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開業医の新規開業戦略>「ドカーンと患者さんが来ますよ」と煽る営業…患者は知らない"開業医の意外な資金調達方法"

2024年03月05日 22時03分23秒 | 医学部と医師の育成のこと
「ドカーンと患者さんが来ますよ」「もう、爆発!」と煽る営業…患者は知らない"開業医の意外な資金調達方法"(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース 


「ドカーンと患者さんが来ますよ」「もう、爆発!」と煽る営業…患者は知らない"開業医の意外な資金調達方法"
2/10(土) 6:17配信

>で、懸案の借金であるが、これは計画以上に順調に返すことができた。はっきり言えば繰上げ返済で返した。当初はドカーンというほど患者さんは来なかったが、春に開業して秋には行列のできるクリニックになっていた。何がよかったのだろう? 自分ではよく分からない。




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プレジデントオンライン
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/uchar


資金がいくらあればクリニックを開院できるのか。小児科医の松永正訓さんは「資金はゼロでも大丈夫である。お金を貸してくれて、コンサルタントのように開業までのステップを支える企業があるのだ」という――。(第1回/全3回)


【この記事の画像を見る】


 ※本稿は、松永正訓『開業医の正体 患者、看護師、お金のすべて』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。


■資金はゼロでも大丈夫である


 資金がいくらあれば開業できるか? これはゼロでも大丈夫である。担保もなしで大丈夫である。少なくともぼくの場合はそうだった。ぼくは19年間、大学病院の医局に在籍したが、開業を決意したときのぼくの貯金はおよそ200万円くらいだった。この200万円を全部つぎ込んでしまうと生活ができないので、自分は開業医になれないのではないかと思った。


 ところが、ちゃんとお金を貸してくれる人がいるのである。おまけにコンサルタントのように、開業までのステップをすべて支えてくれる。ぼくがクリニックの経営を安定させれば、貸したお金と利子を回収できるから。言ってみればウインウインの関係だ。


 ぼくが開業するまでの経緯をちょっと振り返ってみよう。


 開業を決意する数年前に、ぼくは生命保険に加入するために、ある内科クリニックで健康診査を受けた。そのクリニックは自宅から車で30分くらい行った所にあるショッピングモールの中にあった。


 クリニックの扉を開けて、まず驚いた。待合室がとても狭い。長椅子が数個並んでいて、そこに患者さんが肩を寄せ合って座っている。すし詰めという感じである。ぼくは自分の名前が呼ばれるまで待合室の隅で立っていた。


 看護師さんに呼ばれて診察室に入ると、そこも狭かった。おまけに薄暗かった。医師は、そんなに年配という感じではなく、中堅といった年齢に見えた。簡単な問診と聴診が終わると、その医師は診断書にペンを走らせ始めた。


■「裸足で足、ゆらゆら」にカルチャーショック


 ぼくはその様子を眺めていた。そして何気なく視線を下に向けると、あることに気づいた。その医師は素足なのである。サンダルも脱いで、足をゆらゆらさせていた。ぼくはその姿を見てこう思った。


 (ああ、この人は、今の仕事が好きじゃない。狭くて暗いビルの一室で、楽しくもない仕事をしているんじゃないかな)


 ぼくが大学病院で患者家族と相対するときに、「裸足で足、ゆらゆら」は絶対にない。もっと真剣に患者に接している。言っては悪いけれど、この先生は倦(う)んでいるなと感じたのである。


 この光景は強烈だった。当時のぼくは大学病院で最先端の医療をやっていたので、こういう医者人生もあるのかと、ちょっとカルチャーショックを受けた。決して見下したという意味ではなく、違う世界だと感じた。ちなみに、ビルの一角のテナントになって診療所を運営することを「ビル診」という。

■開業コンサルタントも引き受けるリース会社がある


 しかし人生、どう転ぶか分からない。体が弱かったぼくは、44歳の春に開業しようと決めた。それしか選択がなかった。その辺の事情は『患者が知らない開業医の本音』(新潮新書)に詳しく書いた。そうすると、自己資金が200万円のぼくは、ビル診しか選択肢がない。土地を買って、建物を建ててなどは、到底できるはずもない。


