我想一個人映画美的blog

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スキャナーダークリー/ A SCANNER DARKLY

2006-12-10 12:04:10 | 劇場&試写★6以上
大好きなリチャード・リンクレイター監督の最新作

これまでも『恋人までの距離(ディスタンス)』『テープ』『スクール・オブ・ロック
など、ジャンルが全くバラバラな作品を撮ってきたけど
今回は『ウェイキングライフ』で試みたロストコープという手法の最新版
全米では夏に公開されたこの作品、気になってたので初日に観てきました~

原作は読んでないけど
SF作家、フィリップ・K・ディック
映画化された作品は数多く、『ブレードランナー』『トータルリコール』
『マイノリティレポート』最近ではユマサーマンの『ペイチェック』も。
この1977年に出版された『スキャナー・ダークリー』は彼の数ある著書の中でもベスト3に入るほどのベストセラーでファンたちに映画化を期待されてた作品らしい。
スキャナー・ダークリー

今から7年後の近未来。
そこでは"物質D"と呼ばれる究極のドラッグが蔓延していた。
最終的に左右の脳を切断してしまうほどの最悪のドラッグ。
政府は、それを撲滅する為に犯罪を常に監視できるシステム、
"ホロスキャナー”を至るところに設置。
覆面捜査官のボブ・アークターは"物質D"の元を突き止めるため、
自ら"物質D”を服用して常習者たちと自宅で共同生活。
おとり捜査をしていたはずが、自分を監視するはめになる。。。


     
アニメでもフルCGでもなく実写ともまた違った、
油絵が動き出したような独特な世界観!


デジカメで実写で撮った映像をトレース、デジタルペイントしてアニメ化するという事で
生まれた、これまでにない斬新な映像☆

捜査官を演じるのはキアヌ・リーヴス


絵でもモサイ

ドラッグで浮遊した感覚がそのままリアルに伝わるような、不思議な感覚

特に、監視捜査の際に着るスーツが面白い♪
15万もの年齢問わない男女の人物データがメモリに入っているスーツで、
見た目はおぼろげながらも、常にバラバラとその顔、服装が変化していき
声も全く違うものになるから中に入ってる人間は誰なのか、わからないという仕組み。



キアヌの他に、万引きで数年前に捕まって以来パッとしなくなったウィノナライダー。


実生活でも、麻薬常習犯ロバートダウニーJr.


そして、ウディハレルソン


レディオヘッドのボーカル、トムヨークやDJ.スプーキーも音楽提供で参加してる。

6/10
ストーリーに引き込まれるというよりも、やっぱりその映像
そして、やっぱりリチャードリンクレイター作品は何げない会話が面白い♪
暗い話ながらもシニカルなユーモアも盛り込む。
でも一般受けはしないだろうなー。。。。賛否両論になりそう。
皆にお勧め出来るというような感じではないけど、
キアヌが好きな人、(絵だけど観て)この映像世界が気になる人、
そして勿論原作のファンの人には観てもらいたい1本☆
(原作ファンはわたしに言われなくても観るか、



麻薬を取り締まろうとする亊が、逆に人格破壊にも繋がっていくー。
過度の罰を与えられた事で自身をなくした、麻薬常習者の悲劇。
自らが麻薬常用者でもあったというフィリップKデイックからの祈り。


公式サイト
12月9日より公開中~

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リンクレイター監督の次回作は
5月のカンヌ映画祭でもプレミア上映された
Fast Food Nation(ファーストフード・ネーション)

またイーサンホークも出演☆他にグレックキニアでファーストフーど業界を描く☆
こちらも楽しみ~


年末映画レビューが続いちゃった。
コスメやゴシップも予定だったんだけど、、、
TBとコメント、ありがとうございます☆

ちょっと遅れちゃうかもですが少しづつお返しします




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