玄徳道

道を語るブログです。

神仙道 余話

2013-02-28 12:55:14 | 考察
呂霊麳神仙と笹目仙人との出会いは、若き笹目秀和老人が中国大陸にシャーマニズムの研究に来られたのが出会いのようです。時は大正の時代です。師命を受けた道士が面識も無い、笹目秀和さんを見いだし、神仙の坐す白頭山、天池に案内されました。
当時、満州王 張作霖も内外の状勢に苦慮されていたようで、それに対処すべく、人知を超えた力の存在を借りようとしました。そこで、天池のふもとに住まい、三世通観の仙術を持ち、ありとあらゆる事象を見通し、虫けら一匹の動きですら感化されていると言う、齢200歳の呂霊麳神仙を招聘されました。満州王は最高の客殿に丁寧に案内し、一夜を神仙一行は過ごされました。しかし、朝食後、呂霊麳神仙のみが、お供の道士 三人を残したまま、いなくなりました。満州王の従者は驚き、城中くまなく探されましたが見つかりません。三日後にお供の道士が恐る恐る、申し出ました。「老仙師は既に山に帰っておられます。」そこで、満州王の従者はあわてて、道士三人に道案内をさせ、白頭山に登ったところ、呂霊麳神仙は天池を眺める巌頭の坐し、笑って長髯をしごいていたそうです。汽車や馬車に乗ったこともなく、お金を持っていない神仙がどうしてあの交通不便な山上に帰って行けたのか、とても不思議であったそうです。

神仙は衣類は一着で擦り切れ、着れなくなるまで着るそうです。食べ物は山中にある木の実だけを食されるようです。

人との会話は民族の言葉が違っても霊的通話で、話されるので、笹目秀和さんが日本語でしゃべり呂霊麳神仙が満州語で話しても意味が不思議と通じたようです。三千年来の秀和老人と天池との因縁、きたるべき、天地部判に際しての任務を説き、そして、十年後、崑崙山の齢400歳の疎勒神仙に教えを受けるように述べられました。

笹目仙人が崑崙山に行かれる前に大本教に行かれました。大本弾圧の三日前です。そこで出口王仁三郎聖師、日出麿さんに会われています。
「御苦労さんやなあ、笹目さん。今度の神業は、わたしに代わって行くんやさかい、しっかり頼みまっせ。」「ほうそうですか、聖師様、それにしても難儀が多すぎませんか。」「あんた、霊界物語をしっかりよんだようやなあ。あの○巻の仕組みやさかえ難儀は避けられやへん。今夜は、日出麿との出会いが必要でっせ、崑崙山にお鎮まり願う御神体は、夜半に勧請しておきますさかい、ゆっくり休まれて明朝きておくれやす。」
日出麿師の住居を訪れると、「待ってましたがな、笹目さん。早くおあがりやす。奉天では、えらい目に遭うたなあ、あんたの避けられない消刧だからやむを得ないね。」「白頭山系の白狐で、元は壇君にお仕えしていたそうですから、妥協すべきでしたか。」「いやいや、妥協はゆるされないね。初めは従順であっても、やがて反旗を翻す素質をもっているから、初めから避けた方が賢明だったと思いますよ。」「霊線を断つために思いきっていったん帰国して、百日の行をやってみましたが、これでよかったですかね。」「あの白孤の執念の後遺症はまだあるが、まあそれで一応白孤との因縁は切れたでしょうが、西北の天地は暗雲低迷していて、御神業の展開は容易ではない。けれども、あなたを於いて他に任務を遂行しえる存在は見あたらないから、あえて、棘の道を押し進んでもらうよりほかはないですね。要は崑崙山中に大本神業の礎石を埋めてくることです。主神は、あなたに絶大な期待をかけておられますから自重して下さい。やがて、地球の裏表がひっくり返るような時が来ると、大本神業の地場が崑崙山中に移らないとも限らないからね。あっははは。」

