ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

大臣は大臣のまま、歌姫は歌姫のまま

2007-05-30 21:12:38 | Weblog
松岡農水大臣の自殺は唐突でした。しかし本人にしてみれば、遺書を八通用意していたことからも覚悟の自殺だったのだと思います。

「末は博士か大臣か」。当選六回にして彼はその頂に立ちました。しかしナントカ還元水で国民の顰蹙を買い、すっかり胡散臭い大臣というレッテルを貼られてしまいました。事務所費などの不透明な処理に関し、国会で話すことを許されず、彼は板ばさみになっていたのかもしれません。

しかし本人が思うほど多くの国民は怒っていなかったのではないでしょうか。それが彼に歪んで伝わってしまったのは、やはりマスコミの存在が大きいと思います。ご冥福をお祈りします。


ザードの坂井さんの急死は自分たちの世代には衝撃でした。ザードの人気がピークだったのは90年代。彼女の歌声とともに20世紀の幕が閉じられたといっても過言ではありません。とにかく声のルックスが良かった。

まだ40歳。あまりにも若すぎる死。自身に何度「負けないで」と問いかけたことだろう。ご冥福をお祈りします。
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アイドルの変遷

2007-05-15 22:47:07 | Weblog
喫煙。出来ちゃった婚。最近話題の元モー娘、いや女性アイドルについて少し。

70年代の代表格はキャンディーズ、ピンクレディー、山口百恵といったところでしょうか。この頃の記憶はおぼろげですが、少し前に放送されたキャンディーズの特番を見ると、意外にも彼女たちが実力派だったことに驚きました。

80年代になると山口百恵と入れ替わるように松田聖子が登場しました。続いて中森明菜、小泉今日子。少し間を置いておニャン子クラブという素人同然の女子高生集団アイドルが出現しました。普通の子による電波ジャックは衝撃的でした。彼女たちは明菜のような歌唱力もなく、キョンキョンのような高いアイドル性もありませんでした。かといって努力の跡も感じられなかった。時代はバブルの入り口。ある意味でおニャン子は「ええじゃないか」と突き進む時代の前兆だったのかもしれません。

90年代はアイドル女優という言葉がひとつのキーワードでした。その象徴的な存在がヒロスエでしょう。あの早稲田入学時の騒動はすごかったですね。また菅野美穂やともさかりえら実力派女優の出現もこの時代の特徴です。

そしていよいよモーニング娘。の登場です。「モーニングコーヒー」でスターダムにのし上がり、なっち、ゴマキ、そして辻ちゃん、加護ちゃんを輩出。彼女たちもある意味ではおニャン子と同じ普通の女の子かもしれませんが、努力、プロフェッショナルを感じさせる点ではむしろキャンディーズやピンクレディーに近い気がします。

00年代に入るとモー娘や松浦亜弥などの歌中心のアイドルが存在する一方で90年代のヒロスエ、菅野の流れを汲むアイドル女優たちに勢いを感じます。たとえば上戸彩、沢尻エリカ、長澤まさみ。彼女たちは女優業中心ですね。これが今の時代の流れかもしれません。

ざっと70年代から約30年のアイドルを振り返ってきました。高橋由美子さんが「最後のアイドル」といわれた時もありましたが、結局はその後もアイドルは形を変えながらも次々に生まれてきました。「アイドルは世につれ、世はアイドルにつれ」。こんなことを書いている瞬間にもまた新たなアイドルが生まれているかもしれません。
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