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プーチン大統領、武装反乱のワグネルトップに“暗殺指令” ウクライナは複数方面で攻撃、前進 ロシア軍士気低下か

2023年06月27日 22時03分49秒 | 国際情勢のことなど

プーチン大統領、武装反乱のワグネルトップに“暗殺指令” ウクライナは複数方面で攻撃、前進 ロシア軍士気低下か(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース 




>“プーチン大統領は、ワグネルの兵士に対しては反乱を不問に付すが、プリゴジン氏に対しては暗殺指令を出した”と報じている。 


プーチン大統領、武装反乱のワグネルトップに“暗殺指令” ウクライナは複数方面で攻撃、前進 ロシア軍士気低下か
6/26(月) 9:54配信
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FNNプライムオンライン

ロシアで武装反乱が起きた24日、ウクライナ軍が東部戦線で大規模攻撃を仕掛け、前進に成功したことがわかった。

 【画像20枚】要衝・バフムトやその近郊で戦うウクライナ軍。複数方面で前進しているという。一方、ロシアで24日、軍事車両が登場した街中の様子も ウクライナの国防次官は24日、東部の部隊が要衝・バフムトを含む複数の方面に向けて攻撃を開始し、全方位で前進がみられていることを明らかにした。 イギリス国防省も、戦況分析でウクライナ軍が東部と南部を中心に大規模攻撃を展開していると指摘。徐々にではあるが、重要な地域で着実に作戦を進めているとの見方を示した。

 ロシア軍も東部で攻撃に向けた準備を進めているとの情報もあるが、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ワグネルの武装反乱が、前線で戦っているロシア軍兵士の士気をほぼ間違いなく低下させたと分析している。


一方ロシアは?武装反乱のプリゴジン氏に“暗殺指令”


一方、ロシアのプーチン大統領は、武装反乱を起こしたワグネルのトップ・プリゴジン氏の暗殺指令を出したと複数のメディアが報じている。 ロシアの独立系オンラインメディアは、ロシア軍の将校クラスから聞いた話だとして、“プーチン大統領は、ワグネルの兵士に対しては反乱を不問に付すが、プリゴジン氏に対しては暗殺指令を出した”と報じている。 プリゴジン氏はベラルーシに行くとされているが、現在の居場所はわかっていない。


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サイコパシー>精神病質> psychopathy:

2023年06月27日 20時03分54秒 | 医療のこと



Wiki:

psychopaths 





psychopaths>精神病質者:サイコパス

精神病質(せいしんびょうしつ、英: psychopathy)またはサイコパシーとは、精神障害の一種であり、社会に適応することが難しい恒常的なパーソナリティ障害[1]、または、精神病と健常との中間状態[2]。広義の精神病質とはパーソナリティ障害全般のことを指し、狭義の精神病質とは反社会性パーソナリティ障害のことを指す。精神病質を持つ者は精神病質者と言う。犯罪社会学者の赤羽由起夫が言うには「精神病質とは,性格の極端さのために自分や他人が悩む症状につけられた病名」であり[3]、教育心理学者の加戸陽子・眞田敏らによると「精神病質とは、成人において非社会性または反社会性を常況として社会生活上の困難をしめすパーソナリティ障害と解釈されることが多い」[4]。精神病質という用語は、主に異常心理学や生物学的精神医学などの分野で使われている。 >



目次

  • 1 定義
  • 2 統計・割合
  • 3 特徴 
    • 3.1 行動・情動面での特徴
    • 3.2 マイルド・サイコパス[22]
    • 3.3 影響力
    • 3.4 サイコパスと職業、組織内のサイコパス
    • 3.5 サイコパスと考えられる著名人
  • 4 診断 
    • 4.1 チェックリスト
    • 4.2 原因、脳の特徴
    • 4.3 管理
  • 5 フィクション 
    • 5.1 小説
    • 5.2 映画
  • 6 文献目録
  • 7 脚注 
    • 7.1 注釈
    • 7.2 出典
  • 8 参考文献


統計・割合[ソースを編集]