 そうか、あのときに見た先生のように、狭く、暗い所で裸足で診療するのか……と思うと、強烈に憂鬱(ゆううつ)になった。でも諦めるしかない。ビル診でも何でも、とにかくどういう手順で準備をすればいいか全然分からない。そこで友人の開業医たちに、開業するための準備の仕方を教わった。


 開業の第一段階は資金調達。医療に特化したリース会社があり、開業コンサルタントも同時に引き受けてくれるということが分かった。ぼくはまずZリース会社の人に話を聞きに行った。


 Zリースの支社に行くと3人の若手営業マンがいた。彼らは、いきなりお金の話を始めた。ビルを借りるのにいくら、内装工事にいくら、医療器具を揃えるのにいくら、患者が何人来て収入がいくら……そうすれば何年後にはこれだけのお金がドカーンと貯まりますよという話がどんどん進んでいく。「もう、爆発!」とか煽(あお)ってくる


■「ドカーンと患者さんに来られても困る」


 ちょ、ちょっと。これではまるで洗脳セミナーではないか。ぼくは別にお金が欲しいわけではない。金持ちになりたくて開業医になりたいわけではない。これはちょっと違うなと思い、ぼくはZリースとの話に積極的になれなかった。


 自宅に帰って妻と話し合ったが、やはり妻も「儲け話」には興味がなかった。この話は放っておこうと思った。ところがしばらくすると、Zリースからメールが来た。そこにはこうあった。


 東京都杉並区で今度新規に産婦人科クリニックを立ち上げる。この地域は、人口に対して産婦人科が少ない。かなりのお産の数が見込まれる。その産科の先生は、1カ月健診をやってくれる小児科の先生を探している。どうですか? その産院の隣のビルで開業しませんか? ドカーンと赤ちゃんが来ますよ。


 東京かあ。ぼくは千葉市在住。千葉市から杉並区まで一体どれくらい時間がかかるんだろう。若いうちはいいかもしれないけど、やがて歳を取ったらとても東京まで通えないんじゃないかな。それに、ドカーンと患者さんに来られても困る。ぼくは地に足をつけてゆったりと仕事をしたかった。妻と話し合ったが、その話は断った。Zリースさんとは相性がよくないのかもと思った。


■「建て貸しという方法があります」


 先輩の開業医に紹介されたのは、コピー機で有名なR社のRリースだった。Rリース社の営業の青年は夜遅くに大学病院まで説明に来てくれた。フットワークも軽いし、話してみると明朗快活で、若いが自信をみなぎらせている印象だった。


 Rリースさんが尋ねる。


 「開業までのタイムスケジュール感は分かりました。で、先生はどんな感じのクリニックを希望していますか?」
「希望も何もお金がないので……ビル診しかないと思っています」
「建て貸しという方法もありますよ」


 初耳である。


 「なんですか、それ?」
「先生が希望の土地を選んで、地主の大家さんにクリニックを建ててもらうんです。そして先生は大家さんに家賃を払って診療するんです。クリニックは先生の望み通りの大きさ、間取りになります。ビル診より楽しく仕事ができますよ」
「ちょ、ちょっと待ってください。それって一体いくらかかるんですか? 本当にお金がないんです」
「ビル診よりかは少し出費が多いかもしれませんが、自分で土地を買って、自分で建物を建てるよりはるかに安いですよ」


 なんと。そんなシステムがあったのか。あの狭くて暗いクリニックが脳裏に浮かぶ。うう、いやだ。穴蔵のような狭いスペースで一生仕事をしたくない。


■借金が返せるくらいは患者さんが来てくれるのだろうか


 しかしぼくの心配は、Rリースさんに借りたお金を返せるかどうかにあった。開業医というのは、自分のクリニックを始めるときに、それまで働いていた病院に通ってくる患者をごそっと自分のクリニックに連れてくるという話をよく聞く。


 だがぼくの場合、大学病院で診ているのは、小児がんとか、先天的な異常に基づく内臓の病気の手術後とかばかりで、小児科を標榜する予定のぼくのクリニックで診るのは無理がある。いや、診てもいいのだが、それって患者のためにならないのではないか。それよりゼロから始めた方がいいような気がする。


