ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

ベーシックインカム・45才定年制

2023-03-30 11:33:22 | Weblog

政府が少子化対策に取り組み始めました。もはや手遅れですが、何もやらないよりははるかに良いと思います。

 

私がこれまで何度か記してきたベーシックインカムと45才定年制。

ベーシックインカムに関してはコロナ渦での10万円給付のように、希望する国民全員が受け取れることが理想ですが、現状は難しい。よって生活に余裕のある方には年末調整で返してもらえばいいと思います。

最初は金額も、国が給付可能な額で、また必ずしも毎月ではなく、季節に1度でも構いません。着眼大局・着手少局が大事です。

 

45才定年制ですが、終身雇用が根強い大企業が対象です。同じ会社で20年も働けば、会社も本人も向き、不向きは判断できるはずです。

必要な社員は再契約を結び、その会社には必要のない社員には退職金を払って辞めてもらうか、契約社員で再雇用するか選べるシステムも必要でしょう。

 

また40代半ばは子育て世代ですから、国や社会が子育てに全面的に協力することが求められます。

何故、45才定年制かといえば、この年齢を過ぎると、個人差はありますが、自身に新しい価値を身に付けるエネルギーが低下してしまう年代になります。また世界的に日本が低いと言われる競争力を上げる為です。

会社側は例えば社員が35才、40才の時に会社の評価を伝えておくべきでしょう。

このシステムによって、本人が求められている場所に転職できる社会に変えていくことが重要ではないでしょうか。

 

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ルージュ(中島みゆき)

2023-03-28 11:47:49 | Weblog

口をきくのが上手くなりました

どんな酔しれた人にでも 

口をきくのが上手くなりました

ルージュひくたびに分かります

 

あの人追いかけて この町へ着いた頃は

まだルージュはただひとつ うす桜

あの人追いかけて繰り返す人違い

いつか泣き慣れて

 

つくり笑いが上手くなりました

心なじめない人にでも

つくり笑いが上手くなりました

ルージュひくたびに分かります

 

生まれた時から渡り鳥も渡る気で

つばさをつくろう事も知るまいに

気がつきゃ鏡も忘れかけたうす桜

おかしな色と笑う

 

つくり笑いが上手くなりました

ルージュひくたびに分かります

 

作詞は中島みゆき。

冒頭の「口をきくのが上手くなりました」

確かに上手くなります。体が大きかったり、年は取っていても「この人、子供なんだな」と思うことありますよね。

 

「あの人追いかけてこの町に着いた頃は、まだルージュはただひとつうす桜」

この頃は主人公の女性も外見はもちろん、内面にも幼さが残っていたことを伺わせます。

「つくり笑いが上手くなりました」

これも上手くなります。愛想笑いとは違いますけど。

 

「生まれた時から渡り鳥も渡る気で、つばさをつくろう事も知るまいに」

ここ好きです。生まれた時には分からなくても、女になることは約束されている。

渡り鳥をもってくるあたりが、中島みゆきの才能でしょう。

 

「気がつきゃ鏡も忘れかけたうす桜、おかしな色と笑う」

直接的には鏡に写った自分の唇の色を見て、笑っているのでしょう。あまりにも不釣り合いで。 

 

みゆきさんは人の心を動かす言葉を持っている稀有なアーティストです。まだまだ現役でいてください。

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桜々

2023-03-27 13:20:31 | Weblog

今年の桜はとりわけ開花が早く

この雨が花散らしになるかもしれない

 

昨日、頂上にいた桜が今日は降り

今日、頂上にいる桜も明日は降りる

絶頂の桜は、やや緊張した面持ちで

背筋を伸ばす

「本当に綺麗だ」

そんな言葉に恍惚を覚える

 

3日前に同じ言葉をかけられていた桜は

色褪せ、くすむ一方で足を止める人もいない

「見頃過ぎたかな」

初めて耳にしたのは、おとといの午後だった

その後は次第に人の眼は離れていった

老いた桜は夕日を見ていた

「あんなに美しく終われたらどんなに」

声なき声で呟いた

 