笹目秀和さんも不安があったのでしょうか、日出麿さんに尋ねました。「白頭山の呂霊麳仙師のお告げには、寸毫の誤りもないのでしょうか。」日出麿さんは「あの仙師は素尊の御代様として、地上に降臨しておられ、一切の俗を離れておられる方ですから、言語動作の上に寸毫の過誤も認められない事を証言します。」
ここにおいて、出口日出麿、運霊さんの霊覚、覚神の度合いが、ずば抜けているのが伺えます。至聖先天老祖も運霊(日出麿さん)の役目は仁尋(出口聖師)以上に難しいものだとし、大道発展のためにとても期待されておられました。老祖は吾に代わり一切を指示せよと、述べられたほどです。大本弾圧の拷問さえなければ輝かしい大神人と成られたのにと残念に思います。

「笹目さん。これが大本の御神体どす。崑崙の神仙があなたの来訪をまっておるずやから、その案内に従いその指示する所にこのまま埋めておくれやす。」出口王仁三郎聖師より、大本の御神体を預かり、笹目秀和さんは崑崙山に向かいました。

疎勒族に奉仕され、崑崙山のふもとの洞窟におられ、天地の呼吸をされておられる疎勒神仙。山頂へは天帝がつかわす天の鳥船、鶴船(鶴仙)に乗り向かわれたようです。坎離印を行じて五十年を経ないと鶴仙に乗ることは許されていないようです。ちなみに鶴仙の大きさは小型ヘリコプターぐらいあったようです。
疎勒神仙より数々の秘法を笹目仙人は伝授されました。。
そして、役割を終えた大本の御神体は無事鎮座されたようです。洞窟への帰りは坎離の鎮魂がみごとであったので単独で鶴仙に乗ったそうです。ここで、笹目秀和老人が「鶴仙に乗った仙人」と言われるゆえんです。

仙人のお茶があり、36種の草を粉にすれば、例えその中に毒草があっても、中和する事になり、崑崙山中では火を焚かず、お湯を沸かさずに、仙人茶のみを水で溶き、何日も過ごされたようです。

神仙の願いとは、人が自然体に還り、胎息を成す者が地上に充満すれば、地上が明るく平和になり、大地自体も、自然呼吸が可能になると言うことです。それにより、地上的鼻孔役割の必要が無くなり、神仙自身の失業を望んでいます。

しかし、現実的には山河は暫時破壊され、空気は汚染され、人心は荒廃し、地球の胎息は元より、鼻孔呼吸までも圧迫され、大爆発、自壊作用の恐れがあり、地球の生命の維持すら難しくなってきています。

自然に還るべき胎息可能な還元法。各人が自己の道を歩む中でそれを見出して自覚される事を希望いたします。


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神仙道

2013-02-25 16:07:21 | 考察
地球は躍動し呼吸をしています。地球意識を覚る者であれば、地球は活(生)きている事を感じます。「人身は一つの小天地であり、天地は一つの大人身である。」この言は正に真実を表しているのです。

多摩道院を創られた故、笹目秀和老人は200歳と400歳の二人の神仙に出会われたそうです。

地球は本来、全身で呼吸されています。しかし、文明の発達、化学汚染、大気汚染、人心の悪化、悪刧により呼吸はままなりません。その呼吸の悪化により、戦争、地震、津波が起こり、天災地災が起こります。その為、根源神は地球の鼻、口に当たる部位を清掃、調節する為に俗人とかかわりが無い神人、神仙にその役割を成さられておられます。

かつて、4人の神仙が天地の呼吸を調整されておられました。

白頭山天池に住まう、呂霊麳(りょりんらい)神仙。
崑崙山南に住まう、疏勒(しゅろ)神仙。
山東泰山の麓で天下を睥睨された賈(じゃあ)神仙。
武陵高原の桃源郷に鎮座した寥(りゃお)神仙。

