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ハネケ映画祭/71フラグメンツとベニーズ ビデオ

2006-04-27 21:30:27 | 劇場&試写★6以上
ミヒャエルハネケ映画祭結局3本観てきました☆
先週3日間だけ上映していた94年作品の「71フラグメンツ」と
昨日観たのは一番観たかった「ベニーズビデオ」

どれも(←こんなカンジに)重たーい気分になるので
精神的にあまりよくないかも 
ここ数日でハネケ祭りでどっぷり浸かりつつ、今週土曜日から
いよいよ「隠された記憶」公開★ 
またもや観ようとしてます
他の人たちの反応を聞くのも楽しみ。。。。
と言ってもドカーンとくるようなものではなくて

ハネケ作品はどれも精神的な怖さ。で観る者に訴える。



71 フラグメンツ/71 Fragments of a Chronology of Chance
 1994年 オーストリア 95min

これはかなーり、ダルいですなぁ~。
相変わらずの長いカットが、「もうほんといい加減いいでしょ!」ってくらい
超~長いもう、極地。
卓球やってるシーン、死体から流れる血、電話での親子電話の会話、
ただ食べてるシーン。。。。
いちいちカットが切り替わる毎に画面が暗くなるから余計。。。
(これはデビュー作「セブンスコンチネント」でも同じだったけど)
何かあるのかな、と凝視していると何でもないシーンという繰り返しに
ちょっと疲れてくる。

そして、無関係だったはずの人たちがラストで同じ場に!
当時の実際のニュースを交えながら、現代社会における理由無き犯罪を映し出す
最もハネケ<らしい>作品、かも知れない。


でも、引き付けられたのはラスト5、6分だった。。。

4/10
ハネケ作品の中では一番普通だったかも。
もちろんテーマは重たいし、相変わらず考えさせられる問題。
一番お勧め出来ない作品かなぁ。。。。


         
19歳の学生が銀行で銃を乱射。
自らも頭を撃ち抜いて死亡する。。。。
犠牲者と加害者の過去の日常を交差させながら描く。
実事件が元になっている作品。
★シカゴ国際映画祭ゴールデンヒューゴー賞受賞★


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ベニーズビデオ/Benny's Video
 1992年 オーストリア 105min


日々のニュースで取り上げられている様な、おぞましい少年犯罪。
少年の闇と家族の受け止め方に迫った作品。

ホームビデオで撮影された、豚のシーンに魅せられた中学生、ベニー。
ある日、見知らぬ少女を殺害。
そのビデオを観た両親が下した決断は。。。
テサロニキ映画祭国際批評家連盟賞受賞作品。


   

少女が殺害されるのは、かなり前半。
その為、その後の少年の異様なまでの冷静さや、普段と変わらない日常が浮き彫りにされる。
何の不自由もない、むしろ裕福であり両親からも普通に愛されている。
だけど、殺害に理由はない。
ひょうひょうとしている少年が怖いし、
その事実を知った両親の反応にもまた驚かされる。
決して"起こらないこと”ではなくて
起こり得ることだから余計に怖い。。。。
そして、両親のその行動にまた考えさせられる、、、、




8/10
面白いとか、つまらない、とかそういうレベルの映画ではなくて、
人間の内側の隠された部分にある(きっと誰しも持ってる)
闇が表に出たとき。
その行動の恐ろしさには、改めて深く考えさせられる、、、、
ある意味、必見の作品。



※この、「ベニーズビデオ」明日の上映を持って
ミヒャエルハネケ映画祭は一旦終了。


ミヒャエルハネケ映画祭追加上映決定

5/3 (水)4(木) 9:40~「カフカの「城」」
5/5(金)   10:00~「セブンスコンチネント」
5/6(土)   10:00~「ベニーズビデオ」
5/7 (日)   10:00~「71フラグメンツ」


渋谷ユーロスペースのみ上映ですが、DVDもビデオ化も未定なので
「隠された記憶」を気に入った方は是非~
この重た~いハネケの世界にハマってみては




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