うさぎ学園 多趣味部

学長でウサギのわちゃまる君・ZIPPO・ウイスキー・旅行・ガーデニング・釣り・・・今日も全力で遊びます!

そうだ、また那須に行こう!(その3)九尾の狐伝説 殺生石

2017-11-06 19:33:41 | 65号室 2017年11月 那須旅行
殺生石(せっしょうせき)は、栃木県那須町の那須湯本温泉付近にあります。


学生時代に一度来たので、これが二度目。
運良く駐車場が空いているのが道路から見えたので、そのままIN!
相変わらず硫黄臭いな~。



有毒な火山ガスの硫化水素、亜硫酸ガスなどが噴出していて、昔から「鳥獣がこれに近づけばその命を奪う、殺生の石」といわれています。



有毒ガスの排出量が多いときは立ち入りが禁止されることもあるんです。
この木道を歩いて殺生石本体に向かいます。
硫黄臭いけど、風景はいいね。



だってほら、石が硫黄で黄色いしさあ~。
地面も硫黄で黄色いしさあ~。



お?なんだ?変なもんがあるぞ?



『湯の花採取場』。
湯の花採・・・以下が埋まってるけどね。



昭和18年以降は採取は行われなくなっています。



二手に分かれている木道の向こうには・・・地蔵。



スゴイよ。
地蔵だらけだよ。



『千体地蔵』っていいます。
まあ、ホントに千体あるかどうかは別として、何だか凄い景観だ。
見かたを変えると、ちょっとキモイ。



見えてきましたぜ、『殺生石』。
注連縄(しめなわ)が巻かれている石がありますね~。



これが殺生石の本体。
大昔・・・中国やインドで悪行をつくした「九尾の狐」伝説にまつわる史跡です。
全身を金色の毛で覆い9本の尾をもつという「白面金毛九尾の狐」の伝説があるんですね~。
那須温泉神社社務所が発行している『伝説 殺生石』の中に「白面金毛九尾の狐」の物語が書かれています。
噛み砕いて脚色して分かりやすく説明すると・・・
・しっぽが9本の九尾の狐誕生!狐は長生きするとしっぽの数が増えて、妖力を増すそうな。
・中国の王の后(きさき)に化けて、悪行三昧・やりたい放題。
・インドにビザ無しで渡り、太子の后となってまたも悪行を尽しまくり、ある夜、突然姿を消す・・・まあ、夜逃げ。
・数百年後、16、7歳の女子に姿を変え、遣唐使の船で日本に渡る。遣唐使イチコロ。相手はJKだしね。
・約360年後、赤児に化けて子宝に恵まれない夫婦に拾われます。善意にメッチャつけこみました。
・藻女(みずくめ)と名付けられ、夫婦にとても愛されて美しく成長します。
・18歳で宮中に仕え、才色兼備と称えられます。そりゃあね、長生きしてるし化けられるし。これで才色なかったら生きてた意味も無いもんね。
・名を「玉藻の前」と改められて鳥羽院のそばに仕えます。
・鳥羽院を殺し、やがてはこの世を支配して人の世を滅亡させようとしましたが・・・バレ。
・陰陽師・阿部泰成が玉藻の前を九尾の狐と見破ります!
・玉藻の前は泰成との対決に破れ、化けの皮が剥がれて(化粧が落ちたわけじゃないよ)「白面金毛九尾の狐」の姿で超逃げた!!
・逃げたくせに狐那須野に現われて、女子をいっぱいさらいます。
・那須の領主、須藤権守貞信が朝廷に九尾の狐の退治を要請します。でも、なぜ自分でやらん?
・朝廷は三浦介と上総介を将軍、泰成を参謀にして八万もの軍勢を派遣します。いやいやいやいや、多すぎないか?ビビリか。
・軍勢は九尾の狐退治のため、犬追物で騎射を訓練します。てか、訓練されてる兵が八万人の中にいなかったのか?違う意味で凄い。
・貞信が「目的物に必ず命中し、刺さったら抜けない矢」を手に入れます。釣り針みたいに『かえし』が付いてるだけだな、多分。
・貞信が九尾の狐を射殺しました!勝利・・・と思ったら九尾の狐は巨大な毒石に姿を変えます。往生際が悪いっす。
・村人たちが毒石を「殺生石」と名付けます。内心「いい迷惑」。
・鎮魂のため派遣された名僧たちが殺生石の毒気で次々と倒れます。必要なのは法力じゃなく防毒マスクだったね。
・源翁和尚が殺生石を教化。その時、殺生石は3つに割れてふっ飛び、ここに1つが残りました。うん、観光用。
・殺生石は急激に毒気を弱めますが・・・今なお毒を吐きつづけているんです・・・。
・・・とまあ、こんな感じなんですね~。



てっぺんにあるあの石は、特に名はありません。
昔はこっちが殺生石だと思ったんだけどね。



記念撮影しました~。
混雑するほどの観光客はいませんでしたよ。



次回は『伝説 殺生石』をまとめた那須温泉神社に行きますよ!