精神病質者(※マイルド・サイコパスも含む)は、人口に対し決して少なくない一定数(0.2%から3.3%[8][9][10])で存在し続けていると見積もられており「学校のクラスに一人くらい」「会社にも必ず何人もの」精神病質者がいると考えられ、4%とする研究もある[11][12]。

一般の人々と異なるさまざまな特徴があるが、精神病質者は人を騙すことを得意としているため、それを専門家でない者が見分けることは、非常に困難である[12]。日本にもおよそ120万人いると推定される[13][要ページ番号]。下記の様に統計的見積もりに、バラつきがあるのは、後述する「マイルド・サイコパス」を含めるか、含めないかによる相違である[14][要ページ番号]。 

<略>



特徴 

行動・情動面での特徴[ソースを編集]


オックスフォード大学の心理学専門家ケヴィン・ダットンは、精神病質者(サイコパス)の主な特徴を以下の様に定義している[21]。 
  • 極端な冷酷さ・無慈悲
  • エゴイズム
  • 感情の欠如
  • 結果至上主義
中でも、最大の特徴は「良心の欠如」であり、他人の痛みに対する共感が全く無く、自己中心的な行動をして相手を苦しめても快楽は感じるが、罪悪感は微塵も感じない[14][要ページ番号]。

「人の心や人権、尊厳を平気で踏みにじる行動をしながら、そのことに心が動かない」という特徴があり、良心の呵責なく他者を傷つけることができる[22]。精神病質者の大部分は殺人を犯す凶悪犯ではなく、身近にひそむ異常人格者(=マイルド・サイコパス(※後述))であるとされている。このようなマイルド・サイコパスは、社会的成功を収めることも多いとされている。 


犯罪心理学者のロバート・D・ヘアは以下のように定義している。 
  • 良心が異常に欠如している。
  • 他者に冷淡で共感しない。
  • 慢性的に平然と嘘をつく。
  • 行動に対する責任が全く取れない。
  • 罪悪感が皆無。
  • 自尊心が過大で自己中心的。
  • 口が達者で表面は魅力的。
脳科学者中野信子により以下のような具体的な特徴が挙げられている[23]。 
  • 外見や語りが過剰に魅力的で、ナルシスティック[23]。
  • 恐怖、不安を感じにくく、大舞台でも堂々としている[23]。
  • 多くの人が倫理的な理由でためらってやらないことを平然と行う[23]。挑戦的で勇気があるようみえる[23]。一例として、トロント大学でも紹介された「妹を殺し、母親の葬式に出会った男と再会する」という流れを自然に思いつくことができる[24]。
  • お世辞がうまく、有力者を味方につけたり、崇拝者のような取り巻きがいる[23]。
  • ありえないようなウソをつき、常人には考えられない不正を働いても、平然としている。ウソが完全に暴かれ、衆目に晒されても、全く恥じるそぶりさえ見せず、堂々としている。それどころか、「自分は不当に非難されている被害者」「悲劇の渦中にあるヒロイン」であるかのように振る舞いさえする[23]。主張をころころ変える[23]。
  • 外見は魅力的で社交的。トークやプレゼンテーションも立て板に水で、抜群に面白い。だが、関わった人はみな騙され、不幸のどん底に突き落とされる。性的に奔放であるため、色恋沙汰のトラブルも絶えない[23]。
  • 飽きっぽく、物事を継続したり、最後までやり遂げることは苦手[23]。
  • 長期的なビジョンを持つことが困難なので、発言に責任を取ることができない。
  • 過去に語った内容とまるで違うことを平気で主張する。矛盾を指摘されても「断じてそんなことは言っていません」と、涼しい顔で言い張る。経歴を詐称する[23]。
  • 残虐な殺人や悪辣な詐欺事件をおかしたにもかかわらず、まったく反省の色を見せない。そればかりか、自己の正当性を主張する手記などを世間に公表する[23]。
  • 傲慢で尊大で、批判されても折れない、懲りない[23]。
  • つきあう人間がしばしば変わり、つきあいがなくなった相手を悪くいう[23]。
  • 都会を好む、都会と相性がいい[25]。
  • 介護や福祉、カウンセリングなど人を助ける職業についた愛情の細やかな人の良心をくすぐり、餌食にしていく。自己犠牲を美徳としている人ほどサイコパスに目をつけられやすい[26]。
  • ネット上で「荒らし」行為をよくする[26]。
  • サークルクラッシャー[27]、財産目当てで富裕層の老人に取り入るいわゆる後妻業とよばれる人々[28]。

