ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

季節の橋

2019-02-28 19:23:43 | Weblog
定年を迎えようとしているマフラーが
明日からの老後に不安を抱えている

無数に響くカレンダーがビリビリと破かれる音
過ぎゆく季節を放り投げ
人々は春を手元に呼び寄せる

三寒四温のバス停で、制服姿のはしゃぐ君
僕はポケットに手を突っ込み
奥底に埋まっている記憶をせわしなく探る
取り出したくしゃくしゃの色あせた写真には
あの日の夢や香りがぼやけて浮かんでいた
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A級順位戦最終局 名人挑戦は誰か?降級は?

2019-02-26 19:18:51 | Weblog
今期の順位戦は師弟同時昇級がかかる藤井聡太七段のC1級1組に注目が向いていますが、本来的には将棋界の一番長い日とも称されるA級順位戦最終局が注目です。3月1日に一斉対局ですから、まもなくですね。

佐藤天彦名人への挑戦権を獲得する可能性のある棋士は3人。現在、7勝1敗と単独首位の豊島二冠、それを6勝2敗で追う広瀬竜王と羽生九段です。自力で名人挑戦を決められるのは豊島さんだけなので、豊島優位は確かなのですが、広瀬さんと羽生さんが直接対決で必ずどちらかが2敗を守るため、豊島さんが負ければ確実にプレーオフとなります。

豊島さんの対戦相手は久保九段。今期の順位戦成績は4勝4敗。久保さんといえば、昨日までは久保王将だったのですが、現在絶好調の渡辺棋王に4連敗のストレート負けを喫し、気分的には沈んでいるでしょう。順位戦も挑戦も降級もなく、モチベーションを上げる材料も乏しいと思われます。対して豊島二冠は念願の名人挑戦がかかった大一番。ポーカーフェイスの豊島さんですが、心の底では是が非でも勝つという強い決意で臨むはずです。ひとつ不安があるとすれば、去年も最終戦に勝てば挑戦という立場だったのですが、豊島さんは敗れ前代未聞の6人でのプレーオフとなり、挑戦を逃しました。今期は念願のタイトルを2つ取った豊島さんが精神的な成長を見せるのか、捌きのアーティストと言われる久保九段が意地を見せるのか注目です。

羽生広瀬戦は竜王戦の熱戦再びというところですが、ここのところ広瀬さんが調子をやや落としており、わずかに羽生さん有利と予想します。そしてもし豊島さんが久保さんに敗れプレーオフとなれば、昨年同様追いついた者の勢いが勝る可能性はかなりありますね。

そして降級争いですが、すでに阿久津八段の降級は決まっていて、残り1名が誰になるのかが焦点です。可能性があるのは2勝6敗の深浦九段と3勝5敗の三浦九段です。最終局で「深浦勝ち三浦負け」となると星は並ぶのですが、順位の関係上、三浦さんが降級となり予断は許しません。深浦さんの対戦相手は糸谷八段、三浦さんの対戦相手は稲葉八段。いま最も降級に近いのは深浦九段ですが、深浦さんの執念、三浦さんの最近の不調を考慮すると最後まで分かりません。

名人挑戦に話題を戻しますが、来期は復活した渡辺二冠がA級に返ってくることでさらに争いは激化し、さらに近い将来、藤井君が上がってきます。それまでに豊島さん、広瀬さんは初の名人位、そして羽生さんはタイトル100期とそれぞれの思いがぶつかり合うことになります。可能性のある3人としては是が非でもここで挑戦権を獲得しておきたいところです。


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2人のヒロインを襲った病魔

2019-02-22 19:36:14 | Weblog
平成も終わりにきて、これまでの常識を超える若い才能が続々と出現している印象です。将棋の藤井聡太、野球では大谷翔平、テニスの大坂なおみ。卓球界も男女ともに10代の若い選手が中国のトップ選手を破るなど頼もしいですね。そして水泳界では池江璃花子。東京オリンピックといって個人的にまず思いつくのが池江選手でした。彼女がまさか白血病の診断が下されるとは想像もつきませんでした。

