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無症状が一転 肺炎の疑い 下船者受け入れの病院で感染確認

2020年02月19日 23時34分47秒 | 医療のこと
無症状が一転 肺炎の疑い 下船者受け入れの病院で感染確認

新型コロナウイルスの感染が相次いだクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、健康観察が続いたうえ、検査で陰性が確認された乗客の下船が、19日から始まった。

一方、19日未明、愛知・岡崎市の医療センターに到着したクルーズ船の乗客32人のうち、4人に肺炎の症状があり、別の医療機関で治療を受けている。

ダイヤモンド・プリンセス号の乗客32人は、19日午前2時すぎに、藤田医科大学岡崎医療センターに到着した。

その後、会見を開いた藤田医科大学は、32人の中に肺炎の症状がみられる人が4人いて、別の医療機関へ搬送したことを明らかにした。

藤田医科大学病院・湯沢由紀夫病院長「ある一定の体温の上昇、体のだるさ、倦怠(けんたい)感と脱力感がある、こういった症状をお持ちの方が2人いる」

残る28人は、建物の4階と5階に入居し、決められたエリアの中で過ごす。

センターでは、あわせて170人を受け入れる予定で、19日も午後には別の乗客らが到着するという。     
FNN



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クルーズ船を「第二の感染源」に変えた安倍政権の科学軽視

2020年02月19日 20時24分07秒 | 医療のこと
クルーズ船を「第二の感染源」に変えた安倍政権の科学軽視

日本政府の新型コロナウイルス対応は、なぜ間違ったのか。ロンドン在住ジャーナリストの木村正人氏は「日本政府の対応は海外メディアから厳しく非難されている。科学者が先頭に立ち、官僚が支えるシステムを大至急、整えるべきだ」という――。

■感染拡大を防げなかった日本政府のお粗末

 こんなことが許されるのだろうか。森友学園、加計学園、「桜を見る会」問題で繰り返されてきた安倍政権の隠蔽(いんぺい)体質がクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの感染を拡大させてしまったようだ。

 世界の感染症を分析している英インペリアル・カレッジ・ロンドンMRCセンターによると、新型コロナウイルスは患者1人から2.6人に感染、致死率の推定値は約1%とみられている。感染対策を施さなければ罹患率は60~80%に達する恐れがある。

 英国船籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(乗員乗客3711人)について安倍政権は2月3日から検疫法に基づき横浜港で検疫を実施している。にもかかわらず船内の感染者は増え続け、18日にも88人の感染が確認され感染者はついに計542人となった。

 「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の最年長は90歳代で70歳代は約1000人、60歳代は約900人(橋本岳厚生労働副大臣のブログより)。致死率の約1%を単純に掛けただけでも5人以上の犠牲者が出てもおかしくない。

  十分な感染対策を施さずに検疫を実施したら隔離されている人に感染を広げることになり、それはもはや犯罪に等しい。 
■感染症のプロ、岩田教授の衝撃告発

 SARS(重症急性呼吸器症候群)やエボラ出血熱を現地で経験した感染症のプロ、岩田健太郎神戸大学教授が18日「ダイヤモンド・プリンセス」の船内に入り、ユーチューブで信じられないような内部告発を行っている。これが安倍政権の体質だと言われても仕方あるまい。

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 告発のポイントは次の通りだ。

 「ダイヤモンド・プリンセスは感染者がどんどん増えていくので感染対策はうまくいっていないのではという懸念があった」
「日本環境感染学会が入り、実地疫学専門家養成コース(FETP-J)が入ったが、あっという間に出て行ってしまって中がどうなっているかよく分からない状態だった」
「中の方から恐い、感染が広がっていくのではということで私に助けを求めてきた」
「船内に入ると、それはもうひどいものだった。この仕事を20年以上やっていてアフリカのエボラ出血熱とか中国のSARSとかいろんな感染症と立ち向かってきたので身の危険を感じることも多々あった」
「しかし自分が感染症にかかる恐怖というのはそんなに感じたことはない。僕はプロなので自分が感染しない方法、他の人を感染させない方法、施設の中でどういうふうにすれば感染がさらに広がらないかということも熟知している」

■危険ゾーンと安全ゾーンの区別はなかった

 岩田教授はダイヤモンド・プリンセスの船内の様子をこう表現した。
「悲惨な状態で心の底から恐いと思った」
「これは自分が新型コロナウイルスに感染しても仕方ないと本気で思いました」

