我想一個人映画美的blog

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渇き / BAK-JWI / THIRST

2010-02-11 12:01:42 | 劇場&試写★6以上
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ソン・ガンホ、フルヌード披露でヴァンパイアになる(10キロ減)しかも神父



いやいや、ガンさんは好きだけど、超楽しみだったワケはそっちじゃなく(そっちも大いに気になるけど)
代表作「オールド・ボーイ」(日本の漫画が原作)など、
「復讐3部作」のパク・チャヌク監督最新作だから。

パク監督が10年越し念願の企画だったという本作、2009年のカンヌ国際映画祭で、審査員賞を受賞。
それで期待しないワケがない!  ってことで試写にて鑑賞☆

でもねこれ、間違いなく、賛否両論真っ二つだろうなー

期待の大きさに関わらず、
観てみると、えーー?こんな映画なの?そんなハズじゃ。的な気分にさせられる。
これまでのヴァンパイアものを完全に打ち破り、
もうパク・チャヌクが好きなように作りました!ってな感じ。
去年夏に公開されてたアメリカでは絶賛されたらしいけど、
日本では「期待ハズレ」って声も多そうだなー。


8/10(77点)

でもこういうの、キライじゃない。いや、けっこう好き


病院に勤める神父サンヒョンは、死んでいく患者たちを見守るだけでしかない自身の無気力さに苦しみ、
海外で秘密裏に行なわれているワクチンの開発実験に自発的に参加する。
が、実験途中でウイルスに感染して死の危険にさらされ、正体不明の血を輸血され奇跡的に生き返る。
でもなぜかその血はサンヒョンをヴァンパイアにしてしまった!
血を求める肉体的欲求と殺人を願わない信仰心の衝突はサンヒョンを苦しめるが、血を吸わなくては彼は生きることができないのだ、、、。



そもそも色白、細面、いいオトコ、であるのが原則のヴァンパイアを
ガンホにやらせるってところから既にちょっと普通じゃない

いえ、ガンさんは好きですが☆(←しつこい)
ガンホ出演のパク監督作「JSA」の撮影時、この映画の提案をしたらしい。
それから監督がずっと温めていた作品なんだとか。
エミール・ゾラの古典小説「テレーズ・ラカン」をモチーフにしている。

原題は「コウモリ」。 ヴァンパイアやドラキュラってよりも、断然「コウモリ」の方が似合ってるよな~ガンホ。
ほんとに見た目痩せたけど、トムちんが「インタビューウィズバンパイア」で痩せたほどにはおよばない
中肉中背になっただけって感じ?
でも実際10キロ痩せるだけでも大変だよね。



こんなガンさん初めて!エロい、そしてセクシーだ!

くんくんニオイ嗅ぎまくるガンさん。犬か!

狼男やフランケンとは違ってヴァンパイア(吸血鬼)って
口から首へ、愛撫のように吸う行為だからそこからしてもうエロスを感じる。
だから好きっていうのもあるんだけど(ヴァンパイアものが)

でも正直、ガンさんのあのシーンとか悶え顔とか別に見たくない!(笑)
演技って分かっててもなんかこっちまで恥ずかしくなってきちゃう。
セックスシーン、こんなにリアルに大胆にやってるなんて!

ハダカのシーンそのものよりも、なんだか濃厚なキスのシーンのほうがなんだか生々しくエロい。


そして話題の、ガンホの○○が映る問題のシーン!
初めは日本だけ15禁な上にぼかしが入るということで、またか~。だったけど、
変更にしたのか、試写ではちょっと遠目でもしっかり映ってた。
2、3秒?それもセックスシーンではなく、○○シーンで。
こういうの、へんにぼかすと逆にいやらしくて不自然だから出して正解だと思うけど、
ガンさんよく出したなぁ~(ケヴィン(ベーコン)じゃあるまいし)
さすが、役者根性!?

