日本穀物検定協会が2月27日発表した2018年産米の食味ランキングで、有名ブランドの新潟県魚沼産コシヒカリが5段階で最高評価の「特A」に復帰した。
前年は特Aが設定されてから初めて2番目の「A」に落ちていた。
特Aは前年から12増えて55銘柄となり、過去最多だった。
2018年産は夏の猛暑など天候不順が影響し、全国の作況指数は「やや不良」の98だった。
それでも特Aが最多となったのは、各産地が品種改良などに取り組んだ結果だとして同協会は「品質が底上げされている」と分析した。
魚沼産コシヒカリは1989年産から28年連続で特Aを獲得していたが、前年は初めてAに後退。
県など関係者が復帰を目指し農家への技術指導を強化していたという。
A以下から特Aに昇格したのは富山のコシヒカリや鳥取の「きぬむすめ」など18銘柄。
特AからAに落ちた銘柄も9あった。
ランキングの対象になったのは全国の154銘柄で、Aを獲得したのは67銘柄あった。
特AとAの合計で全体の約8割を占めたことになる。