ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

藤井聡太連勝 タイトルまであと1勝

2020-06-29 11:27:31 | Weblog
棋聖戦5番勝負第3局は藤井聡太七段が渡辺明棋聖を90手で下し、2連勝としました。最年少タイトルまでいよいよあと1勝と迫りました。
圧巻の内容でした。王者、渡辺三冠相手に快勝と言っていい内容でした。特に5四金と上がった手ですよね。普通、その場所には歩か銀がいるはずなんですけど。これまでも漠然とは感じていたのですが、藤井七段の将棋の特徴は、中段を重視しているような気がします。
この手に動揺したのか渡辺三冠はあっさり土俵を割りました。1局目の激闘とはあまりにも対照的でした。    
それにしても、最近の藤井君は成長著しいですね。夏物の和服もよく似合っていました。少し心配なのは、彼の地元の瀬戸市役所に殺害をほのめかす電話があり、藤井君にボディーガードが付くようになったことです。いかにしっかりしているとはいえまだ高校生です。藤井君が嫌いなのか、瀬戸市や社会に恨みがあるのか知りませんが、一刻も早く捕まえて、藤井君に安心して将棋に集中できる環境を作ってあげたいですね。
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清原に救いはないのか?

2020-06-17 10:00:00 | Weblog
清原和博氏の覚せい剤取締法違反での執行猶予期間が満了となりました。そして著書「薬物依存症」を刊行しました。

「清原和博」という読み終わるまで何十年とかかる小説を読まされているような、見終えるまで何十年とかかる映画を見せられているような気持になります。それが嫌なら読むなり、見るのを止めてしまえばいいのですが、よからぬ結末を予測していても、ついページをめくってしまう本がありますよね。そんな感じでしょうか。
まあ、清原さんは正直な人で「執行猶予期間が終わるのが怖い」「最後にもう1度だけ薬物を使ってみたい」「不安、絶望、微かな希望。これが今の僕の全てです」などといったこの先の道の険しさを彼自身の言葉が暗示しています。清原さんは「残りの人生、依存症で苦しむ人や、野球、特に高校野球に捧げたい」と思っているようですが、険しい道のりになると思います。高校野球というクリーンなイメージに覚醒剤に手を染めてしまった彼はそぐわないし、薬物依存にしても、まず清原さん自身が再び手を染める可能性があるわけですから。

元妻の亜希さんは本当によくできた人です。2人の息子さんにも定期的に会わせてあげているようですし、特に野球を続けている次男に清原さんが指導させてもらっているのも彼女の人としての器の大きさだと思います。清原さんはそうした協力的な人たちを裏切ってはいけない。それは本人が一番わかっているはずです。それでも薬物への欲求は断ち切れていない。依存症の怖さを感じます。沢尻エリカのように、変に薬の知識があって覚醒剤だけには手を出さなかったというタイプの方が立ち直れる可能性が高いと思います。

清原さんのうつ病も最初は半信半疑でした。1年や半年以内に治ったという話もよく聞きますからね。しかし、清原さんの言葉や、年数も何年も経つことから、うつ病もかなり深刻なようです。僕もそうですが、うつ病の薬を飲んでいる場合、本来アルコールは飲んではいけません。自分も低いアルコール度数の酒類を缶1本程度、飲むことはあるのですが、もともとアルコールに弱い体質のため、それ以上飲む気にもなりません。しかし清原さんの場合、もともと酒に強い体質ですから、飲むときはかなりの量を飲んでしまうのだと思います。しかし、うつ病の薬と合わせると酔いも早まるはずです。本人も悪夢を見るらしく「酒に逃げてしまうことがある」と話していますが、多量のアルコールは危険です。理性を失い、薬物への警戒心が緩んでしまいますから。まあ、こちらとしては見守るしかありませんね。

