子が違うので居心地が悪いのは当たり前。
というところではないでしょうか。
本書で語られている、知能の高い人が結婚せず、低いものが結婚して子供を作っていく世界。
これ、私もずっと考えていたこと。
そういう映画、物語があったそうですね。
やっぱり、色々な人(賢い人)が、うすうす脳裏をかすめる内容のようです。
今の「離婚率」の高さと「婚姻率」の低さの理由は、ここにあると思っています。
つまり、今の少子化対策とか、結婚しない人の対策は、全く意味が無いという事がわかります。
結婚しない理由は「見合った遺伝子がいない」と言うのが本当の理由であり、「出会いが無い」は嘘の理由。
わかってますかね?
話は脱線しまくりましたが、この本。
私が読み始めた時は、端の方に置かれていましたが・・・数週間たつとビジネス書の「話題の一冊」になっていました。
つまり「わかる人」には、「あ~やっぱり」と思ってしまうのかもしれません。
理解・・・というか納得できる人は少ないかもしれませんが、自分を見直すタイミングにはいいかもしれません。
ちなみに、私は「運」が悪いです。
これも遺伝子なのでしょうかね?
まあ、運に頼らずにやっていけてますので、まあまあな人生なのかもしれません。
運が良ければね~、もう少し自由があるんですけどね~。