里の家ファーム

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無題

2014年04月28日 | 社会・経済

27日道新「卓上四季」より

 第一次世界大戦中の北イタリアを舞台にしたヘミングウエーの長編「武器よさらば」(中略)大義のない戦いに翻弄される人々を通して、戦争のむなしさを静かに告発する。苦渋に満ちた物語だ。
 スエーデンのストックホルム国際平和研究所は先日、2013年の世界の軍事費を発表した。総額1兆7470億㌦(役177兆3千億円)。2年連続で減少したそうだが、それでも日本の国家予算の2年分に迫る。減少ではなく「高止まり」と表現すべき現実だ。
 1位はもちろん米国。以下、中国、ロシア、と続き平和憲法を掲げる日本も堂々(!)の第8位。韓国も10位につけている。何とベスト(ワースト)10のうち5カ国が日本とその周囲に位置している。
 わが意を得たりと「わが国の安全保障環境は厳しさを増しており…」と声を張り上げる向きはあろうが、乾いたまきをさらに積み上げるような行為は正しいか。長年の「原則」を捨て、武器ビジネスに血道をあげてよいのか。
 戦争に勝者も敗者もない。悲劇があるだけだ。第1次大戦の開戦から100年。「武器よさらば」と世界に呼びかけるのが、真の「積極的」平和主義というものだろう。

 なぜこんなばかばかしいことがまかり通るのか?先ほどNHKスペシャル「緊急ルポ貧困連鎖社会ー女性たちを襲う危機…」を見たばかりだ。すべての根源はお金にある。経済最優先の資本主義社会では企業の発展(儲け)がすべてだ。人が死のうと生きようと関係ない。ただ安い労働力が必要なだけだ。武器は儲かるが温暖化対策は儲からない。海に沈まんとする島々を助けても儲からない。それよりも戦争が好きなのだ。
 自分らの剰余労働を資本家のために差し出す社会から自分たちで管理する社会へと舵を切らなければ貧困はなくならない。