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それでもボクはやってない

2007-01-21 11:21:01 | 劇場&試写★6以上

最近、電車に乗って何か後ろに手がある!って思って振り返るとそれは女性。
男性はすごく気を遣って、なるべく女性の体に密着しないようにしてるんだな。
ってこの頃感じてた。
車中でも、「痴漢行為があった場合は、、、、」などのアナウンスも流れるし
そういう痴漢行為の卑劣さはちゃんと認識してて、痴漢に間違われたくない
という男性の意志の現れ?も感じるような。。。

「シコふんじゃった」「Shall we ダンス?」など、
人間味溢れた、一生懸命な人間が頑張る姿をコメディとして楽しむ作品が多い
周防正行監督の11年振りの新作
今回のテーマは裁判。
テーマは、有罪か?無罪か?を問うのではなく、

現在のニホンの裁判の実情、裁判官を裁くドラマ。
これがニホンの裁判だ!
とどかんとつきつける。

殺人事件をテーマにしたのではなく、
割と身近に日々起こりうる、痴漢犯罪という亊の着目したのは
"痴漢冤罪事件には日本の刑事裁判の問題点がはっきりあらわれる"

という点に、周防監督が自らの取材を通して気付いたから。


日本では、刑事事件で起訴された場合99.9%が有罪!!

被告人を無罪にするには、裁判官にかなりの勇気がいるし能力もいる。

無罪を勝ち取るのは大変なこと。

仮に本当に"やってなかった"としても示談という手がある。
やったと認め、お金を払って釈放してもらえば拘留されずに帰してもらえる、、、、。


大事な就職の面接試験に向かう途中、乗車率250%という寿司詰め状態の満員電車の中で
痴漢に間違えられ現行犯逮捕されてしまった。



警察署では取り調べで、いくら無実を訴えても聞いてもらえず、
担当刑事に自白を迫られ、拒否したら留置場に拘留された!

裁判は長引くというが、やってもいないことを認めるわけにはいかない!


なにをいわれようと、
それでも、ボクはやってないんだから。


やってもいないことを認めるなんて亊、わたしなら絶対イヤ!!

実際に、無実の罪で何年も刑務所に入れられて人生を棒に振った人もいる。
犯した罪を認めさせ、反省させ2度とおこさないように罰することは勿論大事だけど、
反対に本当に罪を犯していない場合、無実を立証し、認め、開放してやることも重要。
それが一人の裁判官の判決にかかっているとしたら
どんな事件でも安易に考えちゃいけないし、ましてや自分の有利になるように
私欲を働かせるなんてもってのほか!
人ひとりの人生がかかってるんだから。



8/10
感想は書ききれないくらい
現在の日本の裁判の実情をありのままに、ヘんに笑いを入れて盛り上げたリすることなく
テンポよく見せる手腕はさすが周防監督
2時間23分というのは、我に返った瞬間はちょっと長いかな?という感じも
するけど、飽きさせる亊なくかなりの集中力で見入ってしまった。
あまり普段、知る事のできない日本の裁判の現状を知るいい機会になりました。
劇場で、是非



主演の加瀬亮くん、『硫黄島からの手紙』のあの人だと 観る直前に知ったけど
どこにでもいそうな普通の感じがすごくいい。

この作品、痴漢される側に同情するものではない。

何もしてないのにやっただろ、と言われ
無実の罪を証明するために戦うこの一人の青年に完全に感情移入。
男性は、明日は我が身??

いや、女性のわたしたちだって もし被害者になった場合。
ちゃんと本当にその人だという確信がなければ、安易に人を訴えたりしちゃいけない



                  

ベテラン弁護士には役所広司。
はじめは同じ女性として痴漢事件の担当を嫌がっていた新米弁護士に瀬戸朝香。
次第に本当にやってないという事実を確信、積極的に動きはじめる。



母親にはもたいまさこ、友人に山本耕史。

そして本当に憎らしい検事と裁判官を演じた、尾美としのりと小日向文世がお見事!!



公式サイト


もうすぐupってところでたくさん書いた記事の半分消えちゃった
ショックー

何とか書きなおしたけど、、、、

今週は試写が沢山あるので、映画週間になりそうです
『マリーアントワネット』気になるんだけど、キルスティンだし(笑)
もっと気になってたこちらの映画を選んじゃった
近いうちに観ようと思ってるけど、評判はどうかな~??

TBのお返し、ちょっと遅れてます。。。。ごめんなさい☆




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