しかし、今の世界による公害、自然破壊、開発により生きる神仙は何処に。

神仙道による通力の会得は60年の修行が必要とされています。人間本来の性は、天耳天眼を保有していますが5,6万年このかた、物欲が旺盛になり、人が欲に駆使され始めてから通力を失いました。本来の性を完全に保有しないと通力は戻りません。この本来の性を取り戻すことが修行であり、最低60年かかるそうです。
今の世に、天眼天耳により、過去未来、霊界を見聞されている方がおられますが多くは第三の霊が憑依して、見せられ、聞かされているか、正しい、指導霊が駆使されているかの、どちらかです。

人間の身体は五十六億七千万の小身(細胞)からなっています。総合本体が一つの欲望を起こしますと、一つの小身が霊感を拒否する小身と化していきます。人間の欲望に限りが無く、人生は欲望の連続です。遂に五十六億七千万の小身の多くは霊感を受けつけなくなるのです。それらを回光させるのは容易ではありません。ゆえに修道とは欲心を無くす事が大切であるのです。

笹目老人が二人の神仙から小身の回光、本性への成就、神人合一の秘法が授けられました。呂霊麳神仙より月の精気を食む、坎水印の鎮魂。疎勒神仙よりは太陽の精気を食む、離火印の鎮魂です。
人間も本来、体全体で呼吸(胎息)することが出来ていました。しかし、何万年の罪、穢れにより体の表面にある気孔が汚染され、胎息が不可能になりました。根源神はそのことを先知され、あらかじめ鼻孔を造っておられますが、鼻呼吸が今では習慣化され、それが自然であるように感じ錯覚しております。道を得て天人合化を成した成道者は鼻孔を用いずとも胎息することは可能なのです。
そして、坎水印、離火印、を合わせた秘法こそが水火(陰陽)の精気を合わせ、納める秘法、「坎離印の鎮魂」なのです。この坎離を行うことにより、本来への性へ還元し、胎息も可能となるのです。

坎離印の鎮魂を修めることにより、はじめて完全円満な天地人三才合一の即ち陰にして陰ならず、陽にして陽ならず、「純陽魂」と成るのです。大和ことばで言えば「いずのめのみたま」を成就する事が出来るのです。

笹目仙人の著書「神仙の寵児」「モンゴル神仙邂逅記」を読み、多くの人が笹目老人を訪ねましたが、彼はその秘法を授けたことはありませんでした。授けても良いと思う善良な若者も居たみたいですが自ら去ったようです。残念ながら、おそらく、月の精気、太陽の精気を食む秘法を伝授された人はいないと思われます。

中国最後の王朝、清朝の末期、神仙道を修めた賈子羽という人がいました。俗に賈神仙と呼ばれていました。彼の法術は天下無双で、多くの神仙術者が他流試合にきましたが、足元にも及ばなかったようです。また、中国随一の神仙術者として何千という弟子が雲集して、常に門前市をなしていました。
道院が発祥した時に、幾千の弟子から、高弟を十人選び、道院で修行するように述べました。「道院こそが人心を正し、天下を救う大道である。わが神仙道は、法であり術であって、この法術を以ってしては、真に人の心を救うことが出来ない。汝らは、今後わが仙術を顧みること無く、大道を学び天下を救うことを心掛けよ。」道院の道慈の先覚者の多くは、賈神仙の弟子として仙術を学んでおられたようです。

今の多くの人は欲心により、常に体内で火の象は上昇し後宮で枯れ、水の象は下がり黒潭に溺れています。いつまでも水火か交わらず、真の人たる人間は少ないのです。言わば、あべこべの人間が創る社会には、神の意は伝わりません。

坎離の秘法。至聖先天老祖が伝授された坐の奥義書「太乙北極真経」にて明らかにされています。水火を交わる真伝こそが先天坐法なのです。多くの人が易経で云う、「火水未済」の状況から、「水火既済」を得、真の人と成られることを希望します。