この映画の成功(なのか?)に多大なる貢献をしている二人の女優!
テジュ(キム・オクビン)の魅力

はじめ地味、段々と生気が満ちて、どんどん魅力的に輝いていく様は狂気を秘めてて、
あどけない可愛さの中にセクシーな色気もある、貴重な逸材かも。
可愛くて、決して美しくないガンホとの(失礼)大胆なシーンにもちゃんとヌードで挑んだ度胸も素晴らしい☆
女優賞受賞も納得。日本でもファンが増えるかな?


観終えての感想は やっぱりこの監督、(いい意味で)どこかフツウじゃない。
フツウの感覚の人だったらこんな映画撮れない。
(って言ってもそこまで凄い!って思ったとかじゃなく)
フツウじゃない映画って好み。ブラックユーモア、大歓迎♪


神父がバンパイアになるって発想からしてそもそもヘンだし。(笑)
監督は「神父という身分に就いた人間が、人を殺さねば自分の生命を維持できない状況下に陥った時、
精神的苦痛がどれだけ大きいか描きたかった」とのこと。 なるほどね。
だからラスト近くでは○○なんてしちゃうの?

パク・チャヌク監督の特有の笑いは今作でも随所にみられる。

え?コレ笑うとこ?
ブラックユーモアが独自のスパイス


明らかにウケ狙ってるシーンも、笑うに笑えない感じ。会場でも全くシーンとしらけてるところもあったり、
はたまた後ろの方でやたら大声でワハハ!と爆笑してる男性もいたり。
わたしはけっこう笑っちゃったところが2カ所。
インタビューを前に読んだところによると、シリアスなシーンや悲しいシーンが続くのは耐えられないらしく、
どうしてもちょこちょことユーモアをいれたくなる。らしい。

さっきの今作で重要な女優二人、のうちもう一人の話に戻ると、
義理母役のキム・ヘスク!
この人のキャラが最高~。かなりいい味出してたな~。
写真はあえて伏せるので、気になる方は是非劇場でご確認を☆
この人の扱い方がフツウじゃないところがすごく気に入ったところ。
最後まであんな姿で出て来ちゃうんだもん。最高。
ついでに言うとこの母親の息子もかなりなヘンキャラ。


音楽も懐メロ含め、全編通して良かったし、ラストも個人的には気に入った部分。
テント村での一件は唐突だったけど、神父をかなぐり捨て自暴自棄になった心情なんだろうな。
ジョシュのヴァンパイアものでも似た結末だったけど
こちらの方がシュールでなんだか印象的で素敵だった。


神父あがりの吸血鬼に憐れみを


うん、今ここまで書いて思ったけどやっぱりこの映画わたしけっこう好きだな♪
思ってたのとはかけ離れたストーリーで途中までは、なんだこれ?もしかして駄作!?なんて頭をよぎったけど
後半の展開でその思いも打ち消され、ぐいぐい惹き込まれちゃった、
やっぱりオバさんと、キムちゃんの魅力も大きいかな。
ガンさんは。。。。
新境地!



血はドバドバ出るし、刺したり落ちたり?痛いシーンも多め。
相変わらず残酷描写はリアル。
そういうのがニガテな方は要注意。

ロマンティックで官能的なラブストーリー、
もしくは、ぞっとするホラーを期待すると期待ハズレ。
パク・チャヌク作品のファンの方、
変わったものが観たい方、フツウじゃないヴァンパイアものが観たい方にオススメ






 公式サイト
BAK-JWI / THIRST    2009年    韓国=アメリカ  133min
2月27日より、ロードショー
カンヌ国際映画祭審査員賞受賞
モントリオール・ファンタジア映画祭最優秀アジア映画ブロンズ賞受賞
シッチェス・カタロニア国際映画祭主演女優賞受賞



2009年カンヌ国際映画祭にて。

あの義理ママ、やっぱり普段はあんなんじゃなくけっこう綺麗でびっくり!



プレミア



ソン・ガンホ次回作はカン・ドンウォン共演の「義兄弟」で2/4から韓国で公開中。



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