オランダの論文では、 
  • 脳の一部の領域の活動・反応が著しく低く「不安や恐怖を感じにくい」「モラルを感じない」「痛々しい画像を見ても反応しない」などの特徴がある。脅威への自動検出と対応に問題があるにもかかわらず、恐れを感じることがある。例えば人種差別は、サイコパスの手練手管であっても、いつ周囲の人間が自分に危害を加えてくるかわからないため、何もできないことが恐怖の源となる[29]。
福井裕輝、James Blairらによれば、 
  • 他者への共感は欠如しているが、国語の試験問題を解くかのように、相手の目から感情を読み取るのは得意である。しかし他人の恐怖や悲しみを察する能力には欠ける[30]。
コーセラのオンライン対談講座で、イェール大学の心理学専門家ポール・ブルームは、対談者のクリスティーナ・スターマンズ(Christina Starmans)から紹介された質問「精神病質者たちは世界の最悪な人々の一部です。彼らは酷いことをしています。では私たちは、低感情移入的または精神病質的な人々の手に世界を委ねるべきでしょうか?」[* 2]に対し、ブルームは次の発言で回答している[31]。 

「私が思うに世界を良くも悪くも変えている人の心理機構は、感情移入においては中度から低度である反面、その他の倫理的感情においてしばしば高度な人です。」 

「すると精神病質者たちは実に感情移入が欠如〔不足〕していて、精神病質者たちは悪い人々です、定義上は。しかし、感情移入が欠如している他の個々人は悪い人々ではありません。

自閉症を持つ個々人がその一例で、感情移入が欠如しています。ほとんどの検査では、精神病質者たちよりもはるかに低感情移入的です。でも彼ら〔自閉症患者たち〕は悪い人々ではありません。彼らは世界を悪化させません。彼らはしばしば犠牲者たちです、その、残酷なことの。でも残酷な加害者たちになることは滅多にありません。そしてそれが示唆するのは、感情移入の欠如それ自体が人間を悪い人にすることはないということです。

それと、それとこれも覚えておいてください。つまり、つまり人は精神病質者たちや攻撃的な人々の中に感情移入が欠如しているのを見出しますが、それはしばしば状況次第なんです。言い換えると、彼らの脳が低感情移入的だから彼らが悪いことをするわけではありません。むしろ、彼らが悪いことをするのは多種多様な理由があるからです。衝動制御の低さ。しばしば害意がある欲求など。そうして悪いことをしていく途中で、彼らは自らの感情移入を引き下げるのです。」 
[31]


マイルド・サイコパス[22][ソースを編集]


サイコパスの症状はグレーゾーン的であり「サイコパス的な脳のつくりを持ちながら、反社会性傾向はなく、攻撃性が社会的に許容される程度(重犯罪を犯さない[22])」のサイコパス(→#原因、脳の特徴)も存在しており、身近な日常に紛れ込んでいる可能性も高い。このような、社会的に適合・成功しているケースを「マイルド・サイコパス(または成功したサイコパス)」と呼ぶこともある。 

  • 「情動面でのサイコパスの特徴」(良心の欠如・冷淡・自己中心的など)を持ちながらも「犯罪行為」は行わない(=低い反社会性)。
  • 前述したような「社会的成功を収めているサイコパス」は「反社会性が低い」のが特徴である[32][要ページ番号]。
  • マイルド・サイコパスであっても、ほぼ間違いなく何らかのハラスメント行為に及ぶと言われている。
  • マイルド・サイコパスの上司がいる会社の場合「部下の離職率、精神疾患の発症、モチベーションの低下」などが際立っていることも報告されており、会社によっては、その社会的損失が莫大ともなり得る[33]。
  • マイルド・サイコパスは、ジェームズ・ボンドのような気質を持つが、一般人とはほとんど見分けがつかない[34][35]。