女性の二人組が話している

「わあ、綺麗だね」と。

女性たちの視線は少し揺れていた

時に破れ、こぼれ落ちてゆく花びらが

穏やかな風に吹かれて舞っていた

 

 

 

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怪物の息子

2023-03-24 11:55:50 | Weblog

グランドで特に変わった様子はないというのに

甲子園は大歓声に包まれた

試合中の龍谷大平安の原田監督は

「何が起こった。清原が来たのか」 

原田の推測は外れた

WBC準決勝で日本がサヨナラ勝ちしたのだ

 

しかし、確かに清原は現れた 

バックネット裏で、仙台育英対慶応の試合を祈るように見ている

 

グランドにも清原がいる

清原勝児選手

慶応高校の2年生だ

甲子園は初めて会った勝児に

懐かしさを感じていたに違いない

 

やや小柄だがスイングが鋭く、足も速い

そして三振した仕草

チャンスに凡退しバットを叩きつける姿が

誰かによく似ていた

 

 

 

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WBC 日本優勝から一夜明けて

2023-03-23 14:20:18 | Weblog

侍ジャパン、本当によくやってくれました。MVPは大谷翔平。文句なしでしょう。

 

決勝のアメリカ戦。3対2で日本1点リードの9回裏。マウンドを託せるのは大谷しかいませんでした。

先頭打者に四球で無死一塁。バッターは一番のベッツ。昨年35本のホームランを打っています。しかし、マウンドに大谷、右打者、1点リードされた最後の攻撃ということを考えるとバントで後続のトラウト、ゴールドシュミットに託すのが、得点の確率は高かったです。ここが野球とベースボールの違いだと思います。

 

ベッツが併殺打で二死でトラウト。カウント3-2からのスライダーは真ん中から真横に曲がる、お手本のような球でした。さすがのトラウトのバットも空を斬りました。

大谷はこれまでの日本プロ野球史上、最高の選手ではないでしょうか。今後は大リーグ史上最高の選手を目指して欲しい。

 

吉田正尚は打撃の名人ですね。彼なくして日本の優勝はなかった。今季からメジャーリーグですが、ケガなどがなければ高い成績を残せるでしょう。

ヌートバー、近藤もよく塁に出ました。村上も決勝の一発は完璧な当たりでした。岡本もよかった。

投手では戸郷が良い内容でした。決勝は投手力の勝利です。

あと一人、忘れてならないのはダルビッシュ有投手。こないだ東北高校のユニフォームを見て、20年前のダルビッシュを思い出しました。線が細く故障がち。しかし、球が飛び抜けて速く、才能溢れる華のある少年でした。

今大会は投手としては、実力を充分に発揮出来ませんでしたが、早くからチームに合流し、後輩投手に自らの技術を惜しみ無く伝授しました。栗山監督が「ダルビッシュジャパン」というほど、チームの精神的支柱でした。

 

そして栗山監督。王監督がカリスマ性、原監督が統率力なら栗山監督は人徳で選手を見事に束ねました。僕は監督としては栗山さんが最も好きですね。こんなに笑顔の絶えない楽しそうなチームはこれまでなかった。

 

すべては栗山さんが大谷君をドラフトで指名して、二人三脚で二刀流に挑んだことが始まりでした。あのまま、高卒でアメリカへ渡っていたら、現在、大谷選手は野球を続けていたかすらわかりません。栗山さんとの出会いが大谷君の野球人生を大きく変え、そして日本の、世界の野球を変えました。

 

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WBC準決勝、日本サヨナラ勝ちで決勝進出。

2023-03-21 13:16:39 | Weblog

侍ジャパン、やりましたね。劇的でした。これまで不振の村上選手のサヨナラ二塁打というのもよかった。日本が今大会初めて迎えた正念場の準決勝はメキシコ相手に6対5で勝ちました。

 

それにしても大谷、吉田正尚は凄い。WBCの日本史上最強といっていいです。一・二番のヌートバー、近藤もよく出塁します。それに五番の村上が加われば、打線はさらに強力になるでしょう。

 

