我想一個人映画美的blog

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硫黄島からの手紙/Letters From IWO Jima

2006-12-09 01:40:01 | 劇場&試写★6以上
米国人であるクリントイーストウッド監督が
父親たちの星条旗』と対にして、硫黄島の戦いを日米双方から描いた第二弾。
       

世界に先がけての日本公開。
先に観た『父親たちの星条旗』の方は良かったながらもピン"と来ない部分もあったものの、
日本側から観たこの戦いを描いた今作、こころに深く刺さるものがあった、、、。


予告篇で観ていた限りでもかなり興味深かったけど
感動させようとしていたり、戦争を美化し綺麗に描きすぎてるんじゃないか?
なんていう心配も実はあった。

でもそんなわざとらしさは前作同様、感じられなくて、、、、。

アメリカ人だろうが、日本人だろうが、
家族を想う気持ち、愛するひとを想う気持ちは一緒

そんなこと、観る前からもちろんわかってる。
わかってた事だけど目の前につきつけられた。。。。

アメリカ側が、5日で終わると思っていたこの戦いを、
36日間という期間守り通した日本の兵士。

それは、1日でも長く祖国を守りたいという思い。

製作、スピルバーグ    製作総指揮、ポールハギス   脚本、アイリスヤマシタ
原案、ポールハギス&アイリスヤマシタ



どちらに肩入れするわけでもなく、公平な目線で戦う兵士の姿を捉えたイーストウッドの手腕も
素晴らしいかったけど
自然で素晴らしかったのは"嵐"の、と付けちゃうのもはばかられるような二宮和也くん。

上手いという噂を聞いてはいたものの、初めて演技を観たんだけど本当良かった。
へんな力が入っていないというか、肩の力を抜いたような演技には脱帽
完全にこの西郷に感情移入して観てました。

渡辺謙も、もちろん期待を裏切らない確かな演技を見せつけてくれる。

アメリカ留学の経験を持ち、親しくしていたアメリカとも、いざとなれば祖国第一、
指揮官としての任務を全うする気高さ、
そして残してきた家のお勝手のすきま風までも気にする優しさに、ジンときてしまう。。。



戦前には1932年のロサンゼルスオリンピックで馬術競技で優勝した西竹一を演じるのは
伊原剛志。

栗林の奇策を拒み、最後まで自らの意志を全うする厳格な兵士、伊藤大尉に中村獅童。




お国の為に、命を犠牲にしなければならなかった戦い、
仲間同士でも場合によっては撃ちあわなければいけない悲劇。
そこで芽生える友情、
残された家族への想いを胸に、自決するシーンは本当に切なかった。
それらは大袈裟でもなく、まるで当時の再現映像を観ているかのようにリアルに映し出される。

公式サイト
12月9日より 公開中~
本国アメリカでは20日より公開


8/10
死んでもこの地を守らなければ!とか
お国のため。とかもうどうでもいいから!と
現代に生きるわたしなどは無責任な事を口走りたくなるけど、、、

戦争映画を観る度に思うこと、いつになったら人は人を許し、
お互いが同じかけがえのない命を持つ人間であるということに気づくんだろう。
今の、何もかもが自由である時代とはまた全然違う今から61年前。

それでも今もなお、どこかで同じことが繰り返されてる。。。
一体それは何の為??
これまで戦争というものを知らなかった人、戦争の映画を観て戦うことの意味について
知る事が出来るとは言わないけど
映画を観る事で、少しでも当時の事実を知ることが出来るなら観ておくべきだと思う。

この作品を撮ったのが日本人ではなく、アメリカ人であるという事。
伝えたいのは[皆同じ人間なんだ]ということ。

そしてこういう作品を日本人だけじゃなく世界中の多くの人が観て、平和であることの素晴らしさと
普段あたりまえに思ってること、当然のようにしてることのありがたみを感じたり、
同じ、人間に対して国が違うということも関係なしに、
"敵対意織"というものが少しでもなくなればいいと心から願う。


どっちが“悪”でも“善”かなんて、関係ないのだ。

父親たちの星条旗 migレビュー



父親たちの星条旗』とはやっぱり違う側面から撮った同じシーンがあったりと
2作品観ることで、日本とアメリカそれぞれ両側面から
心の葛藤や思いを感じる亊ができると思うのだけど、こちらだけでも必見作品。






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