影響力[ソースを編集]

人がサイコパスに騙されやすい理由として、人間の脳には以下3つの特性があるため、もともと自身で意思決定を行わず、何かを信じ、信じたことに従っていた方が、脳に負担がかからず楽という習性がある為である[32][要ページ番号][36]。 
  • 認知的負荷(自分で判断することが負担で、それを苦痛に感じる)
  • 公正世界誤謬(人間の行いに対して公正な結果が返ってくるものである、と考える思い込みである)
  • 認知的不協和(自身の中で矛盾する認知を同時に抱えて不快感(葛藤)をおぼえると、その矛盾を解消しようと、都合のいい理屈をつくりだす)
なぜサイコパスは魅力を有するのかという疑問のひとつの答えとして、南カリフォルニア大学における神経学的研究結果が挙げられる[37]。それによると、犯罪的な嘘つきは、通常の人と違い、脱抑制状態になることなく嘘をつけるようにできているという。 
女性の心理学者が診断していた男性のサイコパスに恋して彼の逃亡を幇助したという話が知られている[38]。 
ロバート・ヘアは「世の中の全ての本を読んでも、サイコパスの破壊的影響力から守られるということはない。専門家も含めて、誰もが騙され、操られ、ペテンにかけられ、当惑の果てに取り残される。優秀なサイコパスは、どんな相手の心の琴線でも協奏曲を奏でることができる。」と述べている[39]。 
サイコパスと結婚した経験があり、『Just Like His Father?(父親と同じ?)』の著者でもあるリアン・リーダム精神科医は、「サイコパスと一緒に住むと、サイコパスと同じ視点で世の中を見るほどに変わりうるものなのでしょうか?」という問いに対して、「答えは確実にイエスです。それは、あなたが如何にサイコパスを知っていようとも、サイコパスと一緒に生活をする、しないに関わらず、サイコパスといかなる関係をもつときにも起こることです。」と述べている[40]。 
リスクを恐れないサイコパスによって、フロンティアが開かれていったともいわれ、月面に着陸したニール・アームストロングもサイコパスだったのではないかとダットンはいい、サイコパスが人類を進化させたと中野信子はいう[41]。 



サイコパスと職業、組織内のサイコパス[ソースを編集]


ケヴィン・ダットンの調査による、サイコパスの多い職業の上位10位は次のとおり[21]。 
  • CEO
  • 弁護士
  • テレビやラジオのジャーナリスト
  • 小売業者
  • 外科医
  • 新聞記者
  • 警察官
  • 聖職者
  • コック
  • 軍人
また、ヘアは、次のような職業の者に多いと推測している[42]。 
  • 金融商品関係者(金融商品仲介業者) (stock promoter)[42]
  • 政治家[42]
  • 警察関係者[42]
  • 中古車営業[42]
  • 傭兵 (mercenary)[42]
  • 弁護士[42]
また、他にも次のような者にも多いとしている[42]。 
  • 連続殺人犯[42]
  • レイプ犯[42]
  • 泥棒[42]
  • 詐欺師[42]
  • 暴力亭主[42]
  • ホワイトカラー犯罪者[42]
  • 株の悪徳ブローカー[42]
  • 幼児虐待者[42]
  • 非行少年グループ[42]
  • 資格を剥奪された弁護士や医師[42]
  • 麻薬王[42]
  • プロギャンブラー[42]
  • 犯罪組織構成員(マフィアのメンバーや暴力団員などのこと)[42]
  • テロリスト[42]
  • カルト教祖[42]
  • 金のためならなんでもやる人たち[42]



サイコパスと考えられる著名人[ソースを編集]


政治家
  • ピョートル大帝[45]。
  • ナポレオン・ボナパルト[11][46]
  • アドルフ・ヒトラー[11][46]
  • ヨシフ・スターリン[47]
  • 毛沢東[48]。
  • ジョン・F・ケネディ[49]
  • ビル・クリントン[49]。
宗教家
  • イエス・キリスト[11][46]
  • マザー・テレサ[49]。
  • ジム・ジョーンズ(人民寺院指導者)[* 3]が挙げられる。
起業家
  • スティーブ・ジョブズ[50]