リオ五輪での活躍もさることながら、昨年のジャカルタで行われたアジア大会での日本人初の6冠は驚異的であり、東京五輪でのさらなる爆発を予感させるものでした。しかしそれからわずか半年、彼女に重い病が襲いました。タイムも伸びない。疲れが抜けない。まさかその原因が白血病とは。本人も実感がなかったと告白しています。

白血病というと夏目雅子さんや「世界の中心で、愛を叫ぶ」など不治の病のイメージがありますが、今では10代の7割が回復しているということなので、また元気な姿を見せてくれることを願っています。かといって東京五輪に彼女が出場するのはほぼ無理と思われます。現実的には2024年のパリ五輪でしょうが、病気が回復してもオリンピックレベルの選手に戻れるとは限りません。個人的には病気が治り、プールに戻ってこれれば満足です。子供たちの前で泳ぎの手本を見せる池江選手が見れればそれで充分です。今春、高校卒業だったと思います。まだ18歳。彼女のこれからの長い人生は始まったばかりと思いたいです。

もう1人のヒロインは堀ちえみ。堀さんは口腔がんでステージ4とかなり進行した状態での判明でした。彼女のブログを少し読みましたが、「私はもういいかなとも思いましたが、高校1年の娘に泣かれて病気と戦うことを決意しました」といったことが記されていました。

堀ちえみといえば、僕らの世代は「スチュワーデス物語」です。彼女の曲はあまり覚えていないのですが、このドラマが流れている60分間は彼女のファンでした。「ドジでのろまなカメ」と言われるほど不器用だけど、風間杜夫演じる熱心な教官の指導もあり、次々とスチュワーデスになるための試練を乗り越えていきました。そして教官への淡い恋心。懐かしいです。僕は今でも彼女を思い浮かべる時、当時の顔を思います。そんな彼女も波乱万丈の半生を送り、50を過ぎたんですね。

大変な手術になるのだと思います。自分のためでなく子供たちのために闘病することを決意した彼女は勇敢で優しい人だと思います。ぜひ、手術が成功して元気な姿を見せてほしいと願います。

それにしても人生とはなんと過酷なのだろう。池江さんにも堀さんにも栄光はあったけれど、どうしても試練のほうが大きく見えてしまう自分がいます。生きる苦しさに相当する価値などあるのだろうかと。個人的には何年も前から人生そのものは修行で、いつかそれは自分に返ってくる。しかし、それが生きているうちなのか死後なのかわからない。死後の世界があるのかも分からない。そんな考えが浮かんだり消えたりしています。
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眠気

2019-02-19 19:28:29 | Weblog
生きる過酷さ知り尽くしても
どんな意味があるのだろう
振り返る仕草
フタされた未来
もう二度と開かない

男だったら涙見せずに
何度でも立ち上がれ
懐かしい声が風に揺られて小さく聞こえた

まさかの道をとぼとぼ歩き続けるうちに
美しいものはただ汚れていき
陽は傾いて弱まった

足を止めることが多くなり
目を閉じることが多くなり
コンクリートに寝転がる欲求のみが強くなっていく
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藤井聡太、朝日杯連覇

2019-02-17 19:19:49 | Weblog
藤井聡太七段が、朝日杯将棋オープン戦で2連覇を達成しました。去年の中学生での優勝ほどの驚きはありませんが、それでも全棋士参加の棋戦での快挙は凄いですね。まだ16歳、高校1年生ですから。

前年優勝のため、本戦シードでベスト16から登場した藤井七段は地元でのA級棋士相手の2局を得意の角換わりで圧倒。ベスト4に進出しました。そして迎えた昨日の準決勝の行方八段戦。腰の重い将棋を指す行方さんは角換わりを避けて矢倉に組みましたが、藤井君は苦も無くうまく対応しました。120手で藤井君が危なげなく勝ち進みました。