 続けて動画では、感染のリスクについてこう説明する。

 「ウイルスが全くない安全なグリーンゾーンとウイルスがいるかもしれない危ないレッドゾーンを分けて、レッドゾーンでは完全に防護服をつけ、グリーンゾーンでは何もしなくていいと区別するのが鉄則」
 「しかしダイヤモンド・プリンセスの中はグリーンもレッドもぐちゃぐちゃになっていて、どこが危なくてどこが危なくないのか全く区別がつかない。どこの手すり、どこの絨毯(じゅうたん)にウイルスがいるのかさっぱり分からない状態だった」



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専門医、船内混乱と動画で告発 日英語、再生100万回超

2020年02月19日 20時18分32秒 | 医療のこと

専門医、船内混乱と動画で告発 日英語、再生100万回超

新型コロナウイルスの集団感染があったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に一時乗船した感染症専門医の岩田健太郎神戸大教授が19日までに「常駐している感染対策の専門家が一人もいない。(ウイルスのいない安全な)グリーンゾーンも(危ない)レッドゾーンもぐちゃぐちゃになっていて、全く区別が付かない」と告発する動画をウェブサイト「ユーチューブ」に投稿した。

 投稿した動画は日本語と英語の2種類。再生回数は19日夕に計100万回を超えた。

  災害派遣医療チームに同行して一時乗船したのは18日。「熱のある方が歩いて医務室に行ったりする」と船内は混乱していると指摘した。



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感染症の専門家、客船内の感染対策を批判 BBCが取材

2020年02月19日 20時12分41秒 | 医療のこと
新型コロナウイルスの感染者が増える客船「ダイヤモンド・プリンセス」の状況について報告した神戸大学医学研究科感染症内科の岩田健太郎教授を、BBCのルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員が取材した。]]



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新型肺炎「市中感染のおそれ」がある中、冷静な対策とは?

2020年02月19日 18時15分44秒 | 医療のこと
新型肺炎「市中感染のおそれ」がある中、冷静な対策とは?


新型コロナウイルス(新型肺炎)が引き続き感染拡大しています。本稿執筆時点(2月17日)、日本国内でも海外渡航歴や感染者との接触が明らかではない人の感染、発症、そして死亡例まで出てきました。

 中国の武漢市から始まった新型肺炎は日本でも、加藤勝信厚生労働大臣が「現状は前の時点の状況とは異なっている」と言うように、街中で感染する確率がある市中感染の段階に入ったと思われます。

 厚生労働省はどのような症状の時に相談や受診すべきか、その目安を取りまとめ、17日公表しました。それによると、まず一般の人で、

・かぜの症状や37度5分以上の発熱が4日以上続く
・強いだるさや息苦しさがある

 なら全国の都道府県にある「帰国者・接触者相談センター」に相談するよう呼びかけています。症状の自覚がない人も、過剰に心配する必要はありません。正しい知識をつけ、冷静に対処しましょう。 高い確率で死んでしまう病気ではない
 
 今回は、この2週間ほどにあった新型肺炎関連のニュースに産業医として思ったこと、実際に質問を受けたこと、そして、いま、私たちにできること、について書かせていただきます。

 まず、いくつかの新型肺炎関連ニュースに対して、率直な感想です。

 週末(2/15~16)の間のニュースでも、クルーズ船とは関係のない国内感染者が増えてきています。だからといって、パニックになる必要はありません。

 統計的な死亡率は、中東呼吸器症候群(MERS)で30%台、重症急性呼吸器症候群(SARS)では10~15%に対し、新型肺炎は2%程度と言われています。死亡率で捉えた場合、新型肺炎はかかったら高い確率で死んでしまう病気では決してないのです。

 喫煙と肺がん、HPワクチンと子宮頸がん、ピロリ菌と胃がんなど、今の医学で予防できるのに十分な対処がされていないため、いまだに毎年命を落とす人がいる疾患はほかにもあります。

 新型肺炎を心配する前に対処すべき疾患は他にもあります。

  それに、日本人の死因は、ガン、心臓患、脳血管疾患についで肺炎が第4位です。肺炎は、一部の人(高齢者や基礎体力のない人)にとっては、今初めての脅威ではありません。それなのに、新型肺炎だけをセンセーショナルに騒ぐことに、筆者は違和感を覚えています。

