ダイヤモンド・プリンセス、新たな感染者の中に検疫官も…誰がいつ感染するのか? グッディ!独自取材「船内の10人の証言」から見えた集団感染が増え続けるワケ
2月12日、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、新たに39人の感染が判明した。
新たな感染者39人は乗員が10人、乗客が29人、うち日本人は10人だという。
【画像】マスクのみの乗務員が乗客に食料を直接手渡し・・・クルーズ船内の様子
「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでのべ492人に検査が行われ、陽性が確認されたのは174人ということになる。さらに…。
船内で検疫を行っていた検疫官も1人、感染していたことが判明。この検疫官は、2月3日夜から4日夜まで、船内で乗客の体温測定や質問票の回収作業を行っていたという。
なぜ、船内では感染者数が増え続けているのだろうか?
「直撃LIVEグッディ!」は、乗客・乗員10人を独自取材。集団感染が増え続けるわけを徹底検証した! 感染広まる船内、乗客同士が近距離で“接触”するタイミングも
<グッディ!取材 インドネシア人乗務員の場合>
まず、グッディ!の取材に応えたインドネシア人の乗務員が撮影した動画を見てみると…
映し出されているのは、食堂らしき部屋。撮影者のすぐ隣で、マスクをずらしながら食事をとっているのは、乗務員だという。乗客は各部屋に隔離されているが、乗務員は食堂で一緒に食べているそうだ。食事をする乗務員の間隔は非常に近く感じられる…。
この動画をアップした乗務員に話を聞くと…。
インドネシア人の乗務員;
私は乗客に食べ物や飲み物を届けています。シフトは2交代制です。日勤は朝6時から夜10時。夜勤は夜9時から朝9時までです
<グッディ!取材 日本人乗客 酒井さん(70代)の場合>
これは、12日の配膳時の写真だ。マスクと手袋をした乗務員が、オレンジジュースを乗客に届けている。撮影した乗客の酒井さんによると…。
乗船している酒井さん;
(乗務員は)フィリピンの方ですね。だいたい“ありがとう”とかですね。“紅茶、ミルク”とか…。何番から何番まで(の部屋)はこの人っていう感じですよ。乗船してずっと同じ方がトイレットペーパーを持ってきたり、ティッシュペーパーを持ってきたり
基本的に、部屋ごとに乗務員は決まっており、近距離で言葉を交わすことも多いという。
もし担当の乗務員が感染してしまったら、彼らと毎日のように接する乗客たちに感染するリスクは高くなると考えられる。
これも、乗客が12日に撮影した、朝食を配る様子だ。乗務員はマスク姿で食事を持って部屋を訪ね、乗客に直接手渡ししているという。
グッディ!取材 日本人乗客の60代男性;
直接、接するのは食べ物を配膳する方しかいないんですけど。きのうの夜から、配膳を受け取る時は必ずお客さまもマスクをしなさいということで。きょうも私が急いで取りに行ったら、マスクをしていなかったので怒られました
グッディ!取材 乗客の女性;
なるべく1m以上離れるということをマイクで言うんですけど、やっぱり手渡しすると近寄っちゃうんですけど。だからさっと行かれます
感染を防ぐため、食事の受け渡し時には乗客もマスクを着用するルールになっているという。しかし、マスクは毎日新しいものが配られているか聞いてみると…
グッディ!取材 乗客の60代男性;
いや、多分今まで2回しかもらっていないので。2日か3日に1回の割合ですね。最初のうちは説明もなかったのでそのまま使おうとしていたんですけど、“きょう(マスク)来ない”って家内と話して、次の日からはティッシュを折りたたんで切り替えたりしています
また、話を聞くと、乗客同士も近距離で“接触”するタイミングがあったという。
乗客の60代男性は、1月の乗船時に、激しくせき込む外国人の乗客を目撃。その後、男性は風邪のような症状が出てきたため、2月3日にウイルス検査を受けた。そのウイルス検査のやり方について、今、不安が募っているという。
乗客の60代男性;
放送で呼び出されて、来てくださいって言われて。2時間ほど廊下にみんなで並んで、その時に粘膜を採られたんです
客室の空き部屋で、防護服を着た検疫官が検体を採取していたというのだが…。
順番が来るまで、廊下で並んで待たされたという。
Q. そこにいたのは何人くらいですか?
乗客の60代男性:
20~30人だった。私たち“時間かかるね”って。
Q. 体調が悪い方の姿はありましたか?
乗客の60代男性:
何人かいたと思います、座り込んでいる方もいらしたからね。気を遣って、“場所とっておきますから、ゆっくりされてていいですよ”って声かけてあげましたもんね。
Q. マスクをされている方はどのくらいいましたか?
乗客の60代男性:
その時は、半数くらいいましたね。香港を出るくらいの時から、マスクをした方がいいんじゃないかということで、家内と2人で話して、香港で降りたんです。その時にドラッグストアとか探したんですよ、マスクを。そしたら全部売り切れていました。(マスク)をしたくてもできなかったのが実情じゃないですかね。
並んでいる人の半分ほどは、マスクもせずに2時間、狭い廊下で待っていたことになる…。この男性は、現在も自分の検査結果を知らされていないそうだ。
まず、グッディ!の取材に応えたインドネシア人の乗務員が撮影した動画を見てみると…
映し出されているのは、食堂らしき部屋。撮影者のすぐ隣で、マスクをずらしながら食事をとっているのは、乗務員だという。乗客は各部屋に隔離されているが、乗務員は食堂で一緒に食べているそうだ。食事をする乗務員の間隔は非常に近く感じられる…。
この動画をアップした乗務員に話を聞くと…。
インドネシア人の乗務員;
私は乗客に食べ物や飲み物を届けています。シフトは2交代制です。日勤は朝6時から夜10時。夜勤は夜9時から朝9時までです
<グッディ!取材 日本人乗客 酒井さん(70代)の場合>
これは、12日の配膳時の写真だ。マスクと手袋をした乗務員が、オレンジジュースを乗客に届けている。撮影した乗客の酒井さんによると…。
乗船している酒井さん;
(乗務員は)フィリピンの方ですね。だいたい“ありがとう”とかですね。“紅茶、ミルク”とか…。何番から何番まで(の部屋)はこの人っていう感じですよ。乗船してずっと同じ方がトイレットペーパーを持ってきたり、ティッシュペーパーを持ってきたり
基本的に、部屋ごとに乗務員は決まっており、近距離で言葉を交わすことも多いという。
もし担当の乗務員が感染してしまったら、彼らと毎日のように接する乗客たちに感染するリスクは高くなると考えられる。
これも、乗客が12日に撮影した、朝食を配る様子だ。乗務員はマスク姿で食事を持って部屋を訪ね、乗客に直接手渡ししているという。
グッディ!取材 日本人乗客の60代男性;
直接、接するのは食べ物を配膳する方しかいないんですけど。きのうの夜から、配膳を受け取る時は必ずお客さまもマスクをしなさいということで。きょうも私が急いで取りに行ったら、マスクをしていなかったので怒られました
グッディ!取材 乗客の女性;
なるべく1m以上離れるということをマイクで言うんですけど、やっぱり手渡しすると近寄っちゃうんですけど。だからさっと行かれます
感染を防ぐため、食事の受け渡し時には乗客もマスクを着用するルールになっているという。しかし、マスクは毎日新しいものが配られているか聞いてみると…
グッディ!取材 乗客の60代男性;
いや、多分今まで2回しかもらっていないので。2日か3日に1回の割合ですね。最初のうちは説明もなかったのでそのまま使おうとしていたんですけど、“きょう(マスク)来ない”って家内と話して、次の日からはティッシュを折りたたんで切り替えたりしています
また、話を聞くと、乗客同士も近距離で“接触”するタイミングがあったという。
乗客の60代男性は、1月の乗船時に、激しくせき込む外国人の乗客を目撃。その後、男性は風邪のような症状が出てきたため、2月3日にウイルス検査を受けた。そのウイルス検査のやり方について、今、不安が募っているという。
乗客の60代男性;
放送で呼び出されて、来てくださいって言われて。2時間ほど廊下にみんなで並んで、その時に粘膜を採られたんです
客室の空き部屋で、防護服を着た検疫官が検体を採取していたというのだが…。
順番が来るまで、廊下で並んで待たされたという。
Q. そこにいたのは何人くらいですか?
乗客の60代男性:
20~30人だった。私たち“時間かかるね”って。
Q. 体調が悪い方の姿はありましたか?
乗客の60代男性:
何人かいたと思います、座り込んでいる方もいらしたからね。気を遣って、“場所とっておきますから、ゆっくりされてていいですよ”って声かけてあげましたもんね。
Q. マスクをされている方はどのくらいいましたか?
乗客の60代男性:
その時は、半数くらいいましたね。香港を出るくらいの時から、マスクをした方がいいんじゃないかということで、家内と2人で話して、香港で降りたんです。その時にドラッグストアとか探したんですよ、マスクを。そしたら全部売り切れていました。(マスク)をしたくてもできなかったのが実情じゃないですかね。
並んでいる人の半分ほどは、マスクもせずに2時間、狭い廊下で待っていたことになる…。この男性は、現在も自分の検査結果を知らされていないそうだ。