休憩を挟んで、午後から行われた決勝の対戦相手は、昨期の不調から完全復活を果たした強敵、渡辺明棋王でした。中学生棋士同士、ファン待望のカードは渡辺さんが角換わりを避け、雁木という戦型になりました。じりじりと陣地を取り合うような将棋になりましたが、藤井君の駒が徐々に拠点を築きながら前進し、次第に渡辺さんを追い詰め、最後は4四龍という華麗な一手で事実上の勝負は決しました。いずれも後手番での勝利。相変わらず、振り駒運には見放されている藤井君ですが、そんなことはお構いなしとばかりに、次々と難敵を下しての連覇達成でした。

この段階までくると、そろそろタイトル獲得に本腰を入れたいところです。藤井君の実力に関しては、もはや説明不要なのですが、1つ課題を挙げるとしたら、時間の使い方だと思われます。時間を使い切り、秒読みに追われた時にやや不安があります。こないだの順位戦の近藤五段戦もその展開でした。朝日杯は持ち時間40分。この棋戦に相性がいいのは間違いないですから、朝日杯の時間の使い方を取り入れて、もう少し決断良く指せれば、終盤で時間を残すことにつながり、定評のある読みの精度もさらに上がることは間違いありません。

もう1つ見えてきた記録があります。中原16世名人の8割5分5厘という最高勝率記録です。昨日の2勝を加えた藤井七段の今期成績は40勝7敗、8割5分1厘。あと2連勝で記録を上回ります。しかしまだ3月末までありますから、最低でも5、6局は対局が組まれるでしょう。1度でも負けてしまうと難しい状況です。いかに藤井君といえども、そう何度も訪れるチャンスではないと思うので、ぜひ半世紀以上残っている偉大な記録を塗り替えてほしいところです。
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「君はロックを聴かない」分析

2019-02-14 19:37:11 | Weblog
年末の音楽番組で「マリーゴールド」を聴いてからあいみょんにはまりつつあるのですが、新たに気になった曲がありました。1つは「生きていたんだよな」。まくし立てる様なセリフから入るこの曲は、現代社会への痛烈なメッセージです。この曲から尾崎豊の世界観と似ているのではと記したのですが、彼女が最も影響を受けたのはスピッツと話していました。個人的に引っかかったもう1つは「君はロックを聴かない」。この曲好きですね。スピッツ的な色彩もはっきり感じ取れます。

埃まみれドーナツ盤には
あの日の夢が踊る
真面目に針を落とす

この表現は明らかに昭和ですね。CDではなくレコード。あいみょんの父親が浜田省吾のファンらしいのですが、彼女は幼いころからそうした音楽を聴いて育ち、自然とこうしたフレーズが身についたのだと思います。

僕の心臓のBPMは
190になったぞ
君は気づくのかい?

男心がよくわかるね!というよりもあいみょんには、昔の若い男性が憑依している気がします。「私」より「僕」の方がしっくりくると語ってもいました。彼女の心に住み着いているというか。それぐらいリアリティーのある歌詞を書きます。彼女の場合、歌詞が先、曲が先ということはなく、ギターを弾きながら同時に作ってしまうそうです。

君はロックなんか聴かないと思いながら
少しでも僕に近づいてほしくて
ロックなんて聴かないと思うけれども
僕はこんな歌であんな歌で
恋を乗り越えてきた

このサビの部分、特に好きです。歌詞もメロディーも彼女の声の表現も。この若い男性は彼女がロックなんか聴かないだろうということは大体わかっているんですよね。でもレコードをかけずにはいられない。なぜなら口下手な彼なりの自己紹介だから。理解してくれないだろうけど、理解してほしいという矛盾した思い。野球に全く興味のない彼女をスタジアムに連れて行ってしまうのと意味合いは同じですね。メロディーも切なくて素晴らしい。

あいみょんにはこれまで通り、自由な表現を続けてほしいです。売れてしまうと、広く浅く好まれるような曲を作ってしまう人が多いですが、彼女にはそのスケールのままさらに大きく羽ばたいてほしい。個性が強く、なおかつ幅広い年代に受け入れられる稀有な存在になれるアーティストだと確信しています。
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笑えて泣けてくる

2019-02-11 21:13:07 | Weblog
選挙期間中の名前の連呼のように
止まない雨はないとか
明けない夜はないとか
陳腐な言葉たちがなみなみと注がれる