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大放棄 捨道

2013-02-18 13:41:43 | 大道

かつて、真の悟り、実相世界、涅槃を体現した釈尊は19歳の時に、生きとし生きるもの全ての苦しみを救済すべく、釈迦族の王子の地位を捨て、富貴を捨て、家族を捨て、ありとあらゆるものを捨て、苦行生活に救済の道を求めました。生きるとは、死ぬとは、病とは、老いるとは、彼の心を悩ませた結果の行動です。富もあり、地位もあり、愛すべき人もあり、普通の人間であればとても、捨てられません。釈尊はおそらく直観的に実相世界が何たるかを感じ、現実世界である相対世界(陰陽即ち吉凶、善悪に囚われている世界)に真実の世界がない事を覚り、虚空の中に仏道を求め、普通の人では為し得ない、大いなる放棄を行ったのでしょう。

出口王仁三郎、尋仁聖師も述べておられます。「信仰の為ならば、地位も財産も親兄弟も知己も朋友も一切捨てる覚悟がなくては駄目である。信仰を味わって家庭を円満にしようとか、人格を向上させようとかいうような功利心や自己愛の精神では、どうして大宇宙に開放された真の生ける信仰を得ることができようか。自分は世の終わりまで悪魔だ、地獄行きだ、一生涯世間の人間に歓ばれない。こうした悲痛な絶望的な決心がなくては、この洪大無辺にして、ありがたく尊い大宇宙の真理、真の神様に触れることができようか。」この言葉は真実です。至言であります。

真神に至る道に世俗的な幸福を求めることは断じてありません。少しでも享楽を望み、幸福を望むのであれば、たとえ、長年の修養により丹を練り、丹を成就し自己の中の宇宙を完成させたとしても、欲望の業火ににより丹を破り自らが焼いてしまうのです。

釈尊には釈尊の宇宙が有り、尋仁聖師には王仁三郎の宇宙が有り、人それぞれの役割があり、それぞれが歩みの中で覚悟、覚神を顕わしたのです。ゆえに例え、今ここで家族を、国を、愛する人を捨てたからと言って、悟りが啓ける事は絶対に在りません。そして釈尊が中道をとなえたのは、自己の全てを捨てた苦行生活の修行では悟りを得られないことを悟った結果です。出口聖師も自己愛の精神を否定し、自己犠牲の精神を述べられていますが、彼ほど、人を愛する篤情の持主はなかなかいません。

要は大放棄の覚悟あるのみです。

「真の救世をこころざす者の共通の思いは、人類の罪業一切を一身に担いあがなおうとする悲壮な覚悟である。己の繁栄や権勢、名望を望む心を捨て去り、自己は塵、ゴミのように踏みにじられ卑しめられようとも、自らが望んで背負い、人類の罪業、刧数の弭化、消刧を図ろうとする。」

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守護霊 守護神への依存からの脱却。そして真の道。脱却道。

2013-02-10 16:53:40 | 宗教
スピリチュアルや多くの宗教、多くの書物には、人間を守る、守護霊、守護神の存在が書かれています。そして、多くの人間がそれを肯定し、信じ、自分を守る存在に感謝を捧げておます。

想いおこせば、私が小学生の時に漫画本「うしろの百太郎」(つのだじろうさん作画)を読んで。感銘し、自己を守る霊的な存在、守護霊を知りました。霊能力者と称されるワールドメイトの深見東州氏、伊勢白山道 リーマン氏、下ヨシ子さん、江原啓之さんもその存在を認めておられます。そして、言わば多くの霊能力者が認め、認めなければならない存在でもあります。そして多くの霊能力者はその存在を先祖霊とされておられます。そうでないとされる方もいますが。

