もし私が南海地方に住んでいたならば、どう準備するだろうか。近くに高台も津波タワーもない。しかし南海トラフ地震で数分後に津波が来る地域であったらどうするか。
せめて救命胴衣とヘルメットを着用して「安全に流される」しか身を守る方法はないかもしれません。何も付けないまま津波に呑まれると、助かる確率はほぼ0%です。しかし救命胴衣をつければ、その確率は10%になるかもしれません。あるいは20%ぐらいには。。。
津波から身を守るその1。
第一波は建物内や高台でやり過ごす
津波で一番危険なのが津波の先端と言われています。瓦礫や自動車や建物などが流されて来ます。津波の先端はこれらの瓦礫に押しつぶされてそのまま水に呑み込まれてしまいます。
車に乗ったまま津波に遭遇した場合は、瓦礫が襲ってくる間は車内にいた方が安全かもしれません。車内で救命胴衣とヘルメットを着用し、車が水に沈みだしたらハンマーでガラスを破って水上に避難します。
脱出用ハンマーの常備は必要ですね。
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救命胴衣とヘルメットはトランクに仕舞ってあるかもしれませんから、まず地震が発生したら、高台に向かって避難始める前に、まずトランクから取り出して着用すること。車内が水没するとトランクが開けられませんから。
自宅にいる場合は、とにかく2階に避難。そして2階から屋根に上がれると良いです。家の年寄りでも屋根に上がれる用意は日頃から必要です。
もし家の建物が津波に流されなければ、屋内の方が安全の場合があります。瓦礫が襲ってきませんから、救命胴衣で家の中で浮いていればいいのです。ただ家が津波で流されるような場合は、屋内の方が危険です。屋内で瓦礫に挟まれてなくなったケースもあります。
まず津波の先端をやり過ごす間は、二階の屋内に。水が二階まで上がってきたら、あるいは家自体が流され始めたら、注意深く屋根に上がることが良いと思います。
津波から身を守るその2。
まず仰向けに浮く。
とにかく津波で流されるときは、仰向けが鉄則です。ライフジャケットを着用していれば、浮くのに体力を消耗しません。
これは親子が離れ離れにならないベルトも付いています。
津波から身を守るその3。
流される時は、足を先に。頭を後に。
もう津波の流れに身を任せなければなりません。周囲には危険な瓦礫が無数に浮いています。身体の向きは足を先に頭を後に。これでもし激流で身体が瓦礫や建物に衝突することがあっても、頭を守ることができます。
くれぐれも頭を先頭にして流されないように。靴も脱いではいけません。
津波から身を守るその4。
瓦礫の中ではだんごむしポーズで。
とにかく周囲から瓦礫が身体を打ってきますから、両手を首の横にあて、そして脇を締めます。津波が引いて瓦礫とともに太平洋に放り出される時も、危険です。とにかく頭と首と脇など急所に瓦礫がぶつからないようにしかり保護します。
このポーズはうつ伏せですが、ライフジャケットで浮いているときは仰向けのままだんごむしポーズです。
津波から身を守るその5。
救助を待つ時はヘルプの姿勢で。
太平洋に放り出されました。幸運なことにまだ生きているようです。身体のあちこちが痛いような、まだアドレナリンが全開なので痛みを感じないような。とにかくこれからは救助が来るまでの持久戦です。
これからは救助が来るまで体温が保てるかどうかが、鍵です。胎児のポーズ(ヘルプの姿勢)をとって、とにかく身体を丸めてできるだけ体温が奪われないようにします。
救命グッズその1。
寝たきりの家族がいる場合は、ベッドから救命ボートに移すことが身を守ることになるでしょう。
メーカーサイト:http://selas.jp/products/
救命グッズその2。
首廻りが保護されているのは良いと思います。ただし普通のライフジャケットの10倍の値段です。しかし家族が助かる確率が10%から20%に上がるのであれば安い買い物かもしれません。
フローティングプロテクター
メーカーサイト:https://goo.gl/WORXB1
救命グッズその3。
4人以上が乗れる救命ボート。通常はトランクにたたまれています。近所の人も助けることになるでしょうから12人乗りぐらいの大きさが必要かもしれません。旧約聖書のノアの方舟ですね。
メーカーサイト:https://goo.gl/hVMXpz
参考サイト:是非お読みください。
「津波から生き延びた人達の体験から(及川さん他)、津波克服四(よん)試練」
http://www.avis.ne.jp/~ookubo/2o3.html
ありがとうございます。
※本日は中潮で新月週間ですね。
※本日は中潮で新月週間ですね。
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