ジャンクフードの満腹感でベルトを緩めたら
止まないプリンや明けないケーキが次々と運ばれてくる
これらを食べ尽くす別腹などもはやどこにもない

地獄に落ちてから30年が過ぎた
あの時、僕はまだ高校生だったのか
何だか笑えて泣けてくる


最近、よく死者に話し掛けるようになった
たまに声を返してくれるけれど
向こうでの生活は一切語らない

冷たい小雨降る中
札束も、針を刻まぬ時計も
世間知らずの海にあっけなく飲み込まれてゆく
何だか笑えて泣けてくる
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「盤上の向日葵」感想

2019-02-07 21:07:09 | Weblog
2018年本屋大賞2位「盤上の向日葵」の感想を。読者大賞というのは書店員の投票によって決まるんですよね。

一言でいうとタイトルに含まれている向日葵とはむしろ対照的な、いまにも降り出しそうな雨雲が物語全編を覆っているような印象でした。向日葵も小説の中で効果的に使われてはいるんですが。

上条桂介六段という将棋棋士がこの小説の主人公で、今から約四半世紀前、タイトル戦の大舞台に立つのですが、彼がそこに至るまでの軌跡と、日本に7つしかない高級駒とともに遺体が発見された事件の捜査が交互に書かれていて、この2つの話が一本の線としてつながっていく過程を丹念に描いています。舞台を現在に設定しなかったのは、将棋界への影響を考えたからかもしれません。いま将棋界で最も輝いている藤井聡太七段を陽とすれば上条六段は暗い陰を纏っています。将棋界全体を照らす眩いばかりの才能もあれば、悲しい才能もある。上条は後者です。

彼の生い立ちも母親はいなくなってしまい父親には虐待を受ける幼少期。しかし、そんな中でも彼を救おうとする恩人が現れます。そして何よりも将棋との出会い。上条は将棋の大好きな少年でした。才能を見込んだ恩人は上条の父親に将棋のプロ養成機関である奨励会に入会することを許可してほしいと頼みに行くのですが、上手くはいきません。上条は将棋から離れたり、またふとしたきっかけで将棋と再会したりを繰り返すことになります。

もう一つの小説の軸は高級駒とともに遺棄された殺人事件の捜査ですが、中心人物は石破というひと癖あるベテランと佐野というまだ若い元奨励会員の2人の刑事です。本業は一流でも将棋はずぶの素人の石破と、未熟な刑事ではあっても元奨励会員で将棋には詳しい佐野のやり取りも物語を引き締めています。

小説の出来もいいのですが、もう一つの楽しみは将棋の描写です。僕は楽しかったけど、将棋の局面などはかなりリアルでマニアックなため、何が何だかわからなかったという読者も多かったと思います。それでも読者大賞2位というのは、書店員の方々の読書のプロとしてのレベルの高さを示しています。わからない部分をうまくスルーして楽しむ技術は凄いですね。
文章だけを読んでいると男性作家が書いたのだろうと推測してしまいますが、柚木裕子という女性の作家です。将棋の盤面の描写だけでも相当なエネルギーを使わないと書けないはずです。彼女はどうしてもこの小説を書きたかったのだという思いが伝わってきます。

登場人物にはプロアマ問わず何人かの実在の棋士たちがモデルになっていたり、居飛車穴熊や米長玉なども登場して将棋ファンには楽しめると思います。藤井システムが出てこないあたりもきちんと精査していますね。この小説が描く時代のもう少し後ですから。ちなみに藤井システムとは振り飛車党の改革者、藤井猛九段であり、藤井聡太君ではありません(笑)


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藤井聡太、天才ゆえの敗戦

2019-02-06 19:12:31 | Weblog
昨日、順位戦C級1組での対局で、藤井聡太七段が近藤誠也五段に敗れ8勝1敗となりました。これでデビュー以来の順位戦での連勝記録は18でストップ。中原誠16世名人の記録を破ることはできませんでした。