診断[ソースを編集]

DSM/ICDにおける診断基準については「反社会性パーソナリティ障害」を参照

現状では、チェックリストのみが診断基準であるので医学的にサイコパスと同じ状態であっても反社会性がなければサイコパスとはならない。反社会性などの診断基準を満たす者は幼少期からの素行問題など行動面の異常を示すことが多い[56]。

日本国の精神保健及び精神障害者福祉に関する法律・第5条に、「この法律で『精神障害者』とは、統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者をいう」と定義され、精神障害者に該当しつつ、保護の対象者と成る事を法的に認めているが、必ずしも全てが該当するとも言えず、時代相応の医学(科学)的な診断結果に基づいて判断される。 

現在は20項目(『HARE PCL-R第2版テクニカルマニュアル』)が新たに定められ、それを用いて個別診断で半構造面接を行い2時間半 - 3時間かけて評定をする。 

サイコパスは病気(いわゆる精神病)ではなく、ほとんどの人々が通常の社会生活を営んでいる。そのため、パーソナリティ障害と位置付けられており、日本では反社会性パーソナリティ障害と名称されている。 

精神病質と社会病質が混合されているがヘアによると精神病質と社会病質は似て非なるものであると記している。精神病質の原因と考えられているのは前頭葉の障害であるとされ、精神病質は遺伝病だとされる意見が主とされている。

逆に、家庭・周囲環境や障害に因る心身の衰弱によるものなどによる、精神病質に似た性格異常は仮精神病質(偽精神病質)とされ、精神病質とは識別されている。 

エミール・クレペリン[* 5]によるとサイコパスのひとつに「空想虚言者」という類型がある。ただしクレペリンの時代の精神病質の概念は現在のものとはことなる。 
DSM-IVでの行為障害や反社会性パーソナリティ障害の診断とPCL-Rで示されるサイコパス概念の違いは、人格というより、〈対人・情動〉、〈衝動的・反社会性行動〉、〈前2者に含まれない要素〉に着目することによってDSM-IVの診断を発展させたところにある。DSM-IVの診断では、単に反社会的行動をとる人たちという幅広い、それに至る多くの道があるという集団が同定されてしまう。 

<略>

原因、脳の特徴[ソースを編集]

先天的な原因があるとされ、男性が多いとされるが[63]、B・ブレアによれば反社会性の面では男性優位であるが、情動面では男女に差はないという。脳の働きを計測すると、共感性を司る部分の働きが弱い場合が多いという[63]。反社会性パーソナリティ障害の一般人口における有病率は、男性3%、女性1%ほど[15]。 
ジェームズ・ファロン(自らがサイコパスと同じ脳構造を持っているという脳科学者)は「三脚スツール」という理論を提唱し[64]、「反社会的行動をするサイコパス」の発現条件として以下3つの要素全てが揃うこととしている。 
  1. 脳機能:前頭前野から扁桃体へつながる機能の低下
  2. 遺伝子:MAO-A遺伝子などいくつかの遺伝要因
  3. 生育環境:幼少期の身体的、精神的、性的虐待
ファロン自身が患っている疾患は双極性障害、強迫性障害、パニック発作。遠い親族に殺人者、殺人嫌疑者、兄弟にADHDがおり、本人の行為障害的行動についても語っている[65]。ジェームズ・ブレアは扁桃体の機能不全こそがサイコパスの主な原因とするが、その原因については不明としている。 
現時点で言えることは、以下の2点である。 
  • 脳の機能について、遺伝の影響は大きい
  • 生育環境が引き金になって反社会性が高まる可能性がある
虐待や劣悪な環境を避けることで反社会性の発現のいくらかは抑えられるという研究がある[32][要ページ番号]。 
脳の特徴
  • 『扁桃体』領域が不具合を起こしているという説が主流である。また前部帯状回の活動も健常者に比べ低い[66]。
  • ジェームス・ファロンによる分析では、健常な人の脳と比べた場合に、前頭前皮質の「腹側システム(扁桃体・眼窩前頭皮質)および側頭葉前部)」の活動が異常に低い。一方で、前頭前皮質の「背側システム」の活動は活発なままであった[67]。