 となると、ぼくが始めるクリニックは、地域の人たちにとってまったく未知の医療機関になる。ドカーンと患者が来なくてもいいが、全然来なくて潰れそうになるのも困る。借金が返せるくらいは来てくれるのだろうか。全然分からない。



■懸案の借金は繰り上げ返済で返すことができた


 Rリースさんは悠然としている。


 「大丈夫ですよ。失敗した人、見たことありません」
「……でもぼくが最初の人になるかもしれませんよ」
「まあ、千葉大の先生ですから大丈夫でしょう」

「担保もありませんよ」
「大丈夫です。貸します」


 迷った。迷ったが、建て貸しというワードの魅力がまさった。ぼくはその夜、妻と相談してRリースさんの話に乗ることにした。


 話をしていると、Rリースさんはこういった建て貸し方式に慣れているらしく、クリニックを建てる業者もすでに決めてあった。全国的に有名なハウスメーカーだった。こうして、まず土地探しから始まった。紆余(うよ)曲折はあったが、ぼくの自宅から車で20分くらいの所に広い土地が遊んでおり、地主さんにお願いをしてクリニックが建つことになった。


 で、懸案の借金であるが、これは計画以上に順調に返すことができた。はっきり言えば繰上げ返済で返した。当初はドカーンというほど患者さんは来なかったが、春に開業して秋には行列のできるクリニックになっていた。何がよかったのだろう? 自分ではよく分からない。岬の突端にぽつんとあるクリニックを目指したが、そうはならなかった。






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松永 正訓(まつなが・ただし)
医師
1961年、東京都生まれ。87年、千葉大学医学部を卒業し、小児外科医となる。日本小児外科学会・会長特別表彰など受賞歴多数。2006年より、「松永クリニック小児科・小児外科」院長。13年、『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』(小学館)で第20回小学館ノンフィクション大賞を受賞。19年、『発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年』(中央公論新社)で第8回日本医学ジャーナリスト協会賞・大賞を受賞。著書に『小児がん外科医 君たちが教えてくれたこと』(中公文庫)、『呼吸器の子』(現代書館)、『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』(中央公論新社)、『どんじり医』(CCCメディアハウス)などがある。







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橋下徹氏>中学校が願書出し忘れ、生徒3人志望校受験できずに「首長の出番…例外を認めて願書受け付けを」

2024年03月05日 08時05分35秒 | 受験のこと
橋下徹氏 中学校が願書出し忘れ、生徒3人志望校受験できずに「首長の出番…例外を認めて願書受け付けを」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース 




橋下徹氏 中学校が願書出し忘れ、生徒3人志望校受験できずに「首長の出番…例外を認めて願書受け付けを」
3/4(月) 12:39配信




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スポニチアネックス
橋下徹氏


 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(54)が4日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。福岡市東区の私立博多女子中学校で2月、公立高校の入学願書を学校側が出し忘れて生徒3人が志望校を受験できなかったことについて言及した。


 出願業務を担当した教諭が、締め切りを勘違いし、高校受験の願書を期限までに提出できなかった。3人が受験を希望したのは、福岡県古賀、福津両市と同県新宮町の一部事務組合が運営する古賀竟成館(きょうせいかん)高校。中学校の校長が高校側と掛け合ったが「例外を認めるわけにはいかない」と受理を認められなかったという。


 番組では、志望校を受験できなかった生徒の父親が「ミスが起こったのは本当に…私はその後の対応を言っているんですよね。前向きにいろんな提案があって、こうしていこうというのも全くない中で、こちらはお金が欲しいわけじゃないのに、親御さんの気持ちを補償っていう形で誠意を見せたいという言葉はありますけど、それが結果、形として出てきたのがあり得ない金額で解決しよるんやなと」などと話しているインタビューを放送。学校側は、系列の博多女子高校への進学と和解金30万円を提示しているという。