それよりも何よりもB級2組への昇級に赤信号が灯りました。8勝1敗に近藤五段、船江六段、師匠である杉本七段、そして藤井七段の4人。昇級できるのは2人で、藤井君は順位が最も低いため、4番手まで後退しました。藤井君が最終局で勝ち、なお、上位3人のうち2人が負けるという状況にならない限り、来期もC1にとどまる事になります。

昨日は珍しく、終盤でミスが出たようです。近藤五段の9八歩打に対し、同香と取ると思われたのですが、藤井七段は考えた末に攻めの手順を選びました。藤井君が守りを手抜いて攻めに出たということは、ある程度、勝ちを読み切ったのかと思ったのですが、どうやらこれが悪手だったようで、相手の玉に迫りこそしたものの届かず、最後は即済みに打ち取られました。

この負け方は谷川九段によく似ています。普通なら香車の頭の歩を払っておくところですが、読みの深さ鋭さゆえに強く踏み込んだものの、わずかに誤算があり、結果的に無理攻めになってしまったというところでしょうか。天才ゆえの敗戦ともいえるのですが、珍しく藤井君はプレッシャーを感じていたようにも思います。

彼のこれまでの言葉の端々から、名人につながる順位戦が最も重要な対局と位置付けているのは理解していました。勝てば上がれるかもしれない。形勢は互角。そこに勝利の細い光が見えた気がした。普段なら藤井君は若さに似合わず冷静ですから、100パーセントの確信がなければ、まだ踏み込まなかったのではないでしょうか。まあ、藤井君もやはり16歳らしいところもあるのかなと少し安堵する気持ちもありますね。

さて順位戦ですが赤信号と記しましたが、藤井君含めて最終局は4人とも対戦相手が強豪ぞろいでまだ何が起こるかわかりません。正直昇級してほしいのですが、ここで少し挫折を味わうのも大きく飛躍するための経験かなとも思います。もし昇級がならなくても谷川さんの最年少名人の記録を破る可能性は残されているはずです。谷川さんは4月生まれ、藤井君は7月生まれという誕生月の関係上、1度躓いても、3か月上回れる可能性は残るでしょう。どちらにしても最終戦は注目ですね。


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あいみょんはいま、輝いている

2019-02-03 19:04:46 | Weblog
今日のTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」のゲストはあいみょんでした。太田光さんのリクエストだったそうですが、肝心な太田さんはインフルエンザで残念ながら欠席。しかし太田さんはあいみょんを相当、好きらしく会えない悔しさを手紙に込めました「拝啓、あいみょん様」で始まっった文章は太田さん独特のユーモアを交えながら「紫式部以来の逸材」(笑)など絶賛する内容でした。その中で「今の風潮にどうしてそこまで逆行するのかという音楽」というのは僕も同感ですね。

音楽に限らず無難に表現する風潮があるなかであいみょん、いや、あいみょん様は思いのたけをそのまま見事に言葉に変換しています。書きなぐる感じというんですかね。その表現に見合った曲調、歌声。この切羽詰まった表現は尾崎豊的な世界とも少し似ているような気がしていたのですが、彼女自身はスピッツが大好きで、初めて会ったときは号泣してしまったそうです。スピッツの草野さんもあいみょんも天才だとは思うけれど、個人的には結び付きませんでした。しかし、爆笑問題の田中さんは「マリーゴールドを聴いているとスピッツに影響を受けているのがよくわかる」と言っていました。確かに「マリーゴールド」をスピッツが歌っているのを想像するとぴったり合いそうですね。

僕は邦楽の世界にはもうあいみょんのような才能は現れないと思っていました。もし才能そのものはあったとしても、今の世の中にはあいみょんのような強い個性は受け入れられないだろうと。しかし、平成の終わりにきてこの大ブレイク。彼女の表現は時代に逆行していると同時にやはり普遍的なものでもあるのでしょう。

「パン屋さんになりたかった」「移動手段はスケートボード」。あいみょんがラジオに残していった言葉です。才能というのは儚いものでどこで壊れてしまうのか、枯渇してしまうのかわかりません。それでもいま彼女の天賦の才能が輝いているのは間違いありません。さて、そろそろスケボーで疾走しながら歌うあいみょん様でも見ようかな。


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