文献目録[ソースを編集]

  • ロバート・D・ヘア 著、小林宏明 訳 『診断名サイコパス』早川書房、1993年。 ISBN 978-4-15-050241-6。 
  • ジェームズ・ブレア 著、福井裕輝 訳 『サイコパス-冷淡な脳-』星和書店、2005年。ISBN 978-4-7911-0713-1。 
  • マーサ・スタウト 著、木村博江 訳 『良心をもたない人たち 25人に1人という恐怖』草思社。ISBN 978-4-7942-1929-9。 
  • 高橋紳吾 『サイコパスという名の怖い人々』河出書房新社、1999年。ISBN 978-4-309-50185-7。 
  • ロバート・D・ヘア、ポール・バビアク 『社内の「知的確信犯」を探し出せ』ファーストプレス。ISBN 978-4-903241-57-9。 
  • ケヴィン・ダットン 『サイコパス 秘められた能力』NHK出版、2012年。ISBN 978-4-14-081602-8。 
  • ジェームス・ファロン 著、影山任佐 訳 『サイコパス・インサイド ある神経科学者の脳の謎への旅』金剛出版、2015年。ISBN 978-4-7724-1407-4。 
  • 中野信子 『サイコパス』文春新書、2016年。ISBN 978-4-16-661094-5。 

脚注[ソースを編集]

[脚注の使い方]

注釈[ソースを編集]

  1. ^ 『良心をもたない人たち』では、訳者あとがきにも述べられているように、ソシオパス、反社会性パーソナリティ障害、サイコパスがほとんど区別されていない。 
  2. ^ 原文は“Psychopaths are some of the worst people in the world. They do terrible things. So should we be putting the world in the hands of people who are low empathy or psychopathic?” 
  3. ^ ハーバード大学の専門家グループによる非専門家向けの啓蒙書『サイコパスとサイコパシーに関する考察:よくある質問に対する答えと事例 ("Thinking About Psychopath and Psychopathy: Answers to Frequently Asked Questions With Case Examples")』(2006) - iUniverse によれば、「ジム・ジョーンズが何の精神疾患を有していたかは多少の議論の余地はある。彼について知られている全てのことに基づいて言えば、彼は完全サイコパスであったように思われる」(同、148頁)とある。ジム・ジョーンズは、子供の頃から猫を殺してお葬式ごっこをするなどの行為障害がみられた(Stanley Nelson, “Jonestown: The Life and Death of the People’s Temple,” Fireflight Media, October 20 2006, compact disk, https://www.youtube.com/watch?v=ydHRESPjBxg.)が、成人後はインディアナポリス人権委員会(Indianapolis Human Rights Commission)委員長、サンフランシスコ住宅管理委員会(San Francisco Housing Authority Commission)委員長といった公職を歴任し、当時の大統領夫人ロザリン・カーター(Rosalynn Carter)の表敬訪問も受けている(Reiterman, Tim, and John Jacobs. Raven: The Untold Story of Rev. Jim Jones and His People. Dutton, 1982. ISBN 978-0-525-24136-2,p.66,p.266,p.303)ので、成功したサイコパスであったともいえる。ジム・ジョーンズは、成功したサイコパスと完全サイコパスが必ずしも相反する概念ではないことを示す好例である。 
  4. ^ テッド・バンディは、サイコパシーのポスターボーイとして有名であるが、実際には少年期犯罪や早期の行為障害がなく、PCL-R の得点もサイコパスと呼ばれるには少し足りない。サイコパシーの特性を示さなかったわけではないが、典型的なサイコパスとはいえない(『Thinking About Psychopath and Psychopathy: Answers to Frequently Asked Questions With Case Examples』, p.204)。 
  5. ^ 内田クレペリン精神検査の元となる「作業曲線」を発見した人物。 
  6. ^ ただし、クレックレー自身は「部分的サイコパス(英: partial psychopath)」という言い方をしている。このタイプのサイコパスは、例えば、『社内の「知的確信犯」を探し出せ』において、「デイヴ」というキャラクターを用いて素人向けに説明されている。 

