麺屋 嘉藤＠上福岡 「魚介担々麺＋味付玉子」

空間恐怖症

隙間が空いていると落ち着かなくなり
そこを埋めずにはいられなくなる症状
本棚に一冊抜けていると眠れない
ジグソーパズルを完成させないと眠れない
ガタガタいう机の脚に何かを挟まないと気が変になる
などといった、三次元的な事象への関与を抑えきれなくものはまだ軽度であり
装飾品を過剰なまでにまとって贅を表現せずにはいられないものや
ピアス等を自虐の域を超えて身体に打ち込んでしまうものなど
自らの表現方法を物に依存しすぎる者に多く現れる症状である
また立体的な空間のみならず
絵画や文章等、平面においても
執拗なまでに病的に物事を書き込んでしまうものもこれに分類され



行間を読むといった余白の美とは





正反対に位置するもののことをいう



ヘタに
ラヲタのプロが関わりすぎると
ろくなことにならないことをいう


味付玉子の表記一つにも
「濃厚でひんやり味付玉子」と
卵の冷たさにまで逃げを打つほど
ブレインは相当のラヲタであろうことが
予想されることをいう


一さじの化学調味料が加えられることによって
このウンチクが消し飛ぶのなら
むしろその方が精神的に良いのでは
そう思わせることをいう






七つの約束
其の三
其の五　あたり


ココのバイトは
タイヘンだろうと予想されることをいう
賄いと称して
間違えたラーメンを
日夜食べることが予想されることをいう




まあ
特筆すべきは




そのバリエーションだけ　とはいえ




何通りの組み合わせがあるのか
途中まで計算したけれど
無意味なことを知り
結局断念したことをいう




近くの同業同形態のお店は
戦々恐々であろうことが予想される


が


巡業ラヲタには
非常に低温だったりして




こういう店にも足を踏み入れる
これもまた空間恐怖症なんだよな　と


その性に
涙することをいう