その中で、純粋に霊的守護に頼らずに、感謝のみを捧げ、その感謝磁気により物事の改善をはかり、道を開こうとする伊勢白山道は、お金もかからないし、かなりまともです。しかし、リーマン氏の欠点は他の霊覚者を認めずに排斥し、自己の教えを傲慢さで押し進めて行くことであります。誠に残念です。人の正義、自分の正義、立場により変り。神は善悪をも含むのです。

出口王仁三郎氏は天の使命により守るのが本守護神、勝手に守り、不幸を与えるのが副守護神(はぐれ龍 稲荷 蛇、祟り霊も含みます。)と立て分けられております。

確かに守護される精霊の存在はあります。神仏縁より来る守護眷属の存在です。多くは神社仏閣の神に仕える眷属界より来ります。そして、御先祖の存在。霊脈を宿す人間にとっては必然の守護であり、多くは先祖の御徳の発露にあるようです。

人間の欲望は果てしなく、守護霊をより強固にしたいと願い、幸運、健康、金運を求めます。悪魔邪霊からの追跡、不幸から逃れようと守護たる存在を強くしたいと考えます。
多くの霊能力者はその欲望を受け入れ、有料無料問わずに、自己の霊能により、龍神を憑け、仏を憑け、ワンランク上と称した守護霊を憑けます。そして、多くの人はそれを信じ、それを授けた霊能力者を信じ、依存し、さらに守護霊守護神にも依存します。

人の幸せとは、自らが道を歩み、自己の小天地である、宇宙を顕わし努力し、進歩する事にあります。苦難困難を乗り越え、懸命に歩む姿が惟神の道であります。

真実、守護霊を強くしてもらった云々とは実はその霊能力者による幻想でしかありません。伊勢白山道氏はそれを使い魔による自作自演と呼ぶでしょう。霊能とは想念の世界です。心の世界、幽界です。どんなに優れた霊能力者であろうとも、神が定めた守護なる存在を替える事は出来ません。人の自己意識を大切にされる神です。人間により、霊的存在を強固するなどこの天地間、無為自然の摂理、天理が定まっている以上ありえないのです。

神がその子を守るために守護たる精霊を顕わした言霊を発したのは自己進歩を手助けする為の愛情であります。それは感謝しようがしないが守護に関わりはありません。しかし、感謝する心は自己の不明(自分の弱い心)を包み、自己の心を広くする御徳を呼びます。ここで云う守護の特色は知らざれど守るのです。どんなに悪人であろうが、善悪の垣根はありません。

損得を超えた存在に、幸運、福徳を願い守護してもらおうと損得勘定で守護霊、守護神に少しでも依存する心は欲心であり、逆に守護する存在の心から離れます。人の道は少々の依存も必要ですがあくまでも自立しなければなりません。

では吉凶とはどこから来るのでしょうか。修養、修道から来るのです。人には気が備わっています。今の人は趣味、娯楽、快楽、仕事、学歴、見栄に気を使い、その損耗は激しく、睡眠による気の回復は追いついていません。木に根元が有り、根が栄養を吸収し、幹を太く大きくしようとしても、枝葉が多過ぎれば幹は太くなりません。根元の栄養とは睡眠、先天坐であり、枝葉とは趣味娯楽快楽見栄です。
修養とは修道とは、坐であり、学問(道院では大学 中庸)であります。学問により、徳を学び、思いやりを知り、妄信を正せば、道と合し、気を正します。是を「渾厚の気」と呼びます。渾厚の気が厚くなれば多くは福徳に満ち、霊が固く凝り、神が固く完(そなわ)ります。ここに至り、人の吉祥は神仏等、守護される存在など関係がなく、人が自らの修養に因る事を悟るのです。


「かつての聖人、覚者達には、神仏に依存した人は一人もいないのです。そして、特別に神仏に守護をされて方も一人もいません。すべては自らこれ(渾厚の気)を得て、自らこれを成し、自らこれを修め、自らこれを養い、自らこれを悟るのであります。」


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