まるぞう備忘録

無題のドキュメント

新卒候補生の君たちへ。その2。

2016-10-11 09:37:16 | まるぞう経営学

 どんな企業でも30年というスパンでは、必ず浮き沈みに直面します。たとえ今就活生に人気の企業でも、30年の間には、その人気の業務や人気の部署の大半は、落ちぶれてしまう可能性が高いということです。


 ちなみに私達の世代は、まだ日本はバブル景気と呼ばれた頃でした。



 学生は企業に引く手あまたでした、一流企業と呼ばれる会社であっても、本当に簡単に入れた時代でした。就職氷河期の学生さんには、羨ましい限りであることでしょう。しかし必ず、陰と陽の逆転があるのです。


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役職定年、勇退という名の“お払い箱”
「キャリアショック」に落ち込む50代の葛藤

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 50代社員を取り巻く人事環境の変化、とりわけ役職定年・早期勇退制度にまつわる変化が、彼らに「キャリアショック」をもたらす結果、様々な変化への対応パターンが生まれている。
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 わが国の大手企業のほぼ5割(*)が、役職任期制・役職定年制など(以下「役職定年制等」という)、一定の役職期間・役職者の上限年齢を定め、ポストの明け渡しによる管理職者の新陳代謝を図っている。
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 会社にとっては組織の若返り、新陳代謝を意図した役職定年制度も、当の50代社員にとってこの制度・役割変化の受け止めは、複雑な気持ちだ。こんなに頑張ってきたのに、肩書き・権限は無くなる、給与は下がる、やりたい仕事は出来なくなる…もう、あなたに大きな期待はありませんからと言われたようなもので、まるで体よく会社のお払い箱にされたように感じる。
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http://diamond.jp/articles/-/43702

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 多くの企業では、私達のようにバブル期に入社した世代の人数が多いため、その世代が50歳を過ぎると「役職定年」という形で仕事を外されてしまうのでした。部下もとられ、権限もはずされ、そして給料を減らされます。住宅ローンを抱え子供の教育費が嵩む中、彼らは簡単に会社を辞める訳には行きません。なぜなら50を過ぎたら、今の待遇で雇ってくれる企業などありませんから。こうして彼らの多くは、不承不承(ふしょうぶしょう)ながらも役職定年を受け入れることとなります。大企業一流企業に入社した30年前の時分にはまさか自分が50過ぎにこんな待遇を受けるとは思っても見ませんでした。


 いや、まだ役職定年があるだけ幸せです。会社自体が倒産の危機となり、大幅なリストラの対象になっている人も大勢います。30年前は、まさかあの一流の大企業が潰れるとは、或いは外資に吸収されてしまうとは、本当に誰も思いもしなかったことでしょう。


 ですから、今人気の企業に入社出来たから、人気の部署に配属されたからといって、30年後も安泰という可能性はなく、それどころか、そういう会社ほど栄枯盛衰に晒される可能性が高いと言えます。
 もちろん今の若い世代のあなたたちの大部分はそんなことはご存知と思います。一生この会社に喰わせてもらおうとは思わない。そう考えている人も多いことでしょう。それは正しい考えです。


 今の就活生達が就職して30年後、日本の企業はどうなっているでしょうか。もし日本が大きな国際紛争に巻き込まれず、あるいは日本列島が大きな天変地に遭わないと仮定するならば、日本の人口は今より少ない8000万人程度になっていると思います。そして健康な高齢者の割合も増え、60代、70代でも現役である人が普通となるでしょう。みなさんが50代となってもまだまだ中堅世代である可能性が高いです。


 そして30年後にはAIとロボットの技術が大きく進むでしょう。現在のコンビニやファストフードに相当するようなお店は、もうほぼ無人であるのが当たり前となるでしょう。そして交通機関の運転や運搬もロボットとなるでしょう。みなさんは今、自動車免許を取得されているかもしれませんが、30年後は、「へえ、◯◯さんって普通免許持ってんすか。受ける〜。」と若い人に冷やかされる時代が来るかもしれません。


 これから新卒となる皆さん、あるいは今就活真っ只中の皆さんは、大学時代にいろいろなバイトをされていたことでしょう。しかし30年後は、それらの職種の多くが、なくなっているか、ロボットやAIに置き換えられていると思います
 それどころか、サラリーマンであってもその半分くらいはAIに置き換わってしまう可能性が高いです。今の営業マンは飛び込みセールスとか電話でのアポ取りとか、とにかく名刺だけもらって来いなんてやり方が主流かもしれませんが、もうそんな営業スタイルはなくなるでしょう。



 では、30年後、AIやロボットに置き換われない仕事とは何でしょうか。それはやはり「段取り力」であると思います。それも「相手の立場はおもんぱかる」ことができる「段取り力」です。



つづく



 ありがとうございます。





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