出典[ソースを編集]

  1. ^ 小学館 2020, p. 「精神病質」. 
  2. ^ Britannica Japan Co., Ltd. 2020, p. 「精神病質」. 
  3. ^ 赤羽 2012, p. 108. 
  4. ^ 加戸 et al. 2013, p. 15. 
  5. ^ 中野信子『サイコパス』文春新書p117 
  6. ^ Lykken, D. T. "The Antisocial Personalities", Psychology Press, 1 edition (May 3, 1995), 7頁。 
  7. ^ http://karapaia.com/archives/52252648.html 
  8. ^ Diagnostic and statistical manual of mental disorders : DSM-5.. American Psychiatric Association, American Psychiatric Association. DSM-5 Task Force (5th ed ed.). Arlington, VA: American Psychiatric Association. (2013). ISBN 978-0-89042-554-1. OCLC 830807378. https://www.worldcat.org/oclc/830807378  
  9. ^ “Psychiatry Online” (英語). DSM Library. doi:10.1176/appi.books.9780890425596. 2022年3月16日閲覧。 
  10. ^ “The moment psychopaths realised they were psychopaths” (英語). The Independent (2016年2月26日). 2022年3月16日閲覧。 
  11. ^ a b c d e f “A disturbing number of bosses are psychopaths” (英語). The Independent (2016年9月14日). 2022年3月5日閲覧。 
  12. ^ a b 原田隆之による書籍の抜粋記事、100人に1人がサイコパス?!──身近な「冷血」とどう付き合うか 原田隆之『サイコパスの真実』より じぶん堂 
  13. ^ 『サイコパス』中野信子,文春新書 
  14. ^ a b 『サイコパスの真実』(原田隆之、ちくま新書) 
  15. ^ a b CG77: Antisocial personality disorder: Treatment, management and prevention (Report). 英国国立医療技術評価機構. (2009-01). http://www.nice.org.uk/guidance/cg77/.  
  16. ^ 『サイコパス』文春新書P194 
  17. ^ サイコパス-冷淡な脳-、25p 
  18. ^ “A disturbing number of bosses are psychopaths” (英語). The Independent (2016年9月14日). 2022年3月5日閲覧。 
  19. ^ “How to tell if you’re a psychopath” (英語). The Independent (2019年11月12日). 2022年3月5日閲覧。 
  20. ^ “Screen children for 'psychopathic behaviours' in wake of Alesha MacPhail murder, case psychologist says” (英語). The Independent (2019年4月2日). 2022年3月16日閲覧。 
  21. ^ a b 英国心理学者 サイコパスが多い職場上位10を発表 
  22. ^ a b c https://www.shigotoba.net/expert_interview_1906_tamerainaku.html 
  23. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『サイコパス』文春新書p3-8 
  24. ^ “Lecture 5 - Personality Disorders (15:48 min) - Mental Illness” (日本語). Coursera. 2022年6月26日閲覧。 
  25. ^ 『サイコパス』文春新書P221 
  26. ^ a b 中野信子『サイコパス』文春新書p190 
  27. ^ 中野信子『サイコパス』文春新書p192 
  28. ^ 中野信子『サイコパス』文春新書p200 
  29. ^ “Psychopaths do feel fear” (オランダ語). Radboud Universiteit. 2021年10月10日閲覧。 
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AI人工知能と量子コンピューターの展示会でした

2023年06月27日 03時03分32秒 | 国際情勢のことなど
数千人の規模の集会ですね🍀

産学官連携をうたう、AI人工知能と量子コンピューターの展示会でした。まったくの専門外なのですが、たいへん有意義な集会でしたね。
これからのサイエンスは、この分野を抜きにしては考えられない世の中になりますね。勉強が必要と痛感しました。


4・10・2021

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