42年ぶりに復活を果たした、伝説の野生馬。
ポニーカーとして長い歴史を持つフォード マスタング。
2004年にデビューした6代目(アメリカ本国では5代目にカウントされる)は、初代モデルのイメージを色濃く残したレトロなデザインが話題となりました。
その後何度かマイナーチェンジを繰り返し、2012年モデルと2013年モデルの限定で、往年の名車である"BOSS 302"が復活しました。
BOSS 302はかつてレースで活躍したマスタングのハイパフォーマンスモデルで、1969~1970年の2年間発売されていました。
「302」はキュービックインチ換算のエンジン排気量(=5.0リッター)に由来しています。
5リッターV8エンジン搭載のGTをベースに、吸排気系やカムシャフトの変更、ブレーキや足周りの強化等各所にチューニングが施されており、トランスミッションはショートストロークの6MTのみという硬派なクルマです。
専用のレーシングストライプやレカロシートなど、シェルビーGT500ほどではないものの、随所にレーシーな雰囲気を感じるクルマになっています。
キットはドイツレベル製。以前のアメリカレベル製と比べてどうなの?と思い、製作しました。
感想としては、アメリカレベルよりもパーツ構成や分割にこだわっていて、エンジン・足周り・内装など再現度が高くて驚きました。良いキットです。
ボディーやシャーシの造形は良好で、アメリカレベルと違い、フロントグリルパーツが塗装に配慮してか別パーツになっています。
ウィンドウパーツは国産キットではあまり見られない外側から取り付ける方式で、ボディーとの段差がほとんどありません。
ただその一方で、タミヤのキットのように車高はすんなりキレイには決まらないです。
車高を落とす場合、サスパーツやシャーシをあちこち加工・調整する必要があるので苦戦しました。ホイール取り付け方式も金属ピンによる独特なものでした。
また製作記では触れられませんでしたが、最後ボディーをシャーシに被せる際にどこかが干渉しているのか、ボディーの左フロントが微妙に浮いてます。もしかしたら梱包時にシャーシに無理がかかって歪んだのかもしれません。
ボディーカラーはパケ絵やインストのメインカラーにもなっているスクールバスイエローにしました。クレオスのキアライエローを使用しました。
明るいボディーカラーにBOSS 302専用のレーシングストライプが映えて非常にかっこいいです。
今回グリルやワイパー周り、窓枠等に黒に近いグレーを塗装しました。ボディーカラーが明るめなので、真っ黒だとちょっと浮いて見えそうだなと。ストライプの黒ともうまく差別化出来たかな?と思いますが、画像だとよくわからないかも。
最後にアメリカレベルの2014年モデルのマスタングGTと並べてみました。この代のマスタングは本当にかっこいいですね。
内装で詰まっていたZoomOn製無限DC5の息抜きとして製作し始めましたが、思った以上に出来が良くて、海外プラモも中々侮れないです。
コンバーチブルやシェルビーGT500、GTの年式違い(2005年型と2010年型が存在するっぽい?)も発売されているようで、興味が出てきました。
最近の国産カーモデルは、古いキットのパッケージリニューアル品や、他社でもリリースされている車種のリメイク、昭和の旧車・クラシックカーがなんとなく目立つような気がします。
別にそのことを否定する意図は全く無くて、ただガンプラのように新しい世代や若い人達もどんどん取り込めるような、「今」の時代を走るクルマのキットがもっとあっていいのでは?と個人的に思います。
キットをきっかけにその車種・メーカーの魅力を発見できることもあるでしょう。
クルマは時代を映し出す鏡とも言える存在。
平成が終わり令和という新しい時代の現在、一部のクルマ好きおっさんが喜ぶような車種だけでは、カーモデルは将来ますます先細りしていくのではないでしょうか。
そういう意味でタミヤ新製品のGR86には興味ありますが、個人的にはスポーツカー以外のラインナップもたまには欲しいなぁと思ったり。新型ヴェゼルとか新型シビックとか。またホンダかよって言われてしまいそうですが(笑)
次回作の前に、まずは無限DC5を完成させねば。
フォード繋がりでタミヤのフォードGTやマスタングGT4も気になります。でもレベルのキットと微妙にスケールが合わないんですよねぇ。
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