 橋下氏は「いきなり法律をボーンと表に出す必要はないとは思うんですが、ただこの事案をみると、柔軟に対応すべきだと思う」とし、その理由について「公平性はまず第一なんですけれども、正当な理由がある場合には例外を認めるべきだというのが法の大原則。今回、正当な理由を見ると、子供たち側の方が直接、願書を出せるような状況であれば、そこの締め切りを忘れたのであれば子供たち側のミスになってしまうんですが、高校側が中学で(願書を)取りまとめてくださいという形態にしている。これは高校の方の利便性というか、生徒個人から受け付けをすると、いろいろ訂正とかあって高校は事務が煩雑になるんです。ですから中学まとめてくださいねというのは、高校の利益のためでもある」と説明。


 「中学がミスしたことが1番悪いんですけれども、そういう願書の形態を高校側がやっておいて生徒側に一切ミスがないのであれば、これを例外を認めるべき」と指摘し、「教育現場でこういう一律の対応をするのであれば、公立高校で各自治体が共同で設置した高校らしいので、ここは首長の出番。入試に直接介入するのはだめですが、願書受け付けのところくらいは首長が例外を認めるということで受け付けをやってほしい。ぜひ考え直してほしい」と自身の考えを述べた。






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横浜港の朝です

2024年03月05日 06時03分12秒 | 日々の出来事
やはり、さわやかな朝です⭐


10/13/2023
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おみくじの序列

2024年03月05日 03時03分00秒 | いろいろな出来事
知りませんでした笑



7/19sun/2020
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なぜ人間は眠る必要がある? 28時間で日本酒一合と同じレベルに

2024年03月05日 00時03分54秒 | 医療のこと
なぜ人間は眠る必要がある?28時間で日本酒一合と同じレベルに


人はなぜ眠るのか?名古屋大学の尾崎紀夫教授が、最新の研究結果を元に、体、脳、心の関係を1話10分で解説します。


3/19/2022

なぜ、人間には睡眠が必要なのか?睡眠も、進化を遂げている
実は下等な動物には「活動と休息」しかなく、睡眠はあまりはっきりしていません。それが、われわれ人間にいたると、レム睡眠とノンレム睡眠(深い睡眠)に分かれてきます。 

極めて無防備な、生命の維持には不向きな状態になるため、どちらかというと、ない方がいいのではと思われるのに、睡眠はどんどん進化しています。なぜ睡眠は必要なのか。その意味は何かというところからお話をしたいと思います。


28時間寝ないと日本酒1合を飲んだときと同じ判断力に
体にとって睡眠はとても重要です。睡眠期間中にだけ成長ホルモンが出て、我々の成長を促します。また、睡眠は血液中の成分である血球をつくる働きを担い、全身の細胞において新陳代謝を促進します。 

睡眠は、体にとって重要であると同時に、脳にとって極めて重要だということが、最近ではよく分かってきました。昼間のわれわれの記憶をきちんと定着し、整理をします。 我々の脳は、昼の間に神経細胞のつながりをつくります。しかし、つながりはぐちゃぐちゃとした、極めて未整理な段階で夜を迎えます。夜を迎えた脳は、その昼間の記憶をきちんと整理していきます。 そのため睡眠を取らないと、われわれの脳の働きがとても悪くなります。28時間眠らないと、注意力や判断力、運転技能は、日本酒1合を飲んだときとほぼ同様に低下するということが医学的にもわかっています。


睡眠系と覚醒系にリズム系の3つが睡眠を調整している
では、一体どのようにしてわれわれの睡眠は調整されているのでしょうか。 スペイン風邪によって、まったく眠れなかった患者さんと起きることができずに眠り続けた患者さんと二つのタイプが出たのです。

これらの患者さんの脳を、エコノモ(von Economo)という神経学者が1918年に調べました。 その結果、眠れなかった患者さんの方は、脳の一部である視床下部の前方辺りにダメージを受けたために睡眠が取れないとわかりました。一方、こんこんと眠り続けた患者さんは、視床下部の後ろ側にダメージを受けていました。 その結果、睡眠と覚醒を司る二つの中枢が脳にあり、われわれの睡眠と覚醒のバランスを取っているだろう、と彼は考えたのです。 

その後、さまざまな研究により、最近では睡眠系と覚醒系にリズム系というものを加えた三つが、われわれの脳にあることがわかってきました。



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