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ハート・ロッカー/ The Hurt Locker

2010-02-24 12:21:40 | 劇場&試写★6以上

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各映画祭などでの受賞数、100近く
もうすぐ発表される、アカデミー賞作品賞の大本命


21日に発表になったばかりの英国アカデミー賞でも圧勝 
監督賞、作品賞はじめ、6部門で受賞した。
本家アメリカのアカデミー賞と受賞作品・俳優が重なることが多い。

監督は、同じくアカデミー賞作品賞でノミネート中の「アバター」の
ジェームズ・キャメロン監督の元奥さん、キャスリン・ビグローということでも話題の1本

【追記】アカデミー賞作品賞、受賞!

男の友情を描いたキアヌ・リーブス主演の人気作「ハートブルー」を撮った人でもある。


原題の「ハート・ロッカー」は、Rock'n Rollのロッカーではもちろんなくて、
心をロックしておくという方の意。
イラクの兵隊用語で“爆発”のことを例えて、
「ハート・ロッカー(=行きたくない場所 棺桶)に送り込む」という使い方をするとか。

脚本は製作も兼ねたマーク・ボールのイラクでの取材体験が基になっている。
バグダッドで最も危険な地域に赴任しているアメリカ陸軍爆発物処理班に何週間も入り、行動を共にして間近で見続けたそう。

イラクにおけるアメリカ軍兵士の戦死理由の半分以上が“爆弾”であり、
爆発物処理に携わる技術兵の死亡率は兵士よりはるかに高いという。


世界で最も危険な仕事、日々死と隣り合わせ。命をかけた任務、爆発物処理班の兵士たち


この映画、フェイクドキュメンタリーという手法で作られたフィクション。
観る直前までは知らなかったんだけど、キャストの名前をよくよくみると
ガイ・ピアース、レイフ・ファインズ、デヴィッド・モースの名俳優たちも
三人のメイン兵士1人のエピソードにつき一人づつ、こっそり?出てる。

こっそりというのはほんとに目立たない程度の出演で決して彼らがメインに出て活躍するわけではない。

リアリティを追求するため、あえてメインキャストの3人には、有名スターを避けて若手の実力派俳優たちを起用したらしい!
ウィリアム・ジェームズ二等軍曹演じたジェレミー・レナー(「28週後…」)は主演男優賞ノミネート。

イーストウッドの「インビクタス」で感じた、分かりやすい有名俳優が演じてると、、、、と感じたけど
リアリティを生み出すためのそのあえて知名度低い俳優キャスティングは成功に思える。
馴染みのない俳優たちが出てることで、映画である、ことを忘れさせるような。
これでサミュエル・L・ジャクソンやキアヌがメインキャストだったら違うもんな~。


6(64点)


これまで爆弾処理班という危険な職業ということについて知る事もなかったし、
イラク側が無垢な子供の身体の中に爆弾を仕掛けていたり、
何も知らない一般人が人間爆弾の犠牲になったり、そんな現実に起きた恐ろしさも描かれる。

ただ個人的に思うのは、かなり絶賛されているし 確かに伝わるところも大きい
これまでの戦争映画とは違った角度から、また争う事の醜さを描いた作品だとは思うけど、
正直、これまでのアカデミー賞作品賞のタイプとは違うような気がするなー。
公開になる日にはもう既にアカデミー賞は発表されてるんだけど、
過去の様々な統計でみると本作かなりのパーセンテージで作品賞受賞確率が高いようで。

去年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作、「戦場でワルツを」同様に、戦争の恐ろしさを新しい角度で描いてる。

わたしとしてはこの映画がとったらちょっとびっくりかも。
でも去年はおもいきりエンタメな「スラムドッグ$ミリオネア」がとったことを考えると、
久しぶりにこんな骨太作品が受賞するのも十分ありえそうな気も。
いかにも評論家たちが好みそうな、一切笑いもない重い作品だし。
前半はずーっと爆弾処理のシーンが続き、淡々としてるので惹き込まれるってほどでもなく多少眠くもなった(なんか最近よく眠くなるな

そんな、重いシーンが続く中、
ラスト近くで見せる、ウィリアム軍曹が、まだ赤ん坊の自分の子に話しかける姿、スーパーで買い物する姿。
日々死を感じながら生きる彼も誰かにとっては普通の、ひとりの父親であり人間なんだというのを実感するワンシーン。

妻には「LOST」のケイト、エヴァンジェリー・リリーでした。

今回もの凄く入る広い会場での試写だったんだけど、エンドロールの最中に席を立つ人が多かった。
面白い映画、というのとは違うのは当然だけど
 戦争を描いたものの中でも起伏のある展開でどのシーンも目を見張って惹き込まれるというものではなかったから
ちょっと思ってたのと違ったという印象でした~。
それでも多くの人に観て欲しい1本。


2004年夏、イラクのバグダッド郊外。
アメリカ陸軍ブラボー中隊の爆発物処理班では、任務中に殉職者が出たため、
ジェームズ二等軍曹を新リーダーとして迎え入れることになった。
サンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵を補佐役とした爆弾処理チームは、
任務明けまで、常に死の危険が孕む38日間を共にしていく。
しかし、ジェームズは遠隔ロボットの活用など、基本的な安全対策も行わず、
自ら爆弾に近づいて、淡々と解除作業を完遂していくのだった。
一般市民かテロリストかも分からない見物人に囲まれた現場で
任務のさなか度重なる悲劇を目の当たりにしたことで、
ある時ジェームズは冷静さを欠いた感情的行動に出てしまうのだった...。




 公式サイト
The Hurt Locker     2008年  アメリカ   131min(PG-12指定)
3月6日(土)より、ロードショー




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