マスクの付け方より「使い捨て」の徹底を
 
 医療従事者が使用するタイプの薄い「サージカルマスク」の付け方を説明するサイトもSNSでバズっていました。

 私は20年以上前に医学部を卒業しましたが、学生時代、手術室に入る際の「布マスク」の付け方を学びました(正確には、手洗いをした後は自分ではマスクは結ばず、後ろにいるスタッフに結んでもらいました)。

 しかし、ディスポ(使い捨て)マスクの使用法は、誰からも学びませんでしたので、大変勉強になりました。

 もちろん、今の時期に流行するインフルエンザや風邪の予防、そして花粉症対策の観点からすると、マスクをすることはいいことです。

 マスクをすることや、より正しくかける大切さを否定はする気はありません。しかし、そもそも実際の感染者に接する医療スタッフが、サージカルマスクやN95マスクをするのとは違い、街中での予防を考えた時、「マスクを正しい向きにしたら感染予防がより効果的か」については、疑問を感じます。

  ディスポのマスクは、正しい向きにつけることよりも、マスクを外したら捨てて新しいものをつけることのほうが効果的でしょう。医学部の授業では、ディスポ製品の再利用は厳禁と学びました。数に限りがあって難しいとは思いますが、なるべくきちんと新しい物を付けたいものです。
 ワクチン開発に時間がかかるのは「当然」
 
 トイレに設置してあるハンドドライヤーは、ウイルスをばらまくから危険との報道もありました。

 しかし、そもそも、しっかり手洗いをすれば、手についているウイルスは減っている(滅菌ではなく減菌状態)ですので、騒ぐほどのことでもない気もします。

 新型肺炎に対するワクチンや特効薬の開発が世界で始まるようです。

 嬉しいことですが、今後、数週間でできるようなものではなく、数か月や年単位、場合によってはできない可能性もありますから、そんなに期待をしないようにしましょう。

  だからといって悲観する必要はありません。普通の風邪も、ワクチンも特効薬もありません。でも人類はそれで生活しています。それと同じです。


新型肺炎は空気感染する」との噂も 
 ネット上では「新型肺炎は空気感染する」「感染力は14日間ではなく20日以上である」「中国の生物兵器」といったの出所不明のニュースも散見されます。

 いずれもWHO(世界保健機関)、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)、厚生労働省などの権威からはそのようなコメントはありません。

  噂やフェイクニュースに惑わされることなく、正しい知識を持ち、冷静に判断・行動し、指示に従いましょう。
 市中感染するなかで可能な対策は?
 
 不要な人混みを避けることを考慮することと、もしもの時に他人にひろげないために風邪っぽいときは学校や会社には行かないことを意識しましょう。

1. 咳・鼻汁・咽頭痛などの気道症状のある人は咳エチケットを徹底しましょう。

2. マスク利用時は、鼻と口を覆いましょう。

3. 気道分泌物を触ったら、手を洗いましょう(アルコール消毒、石鹸、流水手洗いなど)。

4. 人混み、集会は不要ならば避けることを考えましょう。

5. よく寝て、よく食べて、元気に過ごしましょう。

 日本国内での感染例が複数出てきましたので、中国滞在の確認は無意味になりつつあります。

  自分が他人からうつらないために人混みを避けることも大切ですが、他人にうつさないために、体調不良や風邪症状があるときは、人の集まるところは避けなるべく家にいること、外出の際はマスクをして自らが感染源にならぬようにすることが、大切です。
今後に向けて注意するべきポイント
 
 新型コロナウイルスの検査を行うか否かは、医師の判断になります。「風邪をひいて心配だから念のため」とか、軽症、無症状の人の検査はできません。

 限られた医療資源を効率よく使うため、時には自制をお願いします。また、医療機関の混乱をきたすので、「新型ウイルスではないこと」の診断書を求めることや、主治医に検査を直訴することはやめましょう。

 新型肺炎は特効薬もないため、早期発見も意義が薄れます。軽症例は、咳エチケット、自宅安静などで経過観察(診察は受けても入院はしない)、肺炎を併発するような重症例は入院しての治療となるでしょう。

 普通の風邪の場合、発症から3日過ぎれば症状のピークを過ぎることが多いです。

  発症から3日を過ぎても症状が増悪する場合は、肺炎の合併を考慮し、再度受診をしましょう。もしくは、症状から3~5日経過しても良くならない、悪化する場合は、再受診をしましょう。





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