試合は4回に先発の佐々木が3ランを打たれ、重苦しい展開になりました。それを振り払ったのが吉田のライトポール際への同点3ランでした。

しかし、直後の8回表に山本らが2点を献上し、3対5と再びリードを許します。直後、山川の犠牲フライで1点を返したものの、1点リードされたまま試合は9回裏へ。

先頭打者の大谷が二塁打を放ちます。大谷はガッツポーズでベンチを鼓舞しました。続く吉田はフォアボール。無死1、2塁でここまでノーヒットの村上。栗山監督の心は微動だにしなかったでしょう。村上はその期待に応え、打球は左中間へ伸びてフェンスに直撃。二塁ランナーの大谷に続き、一塁ランナーの周東がホームを踏み、サヨナラ勝ち。それにしても村上はよく打ちました。そしてメキシコは強かった。

 

決勝の相手は宿敵アメリカ。これまで日本は苦労せず勝ち進んでいたので、今日の苦しい試合をものにしたのは大きいです。最低でも1試合は、このようなゲームを乗り越えないと優勝には届きませんからね。アメリカ戦は思い切りぶつかっていって欲しいです。

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決戦近し

2023-03-20 11:45:33 | Weblog

二人の天才が奏でた駒の調べの末

藤井が渡辺から棋王を奪った

二十歳にして六冠である

早熟の天才の極み

 

敗れた渡辺は10年保持した棋王を失った

冬将軍は若い痛烈な光に溶かされた

羽生とは互角に渡り合ってきた

その羽生が藤井を苦しめた

「自分に出来ないはずがない」

誇りの高い渡辺は、自らに雪辱を誓ったはずだ

しかし、結果はついてこなかった。

 

藤井と渡辺の憧れは共通している

谷川浩司十七世名人だ

谷川は揮毫に好んで「飛翔」

そして「光速」「前進」と書く

藤井は谷川から光速を受け継ぎ

渡辺は前進を受け継いだ

昨日の戦いは藤井が渡辺の前進を受け止め

最後は光速で仕留めた

 

そして4月上旬からは名人戦が始まる

藤井にとっては夢に見続けた大舞台

立ちはだかるのは渡辺明名人

下馬評は圧倒的に藤井有利だろう

しかし渡辺も、今度ばかりは引き下がれない

あと2期で永世名人

渡辺の棋士人生の最後の夢かもしれない

藤井には谷川の持つ最年少名人の記録もかかる

時は待つことを知らず

まもなく決戦は始まる

 

 

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「青春」岩崎良美

2023-03-17 11:43:56 | Weblog

風が踊るグランドベンチの隅

誰かほら忘れていったわ ユニフォーム

汗にまみれ あちこち破れかけて

手にとると涙が出た

ねえ音も立てず過ぎてゆく青春には

さよならがいっぱい

ねえ楽しい日々 お願いこのまま

stay  stay  stay  時よ動かないで

わたしはまだ あなたに好きですって

打ち明けてさえいないの

 

色々な意味を込めてアニメ「タッチ」のエンディングテーマ曲「青春」を選びました。

俗にいう卒業ソングの歌詞には同じようなフレーズが多く(尾崎豊の「卒業」は例外)、好きな曲は多いのですが、歌詞は悪く言えば似たり寄ったり。桜、教室、制服のボタン、4月からは、などが重なっています。

 

そんな中で「青春」は野球部の女子マネージャーの視点から描いていて新鮮です。

ベンチの隅に誰かが忘れていったユニフォーム。

「汗にまみれあちこち破れかけて、手にとると涙が出た」

古びた歌詞にも見えますが、普遍的なものかもしれません。

 

「音も立てず過ぎてゆく青春」

無意識に流れるものですね。

 

「時よ、動かないで」

学生時代は時が動くことを恐れなかった。しかし、この女子マネージャーは、それが動かないことを願ったのですね。いまの季節、そうした想いの学生も多いのではないでしょうか。

 