清原さんの著書「薬物依存症」についても前回同様、買うつもりはありません。その印税が清原さんの覚醒剤の購入資金の一部になるかもしれないと思うと、そのお金を明日の食糧の保証もないところへ寄付した方がよほど有効な金の使い方だと思いますから。あくまで個人的な考えですが。期待して裏切られるのも嫌ですしね。ただ、現役時代憧れていたファンとして、人生に苦しむ同志として応援する気持ちは間違いなくあります。
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藤井聡太vs渡辺明 名局の果て

2020-06-09 17:54:06 | Weblog
棋聖戦第1局、渡辺明棋聖対藤井聡太七段は、157手で藤井七段が渡辺棋聖を下しました。

それにしても凄い勝負でした。先手の藤井七段の初手は珍しく7六歩と角道を開けました。矢倉で戦う意思表示でした。将棋の王道、また渡辺棋聖の得意戦法でもあります。しかも、今どきの矢倉ではなく、玉をしっかりと囲いあった20世紀のそれでした。「最強の棋士と力比べがしたい」という17歳の少年の純粋な気持ちと、相手の得意な形で勝てれば、精神的に優位に立てるという一流の勝負師ならではの読みの両面があったように思います。

終盤まで激しい互角の勝負が続きましたが、藤井七段が「詰めろ」という手番が回ってきたら相手玉が詰む形を作りました。ここから渡辺棋聖の凄まじい王手ラッシュが続きましたが、藤井七段が冷静にしのぎ、渡辺棋聖が投了しました。藤井七段の対局の歴史に、そして将棋史に残るかもしれないと言うくらいの名局でした。
とにもかくにも、藤井君が先勝して面白くなりました。次は着物姿の藤井七段が見られるかもしれませんね。
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藤井聡太七段、最年少挑戦の快挙

2020-06-07 15:25:30 | Weblog
6月4日、棋聖戦挑戦者決定戦で、永瀬拓矢二冠と藤井聡太七段が対局し100手で藤井七段が永瀬二冠を下し、渡辺明棋聖への挑戦権を手にしました。

ついに藤井君やりましたね。これまで屋敷伸之九段の最年少挑戦記録をわずかに更新しました。藤井君自身は記録はそれほど意識していなかったと思いますが、このコロナ渦の中、マスコミは久しぶりに藤井フィーバーでした。事情があって半年ばかりスポニチを購読しているのですが、藤井君が一面でした。

少し永瀬二冠との勝負を振り返ってみると、永瀬二冠が先手で、相掛かりという形になりました。これで後手を持った時に、藤井七段が相手の研究にはまり、若手棋士に何度か敗れることがありました。この対局でも中盤までは永瀬二冠やや有利の展開が続きました。しかし、藤井七段の3六銀打という手が永瀬二冠の思考を狂わせたらしく、長考の末、玉の早逃げを選択しました。これが疑問手だったようで、形勢は互角になりました。ここから数手で、やや藤井七段が良くなったように見えました。しかし粘りを身上とする永瀬二冠も意地を見せ、また藤井七段も勝ちたい気持ちが強すぎるためか、決めきれませんでしたが、じわりじわりと優位を拡大し、ついに勝利をつかみました。

そして早くも明日から棋聖戦第1局が行われます。相手は最強と言われる渡辺明三冠との五番勝負です。個人的に現役棋士で天才を3人挙げるならば谷川浩司・渡辺明・藤井聡太になります。渡辺さんは紛れもない天才で、攻めが鋭く、しかも勝負強い。こうした大きな節目の対局では必ず、本当の力を見せつける大棋士です。藤井君も渡辺さんを負かしてタイトルを獲得するのは大変なことですが、ここは一気にタイトルを奪取してほしいです。豊島竜王・名人も加藤一二三九段も挑戦は二十歳と早かったですが、何度も失敗し、20代後半での初タイトル獲得となりました。大棋士になるにはやはり早い時期でのタイトル獲得が重要です。勝てる確率は5割ほどあると思います。渡辺さんが名人戦と並行して戦う過密日程ですし、それに藤井君には若さと勢いがありますからね。藤井君のタイトル獲得を期待しています。

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