「わたしはまだあなたに好きですって、打ち明けてさえいないの」

「わたし」は浅倉南。「あなた」は上杉達也で間違いないと思いますが、南が達也のことを「たっちゃん」と呼んでいました。

いま、「たっちゃん」が再ブームです。彼のミドルネームは「達治」ですが。

また、「青春」は1986年の選抜入場行進曲でもあります。春のセンバツも間近です。

 

 

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日本、悠々と予選突破 村上をどう使うか

2023-03-14 11:36:45 | Weblog

ワールドベースボールクラシックで日本代表は順当に準々決勝進出を決めました。相手はイタリア。サッカーのイメージが強いですが、野球も力をつけてきました。実力は遥かに日本が上でしょう。しかし一戦勝負。何が起こっても不思議ではありません。

 

投手陣は万全です。日本の投手の実力はこの5年程で確実に伸びましたね。しかも層が厚い。

問題は打撃陣でしょう。ヌートバー、近藤、大谷の一、二、三番は好調で、ここは動かしたくない。問題は四番の村上です。不振ですね。シーズン中ならば時間をかけて立て直せばいいのですが、短期決戦はそうはいかない。残りの試合で期待に応えられる確率は五分五分だと思います。

必ずと言っていいほど苦しい試合はある訳ですから、危ない賭けに出るよりは、安定感抜群の吉田正尚を四番に起用する手は充分あり得ます。

村上選手は六番ぐらいに下げて、気楽に打たせた方が結果は出やすいですね。栗山監督は日ハム監督時代は我慢強く、打順を変えないタイプでした。この短期決戦でどのような決断を下すか注目です。

 

周囲が村上選手に優しすぎる。最近の傾向ですね。本人はそれを「嫌だ」と言っています。だからといって、昔のようにあまりに厳しい批判をぶつけるのも、いいとは思いません。「村上、しっかりしろ」ぐらいでいいんじゃないですか。

 

それにしても視聴率が凄いですね。今の時代に40%台を叩き出すのは驚異的です。

やはり大谷というスーパースターの存在は大きいですし、彗星のように現れたヌートバー選手がひたむきにグラウンドを躍動する姿が素晴らしいです。彼を日本代表に呼び、かつトップバッターで起用した名伯楽・栗山さんの眼力も流石です。WBCが終わり、MLBの開幕後も、ヌートバーは高い注目を集めるのは間違いないでしょう。

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王将戦は藤井が4勝2敗で羽生を退け、初防衛

2023-03-13 11:31:43 | Weblog

3月11日、12日に行われた王将戦第6局は、藤井聡太王将が羽生善治九段に勝ち、4勝2敗で初防衛を果たしました。

 

この第6局は、藤井王将が本来の力を発揮しました。ポイントは1日目にあったと思います。

これまで羽生九段の先手番の2局では、羽生さんはほとんど考えませんでした。事前準備の範囲内で対局が進行していたため、次の一手を考えるよりも、確認作業や、どういう流れで勝ちに繋げていくかをイメージしていたのではないでしょうか。

一方の藤井王将は、未知の局面に何度も遭遇し、長考を繰り返しました。

結果として、1日目で羽生さんと藤井君の消費時間は大きな差が生まれました。

 

しかし、第6局は、1日目の消費時間が両者ほぼ同じ。藤井王将が羽生九段に1日目から考えさせる展開にもっていきました。

このような勝負になれば、藤井聡太は滅法強い。攻めて攻めて、攻めダルマとなり、羽生九段に快勝しました。

 

敗れたとはいえ、羽生九段は現在の力を出し切りました。藤井王将に本来の力を出させない指し回しは、豊富な経験のなせる業なのでしょう。印象深いのは第5局。この勝負で羽生さんは敗れたのですが、氷の盤上を用意し、藤井王将が何度も滑って転倒しているうちに逆転し、終盤は「羽生勝ちか」という局面まで持っていったテクニックは見事でした。

 

現代を代表する棋士である藤井王将と、平成を代表する棋士である羽生九段のゴールデンカードは、藤井王将に軍配が上がりました。

「今までにないタイトル戦だった。これを機にさらに成長したい」。藤井王将の言葉は紛れもなく本心でしょう。

藤井・羽生のタイトル戦、また見たいですね。

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